私は、お歳暮等はしないのですが、母はお中元お歳暮を、お世話になる人、子供の結婚相手の親にしています。
季節になると、私がデパートに行って、送ります。この頃は、私にも何か好きなものを頼みなさいといいます。それで、私はカタログのお菓子の部分を探して、普段はあまり食べられないような高いものを頼みます。
今年のお歳暮は、帝国ホテルのアーモンドパイを頼みました。バターがたくさん使ってあって、とても美味しかったです。
デパートの売り場の人が、「送られる方と、受け取られる方の住所が同じですが、」とよく言われます。母が、「あなたが私のことを考えてくれるので、お礼にプレゼント」といってくれるのです、と説明します。
担当の方が、まあー、それは素敵ですね、とよくいわれます。本当に母がまだ、私のことを考えてプレゼントしてくれるなんて、素敵なことだと思います。
母は96才です。毎日の生活はたいていのことはできます。食事もトイレも、大丈夫、ただ、物忘れがひどくなり、自分の洋服の収納場所などは、すっかり忘れてしまいました。補聴器を入れるのも忘れて、いくら大声で話してもわからないということもしょっちゅうです。
母の仕事は、毎日朝食を作ること、パンを焼いてハムとスライスチーズをのせ、果物を用意して、コーヒーを入れます。それから、週に2回、アイロンかけをします。テーブルの上に、ランチョンマットを敷くので、それにアイロンをかけます。時には、私のスカートなどにも。
そして、夕食の後片付けもしてくれます。時には、自分が今も覚えているお料理も作ってくれます。
ちょっとこき使いすぎかなー、と反省しますが、でも、人は、体も頭も程よく使う方がいいのだと私は思っているのです。何もしないで、何も考えることなく過ごすことは、きっと、自分の楽しみも少ないだろうと思うのです。
母は自分の行く病院と、3か月に1回の美容院だけは出かけますが、それ以外は出かけることもなく、でも、私と暮らしていることを楽しいと言ってくれます。
私も、母と暮らしていることがとても楽しく、時には、口うるさく言いますが、5分後には、すぐ仲直りできる母との関係はとてもいいと思います。
お歳暮も妹と3人で美味しいねーといただいています。(チャーリーもほんの少し) これからもできるだけ長く、お中元、お歳暮を母からプレゼントされることを願っています。