2014年7月下旬の事でした。
7MHzでSWRを測定すると、2.5をオーバーしています。
何故??
このアンテナは、2000年8月12日に上げて以来一度も故障したことは有りませんでした。
屋根の上のアンテナを、よ~く見てみると片側のトラップコイルのキャップが吹き飛ばされた様になっていることに気付きました。
一昨日の猛烈な、雷雨の影響が有ったものと推測されます。
この状態では、電波を出す気にもなれずに秋が過ぎ、冬になり修理は2015年になってからと決めました。
故障してから約1年が経過した2015年7月11日の事です。
トラップコイルを単体で発注して交換してみることにしました。発注後すぐに部品が届き交換作業の準備を開始しました。
久々に屋根に上るので、ハシゴに問題が無いか入念にチェックを行い屋根にかけました。
送られてきたトラップコイルを眺めて、無事修理が完了することを祈ります。
「果たして、このコイルの交換だけで直るのか?他のコイルも故障しているかも知れない」と言う不安は有りますが、やってみるしか有りません。
当日の、2015年7月11日は天候も良く、いい眺めです。
北側に浅間山が見えるロケーションです。
近年は、異常気象の影響で昔よりも天候が荒れることが多くなりました。
ローテーターや各部のボルト、ステーに異常が無いかを確認します。
マストに足場を取り付けて、ゆっくり上り アンテナを下げます。
長年に渡り、過酷な自然環境と闘ってきたエレメントの片側を外しました。
エレメントを地上に下してみると、意外と長く地面から2階の屋根に届く位です。
外したエレメントのトラップコイルの導通を確認してみると、中でコイルが断線していることが判明しました。
新しいトラップコイルを並べてみた様子です。
トラップコイルのケースをこじ開けて、中の様子を見てみました。
コイルが断線しているのが、確認できました。
コイルを交換し、再び屋根に上りエレメントを取り付けました。
以前よりも低い位置ですが、暫くはこのまま使用するつもりです。
地上では長いと感じたエレメントも、屋根の上に取り付けると短く感じます。
送信機をつないで、SWRを測定してみると問題なく動作しています。
壊れたトラップは1か所だけでした。
ちなみに、今回の部品代は約6K円でした。
今回の修理作業は一人で行い無事完了しましたが、高所作業ではネジ1本の取り付け、取り外しでも地上で行うのとは次元が違います。
くれぐれも事故の無い様に最善を尽くさなければなりません。
安全に「これで安心は無し」です。