アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ゲルマラジオの実験-16

2019年06月09日 | ゲルマラジオの実験


【2019.06.09】
直径12.5cmのコイルを巻いた3号機の特性を調べていると、検波出力の波形が滲んでいることに気付いた。
AM放送を受信しているだけでは気付かなかったが、測定器の信号を注意深く聴いてみると音が濁っていることが判明した。

<波形の改善策>
波形が滲む原因は、ダイオードの検波出力に高周波が乗っているのではないか?
この高周波成分を取り除けば、濁りの無いきれいな音になると考えた。
具体的には、下図の朱書きしたコンデンサ (470pF)を追加した。

<対策前後の波形>
下の写真の左側が、対策前で右側が対策後である。
波形の大きさは小さくなってしまったが、低周波出力の測定結果では約1.5dBの減少だった。
この程度であれば問題無しと判断した。
波形の滲みは改善され、イヤホンの音の濁りも気にならない。
イヤホンの音を聴きながら、コンデンサを付けたり外したりすると変化がはっきり体感できて面白い。


<クリスタルイヤホンとセラミックイヤホン>
外観は同じだが構造が違う為、セラミックイヤホンでは音が小さくなってしまう。
以前からこの違いに興味が有り、その理由を探ってみた。



それぞれのイヤホンの容量 (キャパシタンス)を測定してみた。

クリスタルイヤホン:760pF
セラミックイヤホン:26000pF (0.026μF)

外観はそっくりでも、容量が約34倍も違う。
この測定結果から、セラミックイヤホンはクリスタルイヤホンよりも遥かにインピーダンスが小さい為、音が小さくなることが理解できた。

コメント
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