昭和53年(1978年)3月5日(日)20時からテレビ放送された番組「日曜☆特バン ー激走 夢の寝台特急 ブルートレインのすべてー」の音声を録音したカセットテープです。当時から飛行機や列車が大好きだった私はこの日ドキドキしながらテレビ放送を見るのと同時にカセットテープに音声を録音していました。私の家にビデオデッキがやって来たのはそれから約2年後。残念ながら番組を録画することはできませんでした。しかし、当時の私は大満足で、何度もカセットテープを聴いていました。そのカセットテープが現存していて、先日久々に少しだけ聴いてみることにしました。ただ、ご覧のとおり、リール部分が破損していてテープが外れていたので、不要な他のカセットテープから部品を移植してなんとか聴ける状態に修理しました。カセットテープには当時小学生だった私が汚い字で不正確なタイトルを書き込み、ケースには当時自分が東京駅で撮影した「富士」の写真をはさんでいます。背表紙は雑誌「FMレコパル」のものを使っています。懐かしい・・・。せっかくなので冒頭の部分を皆さんにもご紹介します。覚えている部分もおありの方々も少なからずおられるのでは?
ピーッ ダダンダダン(ブルトレ通過音?)
ゴトンゴトン、ゴトンゴトン(ブルトレ走行音?)
ゴー ガタンガタン(ブルトレ通過音?)
「ブルートレイン、それは青い流れ星である。北から南へ、南から北へ、ブルートレインは走る。激走 夢の寝台特急ブルートレインのすべて。」(岸さんナレーション)
ピーッ ガタンガタン・・・ ブーン。(ブルトレ通過音)
「ブルートレイン、それは星の寝台特急である。さくら、あさかぜ、富士、はやぶさ、東京から上野から大阪から、合わせて18編成、今日も走る。」(吉村さん?ナレーション)
(岸)「ここは東京駅12・13番線ホームの午後4時過ぎ。ホームに横づけされたブルートレインの周りに、カメラ・ノートを持ったたくさんのこどもたちが走り回っています。」
(岸)「あなたはブルートレインのどんなところが好き?」
(少年1)「どーいうところって、見てかっこいいと思わない?」
(少年2)「色とか形式とか。」
(少年3)「個室とかあるからやっぱり好き。」
(少年4)「寝たりするところがいいなあって思ってるの。」
(少年5)「旅の気分が出るしな。」
(少年6)「電気機関車のね、すごく色とかがね調和してるんです。」
(少年7)「ヘッドマークとかねヘッドマークがやっぱり一番好きだな。」
(少年8)「好きっていうかねえ、すごい好きじゃあ。全体的に好きなあ。」
(岸さんナレーション)「ブルートレイン。それは子供たちのあたらしいアイドルとして今や大ブームを巻きおこしています。」
この後、実際に岸さん達が乗ってレポートをする寝台特急「富士」が東京駅に入線する場面になります。
冒頭のほんの少しの部分ですが、今から聴いてみると、当時ノートを持ってくる人って?と思っていましたが、当時から形式番号や車両運用を推測するためメモを取っている人がいたであろうことに驚かされます。また、ブルートレインの魅力で、機関車の色の調和を挙げるなんてなかなか教養溢れる人がいるもんだとうならされます。
この番組をきっかけにブルートレインブームが巻き起こったという説もありますが、私個人としては、ブルートレインブームが巻き起こったからこの番組が制作されたのだと思っています。もちろんこの番組を見て、さらにブルートレインファンが増えたとは思いますが・・・。いずれにしても懐かしい音でした。