「日本文化原論 真なる調和への道 」 美粋書房 横山俊一

私は神道や仏教を根にする伝統文化慣習に携わりました経験を軸に『日本文化原論』と題し執筆活動を展開しております。

1)学習・教育・生産の基本的な原理

2018-09-24 13:15:34 | 日記

 

1-1経営と固有技術

教育行政と教育を分けて性格の認識を示される見解も見られる。言い換えると経営と固有技術を区分して資源管理に重心を持つ生産性と限定的な技術の形成と提供を担う立場の相互尊重と協働を意図される。比較的長期の関係を見据えた専門性の尊重と同一性による両輪を回す態度が起こる。集団の性格を強めるか、個々人的な性格を強めるかの程度差が起こる。一定の同一ビジョンは少なからず備わり抽象概念と共有されて、資源管理と固有技術等と言う違いと共通、分化と統合を果たし適正な社会関係を生む。経営が妙に強まるか弱いか、固有性が妙に強いか弱いか等の時々の状況が生まれる。普遍的な原理という変わらぬ基準と時々の原理なる構造を構え、落ち着きある安定と自由の操作性を生む。

1-2頭と体と感性の相関

机上での知見の吸収で留まるような学習であると、どこか受動的な生産に留まり、自己不在の受け身の知見の吸収では楽しさが高まらない。自己の現況の認識を軸に備えつつ、他者の知見を受け良し悪しを浮かべながら、良きは実際の活動に取り入れるスタイルにおいて健康な学習を遂げる。頭の知見に対し体や感性の検証を含んだ学習をもって一次体験を通して知識が消化され、或いは再構成される。更に、他者に良き方法を提案できるような深まりへと進む。

1-3主催と受講の関係性

主催者は、「これが良い」という確信に及ぶような型枠が提起できぬと主催者としての要件に疑念が起こる。なぜ良いのか、どのような点に有用性を抱くのか、ここは良いが、ここは不満である等と言う自己認識を明示しながら、自己の内面性についてもある程度伝達して外形化される事柄との整合を表す事に誠実性が映る。主催者から何がしかの型枠を提起すると共にエゴを強要する精神性に偏らぬ構えを含め、受講者の内発性を萎ませず、育てるような発想や他者の個性を尊重するような部分や他者からの学びが残り相互循環を遂げる。不完全な人間という普遍原理を根にして健全な精神性が持続する。受講者に楽しく学ばせるような工夫と共に自己が楽しく成長する規則性が内蔵される。予めの基準の形成と明示が弱く構造的な力に縋り外界へ何がしかを呼びかけ、外界から財を盗むような性質に嵌らぬ健康な精神性が出現するか。物質依存性と適正を見分ける観点が明瞭化する。良し悪しの判断についても回答する責務を抱き、盗みに陥らぬ自制を遂げる力と責務の均衡性に健全性が映る。

1-4動静概念と規則性

根本的な生命観を起源として「動静概念と規則性」という活動法則が導出される。これを基礎に、学習の在り方を起こすならば、まずもって自己の一日の経過を整理し現況を掴むようなことが行われる。朝、昼、晩という一日の習慣を書き出し自己自体を知る事を先んじる。そして、各科目との接点を浮かべ机上的な概念や知識を提供される事について、自己の習慣と対比して概念と実際の想像を浮かべ頭と体を繋げて実感を起こす学びに及び、他者の知見が自己のものへと高まり、概念と感覚の検証と共に再構成という発見や創造の力が起こる。一日の習慣、一週間、一月や一年というスパンを見ながら、繰り返される習慣や行為、行事等と言う事を整理し現況認識が行われる。そして、各科目で伝達される知見について、次第に自己の側に基軸性を作り、他者の経験について良し悪しを峻別するような観点と反応が進む。必要なものを取り入れ自己の血肉にするスタイルを確立し健全な精神性と身体性を遂げられる。

1-5社会的基準と各個性

広く一般基準なる観点を備えつつ自己の率直な感覚や感性の出現や、自己の主体的な創造性を持って、良く思慮の練られた良性の型枠を作り上げる点も含めて、自己と社会の良好な安定と改善のエネルギーが持続する。より良き精神性を根にして利益を追求し自己基準が一般化する事もあり得る。

1-6日本文化原論の関心と効用

当該文化論においては、「動静概念と規則性」という原理を中枢的な創造力と配しながら、「不変や普遍なる基準と、時々の共通性や個別性」や「根源性と全体観と特定性」という価値体系を基盤性に備え、抽象性の静的概念とし動態性を回し静態の更新や維持に回る規則性を長期性の原理と提起される。既に多くの人々の習慣と内蔵される型枠にも思われる。平易に万人に伝わる明瞭性の高まる概念と整理し、長きに及ぶ永続を遂げる良き様式への確信的な認識が強まる好作用が想定される。より深みある生命観を顧みながら表層的な原理への確かな認識に連ね、基礎と個性の耐久的長期性の習慣と感性の出現に及ぶものと思われる。

 


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