10日ぶりに更新させていただきます。
今回も、引続き鳥取県選挙区選出、日本社会党、広田幸一参議院議員の質問です。
その中で、鉄建公団によるAB線(地方開発線・地方幹線)を第三セクター方式により開業させるのは納得しないとと言っておりますが、智頭線を第3セクターとして開業させた、智頭急行のように、結果的に第3セクター鉄道で開業していなければ日の目を見なかったであろう鉄道もあります。
さらに、ここで注目すべきは、整備新幹線の財源について質問しています。
>新幹線のいわゆる整備五線ですね、これはすでにもう調査をほとんど終わって着工するかどうか、あとは財源問題だというふうに私たちは聞いておるわけでありますが、これも財源をこうしてもう切り詰められておる時期でありまして、仮に一億にしても二億にしても、むだなものは早くなくする、そうしてけりをつけて新しく出発するということが私は望ましいと思うんですが、どういうふうになっておりますか。
この質問に対して、運輸省(当時)の山地進鉄道監督局長は、「54年度・55年度とも50億の予算を投入しており、環境影響評価などもほぼ終わっていると発言しています。」
ここでいう整備五線とは、現在の整備新幹線と呼ばれている、北海道新幹線、東北新幹線 (盛岡市から青森市まで)北陸新幹線、九州新幹線 (鹿児島ルート)、九州新幹線 (長崎ルート)のことであり、東北新幹線 (盛岡市から青森市まで)と九州新幹線 (鹿児島ルート)については開業までこぎつけましたが、北陸新幹線並びに、北海道新幹線は、未だ一部区間のみとなっています。
この時も、大きな問題は財源問題であり、整備のための調査はすでに終わり、建設に際し手後は財源だけ…ただし、その財源が見つからなくて、結果的に政府の予算原案の中で決めていくことだと発言しています。
「この種のものを決定するのは、政府の予算原案が決まるときに同時に決めていくというのが通例でございます。」
ということで、この後昭和57年の国鉄改革答申で、整備新幹線の建設を凍結すべきではんという議論がなされ、9月に入ると。整備新幹線の新規建設を認めない方向が決定となっていくのですが、この時点でも政府の意向次第で決まる…そんな風に聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
参考 全国新幹線鉄道整備法
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お待ちしております。
国鉄があった時代 JNR-era
**************下は国会審議・・・本文になります。**************
○広田幸一君 これもいずれまたいろいろと論及する時期があろうと思いますが、私はいまのAB線の第三セクター方式によるのはやっぱり了解することができません。
そこで、次に入りたいと思いますが、次は、さっき江島さんの質問の中にもちょっと出ておりましたが、新幹線のいわゆる整備五線ですね、これはすでにもう調査をほとんど終わって着工するかどうか、あとは財源問題だというふうに私たちは聞いておるわけでありますが、これも財源をこうしてもう切り詰められておる時期でありまして、仮に一億にしても二億にしても、むだなものは早くなくする、そうしてけりをつけて新しく出発するということが私は望ましいと思うんですが、どういうふうになっておりますか。
○政府委員(山地進君) 五十四年度には、環境影響評価のために五十億の調査費を鉄建公団並びに国鉄につけております。
それから、五十五年度予算におきましては、工事着工のための調査といたしまして同額をつけております。環境影響評価についてはほぼ完了しておりますし、工事着工のための調査といたしましては、地質の悪いところ、あるいは軟弱土盤、あるいは都市部との交差部とか、あるいは経済的なものというようなことで調査を現在進めておるわけでございます。おっしゃるように、財源問題というのが今後非常に大きな問題であるというふうに考えております。
○広田幸一君 それで、財源問題ですけれども、いつごろに決着がつくんですか。
○政府委員(山地進君) 財源問題につきましては、私どもとして各方面といろいろ御相談をし、知恵を拝借しているわけでございますが、やはりこのような種のものは、予算の政府原案が決まる時点というのが一つの区切りであるというふうに考えております。
○広田幸一君 恐縮です、いまちょっと局長おっしゃったのを、もう一遍言ってくれませんか。
○政府委員(山地進君) この種のものを決定するのは、政府の予算原案が決まるときに同時に決めていくというのが通例でございます。
今回も、引続き鳥取県選挙区選出、日本社会党、広田幸一参議院議員の質問です。
その中で、鉄建公団によるAB線(地方開発線・地方幹線)を第三セクター方式により開業させるのは納得しないとと言っておりますが、智頭線を第3セクターとして開業させた、智頭急行のように、結果的に第3セクター鉄道で開業していなければ日の目を見なかったであろう鉄道もあります。
さらに、ここで注目すべきは、整備新幹線の財源について質問しています。
>新幹線のいわゆる整備五線ですね、これはすでにもう調査をほとんど終わって着工するかどうか、あとは財源問題だというふうに私たちは聞いておるわけでありますが、これも財源をこうしてもう切り詰められておる時期でありまして、仮に一億にしても二億にしても、むだなものは早くなくする、そうしてけりをつけて新しく出発するということが私は望ましいと思うんですが、どういうふうになっておりますか。
この質問に対して、運輸省(当時)の山地進鉄道監督局長は、「54年度・55年度とも50億の予算を投入しており、環境影響評価などもほぼ終わっていると発言しています。」
ここでいう整備五線とは、現在の整備新幹線と呼ばれている、北海道新幹線、東北新幹線 (盛岡市から青森市まで)北陸新幹線、九州新幹線 (鹿児島ルート)、九州新幹線 (長崎ルート)のことであり、東北新幹線 (盛岡市から青森市まで)と九州新幹線 (鹿児島ルート)については開業までこぎつけましたが、北陸新幹線並びに、北海道新幹線は、未だ一部区間のみとなっています。
この時も、大きな問題は財源問題であり、整備のための調査はすでに終わり、建設に際し手後は財源だけ…ただし、その財源が見つからなくて、結果的に政府の予算原案の中で決めていくことだと発言しています。
「この種のものを決定するのは、政府の予算原案が決まるときに同時に決めていくというのが通例でございます。」
ということで、この後昭和57年の国鉄改革答申で、整備新幹線の建設を凍結すべきではんという議論がなされ、9月に入ると。整備新幹線の新規建設を認めない方向が決定となっていくのですが、この時点でも政府の意向次第で決まる…そんな風に聞こえてしまうのは私だけでしょうか。
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○広田幸一君 これもいずれまたいろいろと論及する時期があろうと思いますが、私はいまのAB線の第三セクター方式によるのはやっぱり了解することができません。
そこで、次に入りたいと思いますが、次は、さっき江島さんの質問の中にもちょっと出ておりましたが、新幹線のいわゆる整備五線ですね、これはすでにもう調査をほとんど終わって着工するかどうか、あとは財源問題だというふうに私たちは聞いておるわけでありますが、これも財源をこうしてもう切り詰められておる時期でありまして、仮に一億にしても二億にしても、むだなものは早くなくする、そうしてけりをつけて新しく出発するということが私は望ましいと思うんですが、どういうふうになっておりますか。
○政府委員(山地進君) 五十四年度には、環境影響評価のために五十億の調査費を鉄建公団並びに国鉄につけております。
それから、五十五年度予算におきましては、工事着工のための調査といたしまして同額をつけております。環境影響評価についてはほぼ完了しておりますし、工事着工のための調査といたしましては、地質の悪いところ、あるいは軟弱土盤、あるいは都市部との交差部とか、あるいは経済的なものというようなことで調査を現在進めておるわけでございます。おっしゃるように、財源問題というのが今後非常に大きな問題であるというふうに考えております。
○広田幸一君 それで、財源問題ですけれども、いつごろに決着がつくんですか。
○政府委員(山地進君) 財源問題につきましては、私どもとして各方面といろいろ御相談をし、知恵を拝借しているわけでございますが、やはりこのような種のものは、予算の政府原案が決まる時点というのが一つの区切りであるというふうに考えております。
○広田幸一君 恐縮です、いまちょっと局長おっしゃったのを、もう一遍言ってくれませんか。
○政府委員(山地進君) この種のものを決定するのは、政府の予算原案が決まるときに同時に決めていくというのが通例でございます。
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