国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

運輸委員会 昭和57年2月9日 part1

2014-01-25 23:46:56 | 国鉄関連_国会審議
昭和57年の運輸委員会の記事からアップさせていただきます。
鈴木善幸内閣の目玉として始まった行政改革は、国鉄の赤字についても言及されることとなりました。
昭和五十七年度運輸省及び日本国有鉄道の予算について、ということで言及されていますが実は昭和57年という年は、国鉄にとっては大きな意味を持つ年でした。

昭和55年12月に施行された、日本国有鉄道経営再建促進特別措置法の経営改善計画に基づき、新規採用が全面的に停止されました。
JR発足後も最初に採用されたのは、幹部職員であり現場の職員採用は更に1年から2年待つしかありませんでした。

 公には、昭和58年度の新規採用は0となっていますが、実際には千葉局で3名、「前年度の臨時雇用者」として採用されていたことから例外的に正式採用されたと言われています。

不定期で更新していきますのでよろしくお願い申し上げます。

(経営改善計画)
第4条 日本国有鉄道は、運輸省令で定めるところにより、その経営の改善に関する計画(以下「経営改善計画」という。)を定め、これを実施しなければならない。
経営改善計画は、次の事項について定めるものとする。
1.経営の改善に関する基本方針
2.事業量、職員数その他の経営規模に関する事項
3.輪送需要に適合した輪送力の確保その他の輸送の近代化に関する事項
4.業務の省力化その他の業務運営の能率化に関する事項
5.運賃及び料金の適正化その他の収入の確保に関する事項
6.組織運営の効率化その他の経営管理の適正化に関する事項
7.収支の改善の目標
8.前各号に掲げるもののほか、運輸省令で定める事項

昭和五十七年二月九日(火曜日)
    午後零時一分開議
 出席委員
   委員長 越智 伊平君
   理事 加藤 六月君 理事 三枝 三郎君
   理事 楢橋  進君 理事 宮崎 茂一君
   理事 福岡 義登君 理事 草野  威君
   理事 中村 正雄君
      阿部 文男君   小此木彦三郎君
      小山 長規君    関谷 勝嗣君
      近岡理一郎君    林  大幹君
      古屋  亨君    三塚  博君
      井岡 大治君    小林 恒人君
      小渕 正義君    辻  第一君
      四ッ谷光子君    中馬 弘毅君
 出席国務大臣
        運 輸 大 臣 小坂徳三郎君
 出席政府委員
        運輸政務次官  鹿野 道彦君
        運輸大臣官房長 角田 達郎君
        運輸省航空局長 松井 和治君
 委員外の出席者
        運輸委員会調査
        室長      荻生 敬一君
    ―――――――――――――
委員の異動
昭和五十六年十二月二十三日
 辞任         補欠選任
  江崎 真澄君     久間 章生君
昭和五十七年一月二十二日
 辞任         補欠選任
  西中  清君     草野  威君
同月二十九日
 辞任         補欠選任
  関谷 勝嗣君     武藤 嘉文君
  近岡理一郎君     金子 一平君
  四ッ谷光子君     不破 哲三君
同日
 辞任         補欠選任
  金子 一平君     近岡理一郎君
  武藤 嘉文君     関谷 勝嗣君
  不破 哲三君     四ッ谷光子君
二月三日
 辞任         補欠選任
  中馬 弘毅君     山口 敏夫君
同月八日
 辞任         補欠選任
  佐藤 文生君     藤尾 正行君
  関谷 勝嗣君     藤本 孝雄君
  近岡理一郎君     村山 達雄君
  三塚  博君     武藤 嘉文君
  山口 敏夫君     中馬 弘毅君
同日
 辞任         補欠選任
  藤尾 正行君     佐藤 文生君
  藤本 孝雄君     関谷 勝嗣君
  武藤 嘉文君     三塚  博君
  村山 達雄君     近岡理一郎君
同月九日
 理事西中清君一月二十二日委員辞任につき、そ
 の補欠として草野威君が理事に当選した。
    ―――――――――――――
二月四日
 車検期間延長反対に関する請願(赤城宗徳君紹
 介)(第二七三号)
 同外三件(今枝敬雄君紹介)(第二七四号)
 同(上村千一郎君紹介)(第二七五号)
 同外二件(浦野烋興君紹介)(第二七六号)
 同外三件(海部俊樹君紹介)(第二七七号)
 同(鴨田利太郎君紹介)(第二七八号)
 同外八件(木部佳昭君紹介)(第二七九号)
 同外一件(木村武千代君紹介)(第二八〇号)
 同外一件(岸田文武君紹介)(第二八一号)
 同(國場幸昌君紹介)(第二八二号)
 同(三枝三郎君紹介)(第二八三号)
 同外四件(佐藤文生君紹介)(第二八四号)
 同(坂本三十次君紹介)(第二八五号)
 同(塩崎潤君紹介)(第二八六号)
 同外七件(塩谷一夫君紹介)(第二八七号)
 同(染谷誠君紹介)(第二八八号)
 同(渡海元三郎君紹介)(第二八九号)
 同外二件(中野四郎君紹介)(第二九〇号)
 同外三件(中山利生君紹介)(第二九一号)
 同(浜野剛君紹介)(第二九二号)
 同(林義郎君紹介)(第二九三号)
 同外一件(藤本孝雄君紹介)(第二九四号)
 同(宮下創平君紹介)(第二九五号)
 同(武藤嘉文君紹介)(第二九六号)
 同外二件(村田敬次郎君紹介)(第二九七号)
 同(安田貴六君紹介)(第二九八号)
 同(与謝野馨君紹介)(第二九九号)
 同(麻生太郎君紹介)(第三一六号)
 同外一件(加藤常太郎君紹介)(第三一七号)
 同(木部佳昭君紹介)(第三一八号)
 同外二件(久野忠治君紹介)(第三一九号)
 同(関谷勝嗣君紹介)(第三二〇号)
 同外一件(田村元君紹介)(第三二一号)
 同(谷垣專一君紹介)(第三二二号)
 同外二件(東家嘉幸君紹介)(第三二三号)
 同外三件(丹羽兵助君紹介)(第三二四号)
 同外四件(鳩山邦夫君紹介)(第三二五号)
 同(森清君紹介)(第三二六号)
 東海道新幹線米原、京都駅間に新駅設置に関す
 る請願(山下元利君紹介)(第三一五号)
 公共交通の維持、整備に関する請願(小沢一郎
 君紹介)(第三五九号)
同月八日
 車検期間延長反対に関する請願(阿部文男君紹
 介)(第三七九号)
 同(大塚雄司君紹介)(第三八〇号)
 同(奥田幹生君紹介)(第三八一号)
 同外一件(木村俊夫君紹介)(第三八二号)
 同(鯨岡兵輔君紹介)(第三八三号)
 同(倉石忠雄君紹介)(第三八四号)
 同(小宮山重四郎君紹介)(第三八五号)
 同(島村宜伸君紹介)(第三八六号)
 同(近岡理一郎君紹介)(第三八七号)
 同外二件(塚原俊平君紹介)(第三八八号)
 同(渡海元三郎君紹介)(第三八九号)
 同外二件(野田毅君紹介)(第三九〇号)
 同(羽田孜君紹介)(第三九一号)
 同外二件(深谷隆司君紹介)(第三九二号)
 同外三件(水平豊彦君紹介)(第三九三号)
 同外一件(森田一君紹介)(第三九四号)
 同(渡辺省一君紹介)(第三九五号)
 同(今井勇君紹介)(第四八八号)
 同(小沢一郎君紹介)(第四八九号)
 同外八件(佐藤守良君紹介)(第四九〇号)
 同外一件(丹羽雄哉君紹介)(第四九一号)
 同(平泉渉君紹介)(第四九二号)
 同(吹田あきら君紹介)(第四九三号)
 同(武藤嘉文君紹介)(第四九四号)
 同(渡辺省一君紹介)(第四九五号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 理事の補欠選任
 航空に関する件(羽田沖における日本航空DC
 8型機墜落事故)
 陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関
 する件等(運輸行政の基本施策)
     ――――◇―――――


○越智委員長 陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関する件等について調査を進めます。
 この際、運輸大臣から運輸行政の基本施策について発言を求められておりますので、これを許します。小坂運輸大臣。

○越智委員長 次に、昭和五十七年度運輸省及び日本国有鉄道の予算について、運輸政務次官から説明を聴取いたします。鹿野政務次官。


○鹿野政府委員 昭和五十七年度の運輸省関係の予算について御説明申し上げます。
 まず一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は二十二億八千五百四十七万一千円であり、歳出予算総額は、他省所管計上分一千百七十九億二千六百四万四千円を含め一兆五千五百五十三億八千九百六万二千円でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、比率で〇・二%の増加になっております。
 次に、特別会計について申し上げます。
 自動車損害賠償責任再保険特別会計につきましては、歳入歳出予算額一兆六千八百八十四億三千六百万円余、港湾整備特別会計につきましては、歳入歳出予算額三千二百九十七億円余、自動車検査登録特別会計につきましては、歳入歳出予算額三百四十二億三千万円余、空港整備特別会計につきましては、歳入歳出予算額二千四百五十四億九千三百万円余をぞれぞれ計上いたしております。
 また、昭和五十七年度財政投融資計画中には、当省関係の公社公団等分として一兆七千六百八十三億円が予定されております。
 運輸省といたしましては、以上の予算によりまして、まず第一に、日本国有鉄道の再建を推進することといたしております。
 国鉄の再建につきましては、昭和五十四年十二月の「日本国有鉄道の再建について」の閣議了解及びこの閣議了解を実施するための法的措置として、昭和五十五年末公布された日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(http://www.shugiin.go.jp/itdb_housei.nsf/html/houritsu/09319801227111.htm)に基づき、国鉄自身の徹底した経営改善措置とこれを前提とする国の行財政上の措置とを総合的に実施することにより、昭和六十年度までに国鉄の健全経営の基盤を確立し、可及的速やかに収支均衡の実現を図ることといたしております。
 このため、昭和五十七年度においては、予算人員一万二千人の縮減を初め国鉄経営の合理化を一層推進するほか、所要の運賃等の改定による増収一千五百二十億円を見込むとともに、総額七千三百十九億円の助成を行うことといたしております。
 第二に、交通基盤施設等の整備を促進し、国民生活の安定、向上を図るため、港湾、海岸及び空港の各部門について、新五カ年計画に基づいて、それぞれの事業の計画的かつ着実な推進を図ることといたしております。
 また、東北新幹線の本年六月、上越新幹線の本年十一月大宮開業を初めとする鉄道の整備を推進するとともに、整備新幹線につきましては、建設着工のための所要の調査を進め、国鉄財政再建の進捗状況、事業採算性等を慎重に検討するとともに、公的助成及び地域負担の程度、方法の整備を進め、これを待って工事に着手することといたしているところであります。
 第三に、海運、造船対策といたしまして、貿易物資の安定輸送を確保するため、財政資金により外航船舶の整備を促進するとともに、造船業の経営安定化のため、船舶輸出の確保を図るほか、過剰施設の処理に関する助成を行うことといたしております。
 また、船員対策といたしましては、練習帆船日本丸の代船建造に着手するとともに、雇用対策についても積極的に推進していくことといたしております。
 第四に、広域化、多様化する海上警備救難業務に対処し、船舶の航行安全体制を確立する等のため、海洋情報の充実を図るとともに、巡視船艇及び航空機の整備を推進するほか、海洋調査の充実強化を図ることといたしております。
 第五に、経営改善に努力している地方バス、中小民鉄、離島航路等に対し、地方公共団体と協力して助成を行い、国民の日常生活に不可欠な公共交通サービスの維持、確保に努めてまいります。
 第六に、安全防災及び環境保全対策といたしましては、広域的な気象観測に重要な役割りを果たす静止気象衛星三号の整備を行うこととするほか、地震、火山対策、交通安全対策、交通被害者救済対策、空港周辺対策等の充実強化を図ることといたしております。
 なお、運輸省関係予算の部門別の重点施策の概要につきましては、お手元に配付してあります昭和五十七年度運輸省予算の説明及び昭和五十七年度日本国有鉄道予算の説明によりまして御承知願いたいと存じます。
 以上をもちまして、昭和五十七年度の運輸省関係の予算についての説明を終わります。
    ―――――――――――――
○越智委員長 先刻、大臣並びに航空局長から御報告のありました航空機事故につきましては、理事の皆さんと現地視察かたがたお見舞いに午後参上いたす予定であります。
 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後零時二十九分散会

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