酒馬鹿三兄弟、次男の岸壁はしご酒

酒は飲んだら飲まれましょう、しかし仲良く。拙い酒と乱暴ポエトリ月夜の酩酊ランデブー

たった2人世の中の敵

2006-02-08 23:18:01 | 
          

上品であり
物壊し屋で黄金郷を夢見て、
下等で忽せでありたい
夢のような暮らし振りを
台無しにし
豆を煮て食べ
自由を諳んじながら
コヨーテのように痩せる

20枚の証文を2人で燃やし
ヤクでやせ細る

もったいぶっていて
騒がしく、人の気分を滅茶苦茶にし
乱暴で、横暴で、気が狂いそうでいて
それで
愛しく、人一倍愛しくありたい

i love

2006-02-08 22:03:20 | 
おれは好きだった
おれは好きだった

もう何年も無駄にし続けた
赤い鉄塔
金切り声で叫ぶ、囚人
の扉
1つ
2つ、悪いうわさに
傷めつけられて
日に日に弱くなっていく
無垢

あきらめた枯れ草のベッドの上で
15の娘と、ガラス切りのような、危険な
交わり

不潔 異端 偶像
全部、全部
おれは好きだった

死にかけた母親が、娘に対してする
手招き
死にかけた男が、親に対してする
呼称
胎盤まみれの赤ん坊が
ステラレテ
バスケットの上で、野良どもに
噛み千切られる
悲鳴
不吉じゃ、不吉じゃ、と
黒い鳥の渡る島で
さて、一服
オレハスキダッタ

天国には行けないなにか
世の中ですくすく育って
結局地獄に堕ちるなにか

失敗とは、実利的な理想の
不実現でしかない

まさに実利的
求めて泣く姿
1人で歩く姿
  誰も喋らない車の中や
  静かなステレオ
スローモーションの暴力シーン
針に糸を通す集中力
針を差し込む集中力

 雲 稲妻 光
血 虫
全て殺すこと

おれはすきだった
おれはすきだった

朝方目が眩んで

2006-02-08 18:37:17 | 



全ての幻のような
デジタルリキッドに
忠誠を誓う

全ての島のような
全てのインチキ遺跡の目のような
偶像に忠誠を誓う
グリーンの爪の、イモ虫のような
足指の女に
その脚の付け根に全てを誓う

裏窓から燃える鈍い銀
その純情に全てを捧げる

幻視のペーパーの中ですごす
全ての既視感に直感を詠え

ベルトで縛られた女
裸で吊るされた男
鴨の骨の砕ける音
そしてワイン。
緞帳の裏での,秘密のキス
フラッシュバック
俺達の足跡で
撒き散らかした疫病

それら全てに忠誠を誓う
君がこれから出会うものも
まだ
  満たされていない。

マインド ステーツ

2006-02-08 16:10:13 | 
       

モルヒネ 一服のあと
 笑って パンケーキを 一山。
これは確かに変わった事で
つまり普段ではしないような事、
例えば
甘ったるいバラードのそれも日本語で、を、聴いたり
コメディードラマを見たり

もしくは人を愛したり
そういうのは偏性意識

ウォッカ、テキーラ、
始めるとこれは、誰もかれも
気も声もでかくなり
路上で喧嘩がおっぱじまるって訳だ
これも恐らく普段の自分では
無いんだろうな

涼しい風が吹いてくる。

その時、あの女の顔も、
何とはなしに、喜んでいる
時には雨が俺の心を塞ぐ事もあるだろう

心の状態を統一させておく事は
とても難しい
常に偏性意識、

こころの状態は いつも
一服のモルヒネのよう
浮き、
沈み。

しかし 何より音楽が
俺を奮い立たせてくれる
もちろん甘ったるいバラードのそれも日本語で、じゃ無いような
音楽が
俺に 不思議な体験を届ける
まるで
 全能で
   宇宙のような


普遍の者には悟れない

2006-02-08 13:15:02 | 
  
港のガラス張りのビルの前に立つ
物売りの赤い髪をした 小娘に
無限の愛を感じる
ただ、ビーチで
無心のパラソルを立てる
年端も行かぬ黒い肩の
小僧に

人ごみの街の
暗がりで
一仕事終えて、ため息で手を洗う
睫毛の青い風俗嬢に
無限の愛を感じる

裏切られた人たちに
失望を念じた人に
無限の愛を
感じる。

男の為にピルを飲み
女の為に生殖器にシリコンを入れる
そのような阿呆な男と女に
最大限の愛を感じる

夢の限りを尽くし 挙句におのれの
体を
打ちのめす
ような人間に

一人で駅のホームに立ち、
湖のほとりのように陶然と
物思いに耽り
逆上の涙をひっそり落とす 彼女のハートに
最大の愛が密やかに住んでいる
と、俺はそう思う。