酒馬鹿三兄弟、次男の岸壁はしご酒

酒は飲んだら飲まれましょう、しかし仲良く。拙い酒と乱暴ポエトリ月夜の酩酊ランデブー

小さなセラピスト

2010-08-27 10:30:08 | 



あの娘は面倒をやっつけて、
俺にはいろんな物を投げつけたまま、
整理された机を空にする、
さようならと書いている

苦しかった日の終わり、
一杯のシャンディーガフーが
どれ程俺たちを慰めたことか、

もしかすると少し気分が上がったのは、
あの娘が俺の家のすぐそばの
港を越える橋を渡って叫んだからかもしれない

あるいはもっと昔の
大阪の寒い冬の鍋のあぐら座の小上がりだったかも。

ひどい電子計器の仕事はだけど何かを一つにしたのだろう、
新しい敵には、常に俺たちは新しい酒で挑むのだ。
たとえばイタリアのサフラン入りのリキュールなどなど。

しかし、あの娘は
散らかした物は片づけてしまって、
この狂った島から出て行ってしまう

あんたともさようならと

それを心から祝うためには、
俺はどうやらもう少し強い酒が必要らしい

あの娘に想う、スピリタス製の
リモンチェッロの、なんとも苦いことよ

LOVE DEVINE

2010-08-11 16:30:23 | 


知っての通り
人には出会いがある、が、そのまま別れとなる

何故に危険な思いをして何かを得ようとするのとあの娘は聞くが
いつか死ぬのに、どこまでが危険と言う
危うい足取りで俺は
9杯のバーボンソーダでふらつきながら
すべてを忘れるよう、努めている


女はいつも誰かに抱かれているなんて
知る由もない

CRAZY SEXY COOL

2010-08-03 13:56:18 | 




嫌な夏では
太陽は狂ったように降り注ぎ
俺たちは焼かれてしまう

どんな高みに在ったって、
雲が切れれば目も眩むほどの光で
逃げ場も無ければ憩いなど無縁のこの島で
あの娘は涼しい顔

しかも飛び立つ瞳は
より無情な程クールにきめている


ボストンバッグ一つで、チューリッヒに、
若しくはヴェローナで愛の城など見るのだろう。

憎しみは牢屋に繋いだままで、
俺をステンレスの手錠で後ろ手にしたまま。