あの娘は面倒をやっつけて、
俺にはいろんな物を投げつけたまま、
整理された机を空にする、
さようならと書いている
苦しかった日の終わり、
一杯のシャンディーガフーが
どれ程俺たちを慰めたことか、
もしかすると少し気分が上がったのは、
あの娘が俺の家のすぐそばの
港を越える橋を渡って叫んだからかもしれない
あるいはもっと昔の
大阪の寒い冬の鍋のあぐら座の小上がりだったかも。
ひどい電子計器の仕事はだけど何かを一つにしたのだろう、
新しい敵には、常に俺たちは新しい酒で挑むのだ。
たとえばイタリアのサフラン入りのリキュールなどなど。
しかし、あの娘は
散らかした物は片づけてしまって、
この狂った島から出て行ってしまう
あんたともさようならと
それを心から祝うためには、
俺はどうやらもう少し強い酒が必要らしい
あの娘に想う、スピリタス製の
リモンチェッロの、なんとも苦いことよ