フリマで144MHzのリニアアンプをゲットした。今は無き東野電機の2M-50Wで、小型(約18cm×11cm×3cm)、軽量(約760g)かつ古いモデルなのに外観はきれいで錆や汚れも見当たらない。早速出力を確認したところFM・1W入力で22W、3W入力で42W、6W入力で50W程度の出力が得られ買って正解だったと安心した(フリマは手元に来て動かしてみるまでは分からない)。
東野電機 144MHz帯 リニアアンプ
しかしFMではキャリコン(キャリアコントロール:送信電波でリレーを動かす)が働くものの SSB ではキャリコンがうまく動かない、というか SSB では声が途切れたり小声になると送信が切れてしまうので、キャリコンは使わず(リレーを直接動かす)強制スタンバイにすることがほとんどだが、webを探しても回路図など関連情報を見つけることはできなかった。
そこでリニアアンプを見ると後部パネルには9ピンのコネクタ/プラグがあったが、プラグで結線されているのは2本(1つの短絡線)だけで、後はピンさえなかった。試しにこのプラグを抜いてみるとキャリコンが働くなくなった。
そこで底パネルを開けコネクタ配線とその周辺の基板回路を見たところ、やはりこのピンの配線はキャリコン関係の回路から結線されていた。そこでまず各ピンをテスターで当たったところ電源電圧より1V程度低い電圧のピンが一つだけ見つかった。そこでこのピンがリレーの駆動端ではないかと推定し、ほかのピンと順番に短絡してみたところ「ビンゴ」!、見事にリレーが動く配線を見つけることができた。この時の電流を見てみると5mA程度と小さく、これはリレーを直接動かしているのではなくキャリコン回路の一部として組み込まれているらしい、ということが分かった。
裏の9Pコネクタ、2本のリードが短絡されている 裏ブタを開けてキャリコン回路を見る 緑と赤のワイヤーを短絡すると送信
一方このリニアアンプの入力に使う予定のトランシーバーからの外部スタンバイ回路は、送信時にアースに落ちるというものなので、このままこのキャリコン回路に接続することはできそうもなく別途オンオフ回路が必要となるので、このコネクタから2本のコードを出して外部でスタンバイ回路を用意することにした。
以下「IC-705で外部機器をON/OFFするスタンバイ回路」へ
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