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拉致の解決を願って
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国民大集会Ⅵ(1)2004/4/30

2004-04-30 | 国民大集会Ⅵ(2004/4/30)
開式 櫻井よしこ(司会)

 只今より北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!国大集会6回目を開催致します。
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されているのではないかという確信に近い情報を得たのが1997年現代コリア新年会の席でのことでございました。

 翌年98年5月に私達ははじめての小規模の拉致被害者を救出する会を開きました。
以来毎年大規模な国民大集会開き続けてまいりました。
当初はどうぞ拉致された人たちを救ってくださいというお願いの会でございました。
しかし8年たった今、ようやくと言いましょうか、とうとうと言いましょうか、私達は北朝鮮に対する『制裁』を論ずるところまで参りました。

 しかしそれにしても我が国の現状はどのようになっているのでありましょうか。
私達は北朝鮮に対して利益をあたえないというところに踏みとどまっているのみでございます。
私達は北朝鮮に対しての制裁を科すというところまではまだ至っていないのであります。
97年にすでに拉致の確実な情報を得て、すでに8年がたっているのにかかわらず、私達は未だにこのレベルに留まっている。
これからどれだけの月日を重ねて我が同胞を救い出すことが出来るのか?
考えれば心許ない面があるのは否めません。

 しかし今日壇上に家族会の皆さん方が集まりました。
各政党から多くの議員の皆さん方が集まってくださいました。
会場にはこのように多くの皆さんが詰めかけてくださいました。
私達は今日のこの集会をまたひとつの大きな力として北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するためにたゆみ無い努力を重ねていきたいと思います。

まず、この会を代表致しまして家族会代表の横田滋さんにご挨拶を頂きたいと思います。

開会の辞 横田滋(家族会代表)

 みなさんこんにちは
家族会の代表の横田でございます。
皆さんご存じのように平成14年の10月に5人のかたが帰国なさいましたが、北朝鮮に残っております9人の方の帰国はいまだにめどがたっておりません。

 しかしなにも変わっていないかといいますとこのところ随分と変わってきております。
それは各党に『拉致対策本部』というのが設けられておりますし、それから拉致議連も新しい平沼会長を会長に迎えまして強力化されております。

 そして何よりも今までと違ってきたことと言うのは経済制裁をするための『外為法の改正』というのが成立しておりますし、北朝鮮の船舶が日本の港に入ることを拒否できるような法案もすでに自民党案、民主党案というのが提出されておりまして、これも国会で是非とも通って頂きたいと思っております。

 さらにアメリカはテロ支援国家として北朝鮮を指定しておりますがその理由として、よど号犯を匿っているというようなことが入っておりますが、それに『日本人拉致』ということばも加わりました。これは北朝鮮からみれば拉致問題を解決しなければ、いろんな経済的利益も得られませんし、(日本人拉致がその理由に入ったことは)非常な強力な後ろ盾になっていると思います。

 そして国民の意思で制裁法案が=外為法の改正が行われたわけですから、そういつまでも動きがないと言うことは対話と圧力ではなく、『圧力と対話』ということで是非、政府にこの外為法を適用して頂きたいと思っております。その為に今日大勢の議員の方もお見えになっていますし、アメリカからもブラウンバックさんのビデオも届いております。世界の意志で是非解決したいと思います。

 それと、昨年の5月に国民大集会を開きました時に、お入りになれなかった方も大勢おられたのですが、今回は平日のこんな時間ですのでどのくらい来て頂けるのかと心配しておりましたが、それがほとんど席が埋まっておりまして杞憂におわったということは、如何に国民の方がこの問題に関心を持ってくださっているのかと言うことの現れだと思っております。

これが救出につながりますように、我々主催者としても願っております。
どうぞご支援のほどよろしくお願いします。
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国民大集会Ⅵ(2)2004/4/30

2004-04-30 | 国民大集会Ⅵ(2004/4/30)
1.拉致議連会長 平沼赳夫
司会(櫻井よしこ)
拉致問題を解決するには政治から大きな力を頂かなければなりません。
拉致議連には多くの議員の方たちが加入して頂きました。
拉致議連を代表して会長の平沼赳夫議員よりご挨拶をお願い致したいと思います。

ご紹介を頂きました議員連盟の会長を致しております平沼赳夫でございます。
まず主催者の一人といたしまして、そして拉致議連の民主党西村幹事長以下議連の幹部も勢揃を致しておりますけれども、今日、それぞれいろいろお忙しいご予定があったかと思いますけれど、全国各地からこうしてこの野外音楽堂に拉致問題解決のために盛大にご参集を頂きました皆様方に、心から厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

一年半たちました。ご家族や被害者やご関係の方々のご心痛、本当にいかばかりかと思っております。

議員連盟と致しましてはお約束を守ることが大切だと、そういう覚悟でまず皆様方ご承知のように予算が成立する前に『外為法の改正』を行わせて頂きました。これで一つの大きな『手段』が出来たわけであります。
そして更に我が党、民主党、公明党、それぞれの心ある議員の皆様方が『入港する船舶を制限する』--この法律の骨子はできております-- 一日も早くこの国会で成立させることが皆様方のご期待に応える家族の皆様方のその悲願に結びつくことだと、その覚悟で我々は最大限努力をさせて頂くことをここにお誓いをさせて頂きたいと思います。

 また衆議院、参議院に拉致問題の特別委員会を設置することも我々議員連盟に課せられた大きな使命でございますので、この一日も早い設置を今日皆様方の前で『我々必ず成立をさせる、実現すること』を心からお約束させて頂き、さらに運動に厚みをつけていく。このことを皆様方に申し上げたいと思う次第であります。
 
 状況としてはいろいろな問題がありますけれども、私どもは、この問題、あくまでも『政府間の正式な交渉の場で最終決着を図る』『その為には議員連盟が力を合わせてその後押しをする』この基本原則を守って皆様方のお力を頂いて一生懸命頑張って参りたいと思いますので、どうかよろしく力強いご叱正をたまわりますことを心からお願いを申し上げ、本日の国民大集会が、そして大行進が成功裏に終わりますことを心から祈念をさして頂き、私どもの決意の一端を申し述べさせて頂きましてご挨拶とさせて頂きます。
本日は皆様本当にありがとうございました。よろしくお願い致します。

2.自民党拉致対策本部長 安倍晋三代理 中山成彬
司会(櫻井よしこ)
平山会長より大変に心強いお言葉を頂きました。本当にありがとうございました。
次に自民党拉致対策本部長の阿倍さんが今訪米中でございますので、その代理として 中山成彬さんにお願い致します。
 みなさんこんにちは。ご紹介頂きました 中山 成彬 でございます。
本日は安倍幹事長が出席の予定でございましたが、、ご紹介にありましたとおり今訪米中でございます。私は安倍幹事長のもと拉致対策本部の事務総長を務めております中山でございます。安倍幹事長からその代わりに出席して、そして『自分としても必ずこの拉致問題につてはこれまでどおり一生懸命やるから、ご集会の皆様にくれぐれもよろしくと伝えてくれ』と言うことでございましたので、まずもってお話申し上げたいと思います。

 本日は連休の合間でございます。それにもかかわらずこんなにたくさんの方がご参集頂いておりまして、皆様方のそのお気持ちに、私のほうからも心から御礼を申し上げたいと思います。皆様方本当にありがとうございました。

 平山会長からも話がありましたように被害者が帰られましてもう一年半もたつわけでございます。本当に関係の皆さん方一日千秋の想いで全面解決を祈っておられるわけでございますが、なかなかなかなか前にすすまないのが本当に歯がゆい限りでございます。本当に申し訳ないと思っている次第でございます。

 今平沼会長が仰いましたように、外為法の改正に続きまして今回、特定船舶の入港阻止法案を提出しておりまして、この前も中川国対委員長に話をしましたがこの連休あけましたら粛々と国会で審議する、成立をはかるということでございましたのでみなさん方にご報告を申したい次第でございます。

 ただ成立してもこれを発動しなければ意味がないのでございます。
私どもは今政府が慎重であるのが歯がゆいのでございます。
北朝鮮というのは私どもが考えているような常識ではありません。
たとえて言えば日本人ならば、泥棒をした、泥棒をしたことがわかれば普通返すのが当たり前でございますが、彼らはそうじゃない。『苦労して泥棒したんだから、苦労して拉致し行ったんだから何か見返りがなければ返さない』というのが北朝鮮でございます。そういう国に対してはやはり制裁を科す。この法案でいついつまでに返さなければ、解決しなければこういう制裁を科すと、順番に科す、そういう期限付きでやって行かなくてはと私は考えているわけでございます。

 しかし皆さんこの法案に対して朝鮮総連、北朝鮮から私ども国会議員に工作活動が行われています。
どうか皆さんお知り合いの支援している先生方にそういった北朝鮮からの工作活動に惑わされないで必ず早く成立させるようにと皆さんからも働きかけて頂きたい、これがお願いでございます。

 私どもは4月に安倍幹事長と中山参与(私の家内でもありますが)と3人で拉致被害者の方を訪問しましたけれど、(お見舞いに行きましたけれど)本当に皆さんけなげにがんばっておられます。頑張っておられますがしかし、皆さんのことばの端々からから向こうに残された子供達、-もう就職の年にあたる、結婚をする年になっている、北朝鮮の子供さん達は親の了解がなければ結婚しないそうでございます-本当にそういう大事なときに親として子供達と一緒におれないのが本当に残念だということを言っておられました。
 私達はこのみなさん方の気持ちをほんとに全身に受けてこれからも拉致問題に取り組んでいくことを皆様方にお約束を申し上げましてご挨拶と致します。
皆様方に本当にありがとうございました。

3.民主党拉致問題対策本部長 鳩山 由起夫
 司会(櫻井よしこ)
次に民主党拉致問題本部を代表致しまして鳩山本部長にお願い致します。
拉致問題の解決のために日々大変なご苦労をされておられる皆様の今日のお集まりに民主党としても心からの連帯のご挨拶をさせて頂きたいと思います。対策本部長の鳩山由紀夫でございます。

 私は先般小泉首相と委員会で拉致問題に対して議論を致しました。
私は『領土を奪うことを侵略という。人を奪うことをそれならばどのように考えるか?』と総理にお尋ねをいたしました。『どちらが大事か』と問いましたら『領土も大事けれども領土以上に人の命が大事だ』と小泉首相は答弁をされました。言うまでもない話でございます。
ならば領土が侵略をされたときに国家的な力で自らを防衛するのは当然とするならば、さらに人の命を奪う『拉致』という行為に対して領土の侵害以上の力を持って本来ならば(その)国に対して対決をするのが当然ではないかと思うのでございます。

 ところがなかなか現実の政府はそのような想い(を)解っていながら行動はされていません。
まずは皆さんのお力を頂きながら支援室は必要でありますが、更に特定失踪者=拉致をされた方も、まだ100名を超しておられることは明々白々でありますだけに=そのような方々をしっかりと政府としても認知をするための『拉致問題対策本部』を設置をするように強力に呼びかけたいと思っております。

 この2月に-この問題の解決は当然日本の政府の力で国民の力で解決をしなければなりませんが-また同じような運命を背負っている拉北者(今日はご家族の方もお見えでございますが)そのような方々とも連帯をすべきとの想いで韓国ソウルを訪れ、そして李在根さんをはじめ3名の拉北者の方々に日本の外務委員会の小委員会で証言して頂くことができました。
これからも日本として更に韓国やあるいは米国との強力協力体制のもとで我々と致しましてはなみなさんのお力を頂きながら努力を迫って参りたいと思いますのでどうぞお力を貸し頂きたいと存じます。

 民主党としても、(本日の新聞に載っておりましたが)アメリカが政府として世界テロ報告の中に日本の拉致問題を入れてくださったのは大きな進展ではないかと心から歓迎するものでありますが、民主党も先般ルーガー外交委員長に対して『是非政府に呼びかけて日本の拉致問題を提起を願いたい。そして拉致問題の解決なくして北朝鮮をテロ支援国からはずすことは出来ない』と言うことを書簡で送らせて頂きました。その想いの一端が通じたことは良かったとは存知ますが、本来ならばこの問題は日本が中心的に努力を求めなくてはならない事は言うまでもありません。

 私は総理に対しても外為法の改正、言うまでもありませんし、特定船舶の入港禁止法案、これも民主党としても当たり前のことでございます。『時期を決めて』法案の成立はもとよりその法律を、『時期を決めて』もし北朝鮮が全く進展を見せないというのであればその発動をすべきだと申し上げたところでございます。

 まだまだ、皆様方には民主党も(一部不明)皆様方の期待に十分の答え切れていない、その想いを民主党としても噛みしめながら体を張ってこの問題を解決するために努力をしておられる皆さんと共に、同じ体を張る、そんな覚悟で対策本部長としてもこれから努力をすることをお約束を申し上げ、改めて皆様方のお出ましに感謝を申し上げ連帯のご挨拶と致します。
本日は本当にご苦労様です。ありがとうございました。

熱弁をふるう鳩山氏
鳩山氏を含め今回参加の政治家の言質は重い
本当に国民の期待に応えてくれるのか。
被害者と家族の力になれるのか、見守って行かなくてはならない。

会場エピソード
受付で女性が『なにかお手伝いできますか』と係の人にきいていた。担当者は、『今日も多くの人がボランティアで駆けつけてくれています。今一番必要なのは署名です』と答えていた。

4.公明党拉致問題対策本部長 漆原 良夫

 司会(櫻井よしこ)
鳩山さんありがとうございました。
司会者として会場の皆さま方にひとつお願いがございます。私達は同胞を助けるために今日ここに集い心を一つにしております。みんなの心を一つにして目的を達成するための集会でございます。
はやる気持ちもわかります。ヤジを飛ばしたい気持ちもわかりますが、心一つにするためにどうぞご協力をお願い致します。(拍手)
次に公明党の拉致問題対策室を代表いたしまして漆原良夫さんにお願い致します。


 公明党の漆原良夫でございます。今日は連休の合間に大変お忙しいところをこんなにたくさんの人にお集まり頂いたことをまずもって感謝をいたします。本当にありがとうございました。

 拉致問題解決のために政府は努力をしてきたと私は思います。しかし私には不満があります。『いつも解決のボールが北朝鮮にあること』であります。被害者は日本人なのです。日本の国が主導権を握れないような交渉の仕方はこれは根本から間違っていると思うのであります。(拍手)

 先ほど家族会の会長の横田さんから『対話と圧力』ではなく『圧力、圧力と対話』という路線に変えるべきだというお話がありました。私はそろそろその時期に来ているんだと思うんですが、皆さんいかがでございましょうか?(拍手)

 本当にあの白い巨体の万景峰号が新潟の港に人もなげに入ってきてそれこそ高価なメロンや野菜や魚・果物いっぱい積んでみなさんの反対を押し切って平然と出て行く姿を見てこんなに無惨な想いになったことはありません。何としても万景峰号を止めるだというのが私の素朴な原点でございます。(拍手)

 先ほど平沼会長から話があったように外為法違、この改正を通常国会でまず行いました。今大きな問題となっていますのは『特定船舶の入港禁止法案』でございます。自民党、公明党、与党と致しましてはすでに一ヶ月前に法案を作り上げまして衆議院の事務総長のところに提出をしてあります。従って連休明けの早い時期にこの法案の審査に入って『必ず成立させる』ということをみなさんにお約束申し上げたい。(拍手)

 もう一つ私達は議連として今回の国会でこの拉致の問題を衆議院を参議院で特別委員会を作るべきだとうことを申し上げてまいりました。ま、しかしいろんなことから現在外務委員会の小委員会というところでやっているわけですが、しかしやっぱりこれは日本の国会の意志を北朝鮮に示すには、国会として特別委員会を作ってそこで議論するのは当たり前と言うふうに私は考えております。幸い予算も通ったことですから、何としてもこの連休後の国会でこの拉致問題の特別委員会を立ち上げたい、こんな想いでいっぱいでございます。

 私は3月3日総理に質問をさせて頂きました。外為法改正をした、そして特定船舶の入港禁止法案を作る、しかし我々は政府に『抜かずの宝刀を与えたのではなんだ』ということを申し上げさせて頂きました。
たとえどんなに切れ味のすごい『名刀』を与えたとしても床の間に飾って使わなければ何もならないわけでございます。我々はこの2つの法案=2つの宝刀を議連であるいは超党派で政府に与えるわけですから必ず使うべしだと言うふうに考えております。一定期間をおいて拉致問題の進展がなければこの法案を使うということを明白にして交渉にあたるべきだと、それでなければ日本は拉致問題の(交渉の)主導権を握れないというふうに思っておりますがみなさんいかがでございましょうか。

 後半国会、全力を挙げて公明党そしてまた自民党、民主党一緒になってこの問題に取り組んでいくことを皆様に心よりお誓い申し上げまして私の挨拶に代えさせて頂きます。
頑張りましょう。ありがとうございました。

5.内閣官房参与 中山 恭子 
 司会(櫻井よしこ)
漆原さんありがとうございました。
各政党の代表の皆様方から大変力強いお言葉を頂きました。
次に拉致被害者の心の支えになってきてくださっております中山恭子さん、内閣官房参与におことばを頂戴したいと思います。


 皆様、お休みの間に(ですのに)このようにたくさんの方々がこの国民大集会にご参加下さいましてありがとうございます。心から感謝申し上げます。

 北朝鮮による日本人拉致の問題に多くの方々が一人でも多くの日本人が『関心を持ち続けている』この事がこの拉致問題解決にとって非常に重要な事柄でございます。

 拉致された被害者の方々やご家族にお会いするたびにその『何とか救出できないもんだろうか』との切実な心を、切実な想いに強く心を打たれております。一昨年帰国されました5人の被害者の方々(は)、一年半過ぎて尚子供達家族が北朝鮮に残されております。離れて連絡も取れないその家族のことを想い、辛く歯がゆい毎日を過ごしております。またあの時タラップを降りてこられなかった被害者の方々、今も北朝鮮できっと連絡が取りたくてもとれずにひっそりと過ごしていると考えられる北朝鮮に残されている被害者のご家族にとっては二十数年にわたるこの苦しい時に加えて更に今、一日一日、その辛い思いが加わっている事でございます。その被害者の方々、そのご家族の方々の想いを感ずれば本当に何とかならないものだろうか、日本の人々が心一つにしてこの問題に対処して行かなくてはならないとの想いに毎日駆られております。

 日朝間におきまして様々な動きがありますが、残念ながらそのいずれもお話にありましたとおり北朝鮮の工作活動の一環として行われているものでありまして、北朝鮮側から『北朝鮮拉致した日本人を帰国させる』といった前向きな対応は今見えておりません。

 おかげさまで国会におきまして先ほど平沼拉致議連会長様はじめたくさんの国会議員の先生方から心強いお話を頂きました(ように)外為法が改正され、今特定船舶入港禁止法案も国会でこれから審議されようとしています。ほんとうにありがたい事でございます。
現在は特定船舶入港禁止法案の成立立を阻止するために日本国内でも大変積極的な工作活動が行われていますが、今お話を伺いましてこの法案は必ず成立するものとちょっと安心したところでございます。(拍手)

 政府と致しましても北朝鮮に残されている(帰国した)5名のご家族方々とそれからまだ安否が解らないでもきっと生存しているに違いない残されている被害者の方々の帰国を強く求めて一日も早く一歩でも先進するよに引き続き全力を尽くして参ります。

 北朝鮮がこのままこの問題を引き延ばすような、現在の状況を改善しようとしないというのであれば、政府は外為法や特定船舶入港禁止法等に基づきまして最も国家的な処置を講じて行かなくてはならないと考えております。

 その為にはまさに国民の皆様の声が大切でございます。皆様の声が繁栄され国民も国会も政府も一体となって北朝鮮に対して『拉致した日本人を帰国させるよう強く要求しているのだということを明確に示すこと』が大切でございます。そのことが拉致された日本人の解放につながるものと考えております。どうぞ皆様拉致の問題にこれからも関心を持ち続け、ご意見を賜りますようにお願い致します。今日は本当にありがとうございました。

6.環境大臣 小池百合子 
司会(櫻井よしこ)
 さて次に環境大臣の小池百合子さんがおいでくださっております。小池さんは拉致議連副会長も務めておられました。アメリカへの旅から本日午後帰国したばかりでございます。よろしくお願い致します。


 ご紹介頂きました環境大臣の小池百合子でございます。本日午後と申しますか成田から今直行してこちらの会場にたどり着いたところでございます。
ニューヨークを経由いたしまして今ワシントンから戻ってきたわけでございますが、そして報道されたと思いますが、ワシントンで得ましたグッドニュースはあのテロ支援国家-テロ国家と言った方が私は早いと思いますが-そのリストにまた北朝鮮がしっかりと提起されていたこと。それからもう一つここが重要なところでございますが『日本人の拉致』ということがテロ支援国家としてのその理由としてしっかりとあげられたことでございます。

 ワシントンにおきましてアーミテージさんボルトンさん、様々な方とお会いしてきました。どなたがどう言ったとは申しませんが、やはりこの拉致という問題、『これまでアメリカがあまり知らなかった。しかし家族の皆さんがこられたりいろいろな形でこの拉致問題の重要性を知った。そして今回テロ支援国家のリストのところに拉致という重要な項目を入れることが出来た。拉致という行為を行った北朝鮮は拉致という原因がそこに明記されることでそのような報いを受けなくてはならない。』そのような言葉があったところでございます。

 これはグッドニュースでございますけれども、もう一つのバッドニュースのほうは未だに拉致問題が大きな明かりが見えないと言うことでございます。しかし先ほどからお話がありますとおりこうやってこのような大きな集会、そしてまた私達議員、拉致議連の関係の議員そして、家族会 救う会いつも心を一つにして拉致問題を絶対に早期に解決するんだと言うその気持ちをいつも一つにまとめていくこと。そして又この北朝鮮拉致問題を-今イラクの陰に隠れつつありますけれども-しっかり我々が大きな問題であると認識し続けること。いつも心を一つにすることが最大の解決方法だと思いますがいかがでございましょうか?(拍手)

 これからも閣内におきまして拉致議連三兄弟、石破、中川、小池でしっかり頑張って参りますので共に頑張っていきましょう。どうもありがとうございました。(拍手)
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国民大集会Ⅵ(3)2004/4/30

2004-04-30 | 国民大集会Ⅵ(2004/4/30)
3.家族の訴え
司会(櫻井よしこ)
安明進さん、荒木さんありがとうございました。

 さて石破防衛庁長官もこちらにおいでくださる予定でございましたけれども急遽公務のために欠席となりました。
ここでこの7年、8年の間家一生懸命運動を続けてきた、絶望しないように自らを励ましながら頑張ってきた家族会の皆さま方に一言づつおことばを頂きたいと思います。よろしくお願いします。

横田早紀江さんの訴え

 みなさまこんにちは。
 今日は平日の中、こうしてこのようにたくさんの皆様方がこうして会場にお出かけくださいまして、本当にありがとうございます。集会は6回目を迎えました。世界がテロとの闘いを実行している中で日本だけが拉致という国家テロに対して何ら解決を見いだせない足踏み状態が続いています。

 日本政府にお尋ねします。そして小泉首相にもお尋ねいたします。あなたは拉致をされた私たち家族、兄弟である日本人を愛していらっしゃるのか。それとも独裁者である、国家テロの首謀者である金正日を気遣っていらっしゃるのか。どちらでしょうか。(会場から大きな拍手)

 一刻も早く、私たちの家族を救ってください。日本国民は、私達みんなは怒っています。絶対に譲歩いたしません。本日ここに集まってくださっている国民の怒りの声を、小泉首相は真剣に受け止め、そして我が事として聞いて欲しいと思います。

 子供達は海に溺れている状態です。溺れるというのは本当に苦しく残酷で辛いことです。助けて欲しい、という言葉しか出ません。泳げる人は抜き手を切ってすぐに飛び込んで助ける、これが人間の姿です。抜き手を切って救出しようということは一日も早く色々な法案を作りあげ、そしてそれをすぐに発動して救出に向けるという意味です。

 私たちは本当に一日も早く、一日一日が子供たちがどんな眼差しをして私たち日本の国を想い、今日も星を見て、お月様を見て、あの制服を着ためぐみがどんな眼差しになっているのか、その思いで泣いていることかと、毎日毎日たまらない想いで待っております。多くの被害者方もみんなそう思って、ご家族も待っていらっしゃるのです。いるのです。
 あちらにいる人たちはもっと辛い想いで、どんな環境の中で苦しんでいるかわからないのです。見えないから苦しいのです。どうか皆様、お力をお貸しください。どうかみなさん私達と共に戦ってください。
(最後は拍手で聞き取れず)
蓮池透さんの訴え
 
皆さん、こんにちは。今日は、たくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。この後、首相官邸に向けて大行進が行われます。本来、考えてみますと、これほど滑稽なことはないと思います。北朝鮮の問題に対して、なぜ日本国民が、自分たちの総理の官邸にデモをかけなくてはいけないのか。これほど滑稽な話はありません。しかし、あえて我々はそうせざるを得ないという、この行動、その気持ちを小泉総理、政府、外務省の皆さんは自分の胸に、手を当ててよく考えていただきたい。

 小泉総理は、もういい加減決断していいと思います。何故拉致の対策本部が無いのでしょうか?もうそんなまどろっこしいことは言ってられない。総理がもう一回、北朝鮮に行って直談判してくればいいじゃないですか!(拍手)それぐらいの心意気を持って強くあたって欲しいと思います。

 この場に及んで、小泉総理ががまんしろとか、辛抱しろとか言うのでしょうか?
四半世紀も待たされて、我々はもうこれ以上、待てません。

 総理はご自分で拉致問題の扉を開けた、とおっしゃるかもしれませんが、であるならば、放っておかないでご自分の手できちんとこの問題にけりをつけていただきたいというふうに思っております。
どうもありがとうございました。

地村保さんの訴え
 
 皆さん、こんにちは。
私は、皆さんの支援と国民の世論で去年帰りました福井の地村保志の父の地村でございます。皆さんが署名活動などに大変協力してくださって、大変ありがたく思っております。5人が帰りましたのも皆さんのおかげと思って、私は感謝しております。しかし、まだ私にとっては孫の3人、蓮池さんの2人、曽我さんとこ2人というように8人の皆さんが、まだ人質のような形で向こう、北朝鮮に残されております。私も、皆さんに、大勢の皆さんの前でお願いいたします。孫の顔を見るまでは、私ももう一踏ん張りして、皆さんに協力をお願いします。

 日本の政府の、これまでの対応が生ぬるいと私は思っております。日本の国会議員の上層部に、せっかく出来た外為法の改正法案でも、抜かないというような発言をする。その政府の方針そのものを私は批判したいと思うのです。総理そのものが北朝鮮に向かって期限を切って経済制裁を必ずするぞと、そのような押しの強い言葉で言って欲しい。私はそう思っております。どうか皆さんも、私たち家族の心情を察していただきまして孫の顔、また10人の不明確な人、特定失踪者の皆さんの解決まで、どうか皆さん協力していただきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

飯塚繁雄さんの訴え
 
 家族会の飯塚と申します。妹八重子が拉致されてからもはや26年もたっております。これは本当に考えられないことです、みなさん。私たちはこれ以上待てません。この問題を解決するに当たっては今までのような生ぬるい日本の対応、これでは全くいつまでたっても解決出来ません。
 (そうだ!かけ声・拍手)
 この機会に絶対に解決する手は北朝鮮に『我々の声』、『国の声』をはっきりと訴え、日本全体が怒っているぞというメッセージを訴えるべきではないのかと私たちも考えております。そうすれば今、北があわてているようにもっともっと日本の存在を意識しこの問題を解決しなくてはいけないというふうに多分いってると思います。

これからも皆様の力強いご支援の元で、政府、国民、我々が一体となって絶対にこの問題を今年中に解決するということで、ぜひ、これからも皆さんの応援をよろしくお願いいたします。


飯塚耕一郎さんの訴え
 
 皆様、本日はお越しいただき誠にありがとうございます。私、田口八重子息子であるで耕一郎と申します。私の個人的なことを話させていただきますと、6年前、親父の方から出生の秘密を聞かされました。その時、出生の事実に関してもショックでしたが、出生の秘密以上にショックであったことは、その当時、私たちは『何も出来ない』ということでした。それが今や6年たって、これだけ多くの方々や多くのご署名をいただいて本当に力強いことになっております。
 もう少しで北朝鮮に対して何らかの制裁を加えることが出来る状態になっております。皆様、もう少しお力添えくださいませ。よろしくお願いします。


浜本雄幸さんの訴え
 みなさんこんにちは。
只今地村さんがご挨拶をしましたが、私地村富貴恵(浜本富貴恵)の兄でございます。
 今地村さんが言いましたとおり、24年ぶりに帰国できました。これ一重にみなさんのご支援ご協力のおかげだと思っています。ありがとうございました。

 東京に来る前の晩に二人のところに行って話をしてきました。いつも二人にはこの問題(=子供の問題)は難しい。政府に任せておけ、頑張れ頑張れと言いませんでした。今でもそれしか言えないんです。焦りといらだちを覚えている、これは親として当たり前の、当然のことでございます。しかしながら『これに負けてはならぬ!(自己中心的行為?)をしてはならんぞ。北朝鮮に弱音をみせるな。頑張れ頑張れ』とそれしか私今言いません。(それしか言えないのが)非常に今私苦しい立場ですけれども私は頑張ります。

 (本人達からは)東京に行ったら、国民大集会に集まった皆さんに『一つよろしくお礼を申してきてください。』ということでございました。そして又、政府の方々にも『何とか一日でも早く子供がかえるように何とかしてくださいと頼んできてください』と言われてきたわけでございます。今ここに国会議員の先生方も大勢来て見えるわけですが、いろいろと話をさせてもらいました。

 この問題の解決。24年ぶりに帰国しました。帰国するときに拉致問題ですが、まず私ら今まで24年間実際の国に見放されていたわけですね。この拉致問題解決の早期決議案ですね、帰国する年の4月の11日でしたね。全会一致でこれ、可決しておるんですね。私、おー国会もこれ動いてくれるんだなと思いましたけれど、それからたいした動きはありませんでした。
 そして、6ヶ月ほどたって、10月の15日に北朝鮮から帰国したございましたわけで、そこではじめて国会、政府、国民のみなさんが拉致と言うものについて真剣に考えて『お、これは大変なことだった』と気付いた、『日本人はどうあるべきか、日本の国がどうあるべきか』ということを、それを反省させられたのがこの5人の帰国であったと私思うのであります。

『頑張れ頑張れ、子供のことは政府にまかろ』 (二人にいつもこういっている)

 かえってきた日、15日の晩でした。一晩、赤坂プリンスのホテルの晩に-(みなさんはえ~ホテルに泊まって良い部屋に泊まっとんやなと思ったかもしれませんが)私ら兄弟8人、(二人とのやりとりの中で)その時に『一時帰国』という話があったんです。『なに、帰る?それは許されん』『拉致の本質とはなんだと思ってるんだ』『原状回復』『帰るなどと言うことは絶対許されんぞ』というのが私達兄弟の意見でございましてそれで一晩中もう喧々囂々と話をしたわけでございます。
16日の朝になって、中山参与さん、安倍幹事長さんにすぐに会いに行きました。『二人を返さないでください、拉致されて帰国した者をかえさないでください。絶対かえさないでください。』ということをお願いしたわけでございます。『子供の問題は政府の責任でこれは解決してください』と強く要望したのが16日の朝のことでございます。

以上、この5人が北朝鮮にかえらないと言うことで、未だにこの帰国問題が云々されているわけですが、私はもってのほかだと思っています。
こんな、また、北朝鮮は拉致の本質というものがわかっていない。原状回復、無条件で拉致された人を帰すのがこれは、当然でございます。未だにこれが(帰国問題)が解決できない。私は、本当にいらだちを感じます。
というのはね、国会でこの問題(拉致問題解決の早期決議)が可決されておりながらなかなかすすまない。
どうぞみなさん、拉致問題解決のために、力を貸してください。

斉藤文代さんの訴え

 わたくし松木薫の姉で長女です。そして妹です。(となりの妹さんを紹介して)
 私の家は薫のことで色々なことがあります。一回目は骨を預ける、持ってこられましたが、まるっきり他人の骨でした。また今回は日本の政治家の方が処刑されたというような発言をされました。3回目はまた殺されるのでしょうか。
 私は弟は生きていると信じております。証拠のない発言をされるということは、本当に日本国民として私は信じられないかと思います。ちゃんとした証拠をとってから私たち家族に伝えるのが本当じゃないかと私は思っております。私は拉致が起きていつも泣いておるんですが、もう泣かないようにしようと思います。薫に本当に申し訳ないです。薫は向こうで待ってるんだと思ったら、私の心の傷は(聞き取れず)という気持ちで最近は考え方を変えて本当にがんばるようにしております。母もですね、入院しておりますけど、『薫はどこにいるんだろうか』そんなことを毎回、毎回私に言います。でも、私はもう嘘はつきたくないから、本当のことを言おうかと思う時もあるんです。でもやはり顔を見ると言えません。ですから、『今京都にいってるのよ、もうすぐ帰って来ます』って、そのように言って元気をつけさせております。もうこうなったら時間の問題です。時間がないです、私たち家族には。母にも。

 ですから、小泉総理が訪朝していただいたことには本当に感謝しております。ですからもう一度、小泉さんが声を上げて『拉致家族を救うぞ』という、そういう方針でこれから動いていただきたいんです。皆さんのお力をどうぞお貸しください。私たちもがんばりますので、日本国民の力で拉致家族を救ってください。よろしくお願いいたします。


蓮池秀量さんの訴え

 柏崎から参りました蓮池でございます。時間の関係もありますので、今日は一つだけ。総理が訪朝以来1年半、この拉致問題は全く膠着状態であります。この膠着状態を打開するために、ただ一つ、総理からもう一度、再度、訪朝しほしいということを私は十数回、小泉総理に手紙でお願いしてきました。それで総理は、特別返事はありません。
 しかし、これは私だけでなくて、私たち家族会も、あるいは市民の会も、全国の国民の声として是非要請して頂きたい。皆様方の力強いご支援とご協力を切に願いして終わります。ありがとうございました。


平野フミ子さんの訴え
 
小泉総理が伝家の宝刀は抜かないとおっしゃいました。では、いつ抜くんですか。誰に遠慮しているんでしょうか。金正日でしょうか。いえ、違います。国会議員に、北朝鮮族議員の方々に遠慮しているんですよ、皆さん。

 私はそれが情けなくてしょうがありません。25年間放ったらかしにされた拉致被害者、そして家族、せめてもの償いは、この制裁カードを使うべきだと思います。今がその時期なのです。

 お願いします。皆さんの声を国会にあげてください。そしてイラク人質事件の解決を見たとき、テレビで見た時、本当に私たちは次は私たちの番だと確信しております。皆さん、応援してください。ありがとうございます。


増元照明さんの訴え

 我々家族を、そして北朝鮮に拉致されたすべての人々の命、一人たりともおろそかにしない。その合い言葉で皆さん、我々と共にあの金正日政権と闘ってください。

 今、国会の中で拉致問題を解決するのに、『阻止される方』、いらっしゃいます。
                  (誰だ、具体的に名前を言え  とのヤジ)
 外務省官僚の中にも『拉致問題など小さい問題だ』と言った官僚もいます。そういう方たちに猛省をうながし、そして金正日政権に日本国民が絶対に見返りを与えない。
 拉致問題の全面解決なくして日本国民は新たな見返りを与えない。拉致された人々を返すマイナスと返さないマイナス。返さないマイナスの方が大きいんだということを金正日政権に示すために、皆さん、ひとりひとり声をあげてください。そして我々と共に闘ってください。

 日本が一つになって金正日政権に向かえば、拉致された人たちは全員帰ってきます。よろしくお願いします。


市川健一さんの訴え

 鹿児島からきました市川です。いつも皆様から支援を賜りありがとうございます。
総理が北朝鮮に行き、金正日(キム・ジョン・イル)が拉致を謝罪してもう一年半がたちました。だけども拉致問題は進展しておりません。
逆に北朝鮮は揺さぶりをかけてくる始末です。もうここで政府は行動を起こすべきです。どうでしょうか?(拍手)
各省庁がしっかりと連携を取り、綿密な戦略戦術に基づいて『経済制裁』を断固するべきだと思います。そして私達の家族を取り戻して欲しいんです。
私には90になる両親がおります。もう時間がないんです。皆さん一緒に戦ってください。よろしくお願致します。


市川龍子さんの訴え

こんにちは。
 北朝鮮の金正日(キム・ジョン・イル)独裁政権は悪です。戦後はじめて日本の正義が世界に照明されると思っています。ここで日本が正義がなかったら世界から物笑いになります。
 私は昨年ロサンゼルスでまざまざと見せつけられてきました。『日本は何しているんだ。』アメリカの人たちが怒っていました。恥ずかしかったです。今度こそ本当の日本の心意気を見せて欲しいんです。そして世界から認めて貰えるような日本にして欲しいのです。(大きな拍手)

 助けてください。必ず羽田のタラップに弟を降ろさせてください。私はタラップの下まで車椅子を押して両親を連れて行きます。必ず両親の懐に弟修一を抱かせてやってください。お願い致します。


有本明弘さんの訴え
 私はこの問題に関わってきて丸16年がたちました。家族会ができてからも7年になりました。やっと今現在皆様方が御存知の政治状況になってきました。またこれだけたくさんの方が私たちの支援のために集まってくださいました。

 こうした中でひとつ大きな問題があります。
小泉首相は一昨年アメリカを訪問しましてその結果ブッシュ大統領は日本人の拉致について「最後の一人の消息が明らかになるまでアメリカは応援する」と小泉首相に答えました。しかし小泉総理は帰ってきてどんなことをおっしゃたのか?何もいっておりません。

 小泉総理は北朝鮮金正日に対してまた日本国民に対して首相は「拉致された被害者全員を釈放せよ」とはっきり言うべきなのです。小泉首相はまだこのことを国民や北朝鮮にたいして言っていない。(これが大きな問題ということ)はっきりと日本国の首相としてこのことを言うべきだとみなさんも迫ってほしいのです。ブッシュ大統領はきちんとそのことを言ってくれた。しかし小泉首相は言っていない。

 経済制裁法案が成立したならば、これをテコにして北朝鮮に対して厳しく「すべての拉致された日本人を釈放せよ」と言ってほしいのです。そのことばがなければ、この日朝交渉は前進しないのであります。
(そういう首相の発言がなければ)交渉に関わる人たちが、(交渉にあたる)目的(材料)がないのです。

 私たち家族は「死んだ」といわれました。小泉首相に家族はすぐあいました。その時点では首相は小さな声で聞き取れないような声で「日朝交渉の場に於いてこの問題も解決します」といいました。小さな声ではなく(大きな声ではっきりと)金正日に対して、日本の国民の前で(「すべての拉致された日本人を釈放せよ」)ということを言ってもらいたいのです。
(一部ご本人の意図を推察して書き換えてあります)

有本嘉代子さんの訴え
 
有本恵子の母でございます。もうたくさんの方がきていただきまして感激で胸がいっぱいです。
昨年の有楽町フォーラムのことを今思い出しております。あのときに緞帳が上がりましたときに胸がいっぱいになりました。この拉致問題によって初めて「日本の国民のみなさまが本来の姿にかえってくださったな」と、その思いで胸がいっぱいになりました。
 私たちも長い間運動を続けてきましたけれども、今、いろいろ法案が通っております。これを使って子供たちを取り返す。(法律を)使うことによって相手がどういう態度にでるのかをみてほしいと思います。
とにかく私たちはこの長い間(活動を続けてまいりましたが)この想いをわかってくださいましてこんなに多くの方が集まってくださってこんなにたくさんの方が支援してくださる。今この世論の盛り上がりによってきっと私たちの子供は現在も生きておりますしきっと返れると信じております。

最後まで、私たちの子供、拉致された人が全員返ってくるまでみなさまお力をおかしくださいまうようどうぞよろしくお願い致します。

寺越昭男さんの訴え

 みなさんこんにちは。
今から41年前に能登沖から拉致された寺越昭二の息子です。
寺越事件はまだ残念ながら政府から拉致の認定をいただいておりません。
 一昨年の10月に声を上げさせて頂き家族会に入れて頂いたのですがそれから一年半、私達にとっては本当に成果があった一年半だと思っております。特に安明進さんの協力、救う会の協力で、実行犯を昨年11月に石川県警に刑事告訴、告発を致しまして今年の2月にこれが受理されました。

 昨年衆議院選挙のときに多くの議員が拉致問題に対して前向きだったと思いますがこれは一重に国民の皆さんの世論のお力のおかげだと思います。 今後またこの法律(特定船舶入港禁止法案)を是非実行して頂く、国会において拉致特別委員会を設置して頂く、その為にももっともっと国民の皆さんのご協力をお願いしたいと思っています。

司会(櫻井よしこ)確認

家族のみなさん方どのかたの声を聞いても胸を打たれます。
私達はこのところ『すでに帰国した5人のみなさんの子供さんやご親族8人を参議員選挙の前に取り戻せば自民党は圧勝である』などということを言う不逞の輩の政治家の言葉を聞いて参りました。

そのようなことは絶対に許さないと言うことをここで確認しようではありませんか!
拉致問題は単に8人を取り戻すことで終わるわけではありません。ここで確認を致しましょう。

横田めぐみさんは生きています。
増元るみ子さんは生きています。
市川修一さんは生きています。
田口八重子さんは生きています。
有本恵子さんは生きています。
松木薫さんは生きています。
石岡 亨さんは生きています
(一部聞き取れず)
久米裕さん曽我ミヨシさんのことを私達はわすれてはなりません。
寺越昭二さんのことも忘れてはなりません。
特定失踪者の問題も決して忘れてはなりません。
この心を忘れないでこの拉致問題に取り組んで参りましょう。


櫻井さんは絞り出すような声で怒りを込めて『不逞の輩』ということばを言った。
櫻井さんはひとりひとりの被害者の名前を優しい声で読み上げ、強い意志を感じさせる声で『生きています』と言った。
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国民大集会Ⅵ(4)2004/4/30

2004-04-30 | 国民大集会Ⅵ(2004/4/30)
4.ビデオ出演 ブラウンバック氏
司会(櫻井よしこ)
さてここでアメリカの上院議員で北朝鮮自由化法案の共同提案者のひとりでありますブラウンバックさんからのビデオメッセージが届いております。
めぐみさんの弟さんの拓也さんが通訳をしてくださいます。
ここでご紹介させてください(拍手)
お願いを致します。

横田拓也さん
 皆様方こんにちは。正面にあるスクリーンでご覧頂きたいと思います。私はこちらのほうからご説明をさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。

 私は米国上院議員のサム・ブラウンバックです。私は昨年の国民大集会に際して北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の皆さんに対して激励のメッセージを送らせていただきました。皆さんはこの一年はアメリカ政府の指導者、アメリカ国民に自らの声を伝えるという意味で大きな成果を上げられました。

 私も昨年春のワシントンでそして再び今年一月に東京で皆さんの代表にお会いすることが出来ました。皆さんの苦しみを知っている私達のようなアメリカ人は皆さんの『勇気・決意・忍耐』に尊敬の念を抱いています。

ブッシュ大統領の言うとおり北朝鮮は全ての国民にとって脅威です。日本とアメリカは全ての国がこの脅威に対処するのを助けるため健闘しなければなりません。
この危機を解決するにあたって、私達は拉致という不法行為の責任をとらせることがテロに対する世界レベルの戦いの一部であるという姿勢を堅持せねばなりません。

 北朝鮮による日本国民に対するひどい仕打ちは止められなければなりません。拉致被害者とその家族の帰国は我々が北朝鮮と交渉をする前に実現されなければなりません。愛する子供、兄弟姉妹を北朝鮮に奪われた家族には、彼らの安否を知り無事に帰国させることを要求する権利があります。

 もし北朝鮮がこの単純明快な人道的要求にすら応じることができないのならば、私達は北朝鮮が自らもたらしている脅威を何であれ減ずることは出来ないのです。
ありがとうございました。神のご加護が皆様方にありますように。


横田拓也さん
以上がブラウンバック上院議員さんのメッセージでございます。

私どもにとっては本当に心強い限りのメッセージであります。同議員にお礼を申し上げますと共にこのメッセージを頂きますにあたりまして日本、アメリカのご協力頂きました皆様方にもこの場をお借り致しましてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

5.訪米報告 救う会副会長 島田洋一 (テキストなし)


 司会(櫻井よしこ)
 私達はこの28日(2004/4/28)にアメリカで北朝鮮自由に日の大集会が行われたことを今報告を受けました。29日には(2004/4/29)にはアメリカ国務省はグローバルテロリズムレポートで北朝鮮をテロ国家と指定致しました。理由は日本人拉致問題でございます。つまり私達が『拉致はテロである』と言い続けてきたことが、訴え続けてきたことが今や国境を越えて国際社会の『常識』となったと言うことです。(拍手)

 そして今日30日私達はここに集いました。この国境を越えた大きな動きの流れというものをこれからも力強く推し進めて行きたいと思います。


6.報告 特定失踪者問題調査会代表 荒木 和博
 
ご紹介頂きました荒木でございます。

 本日この会合にもたくさん特定失踪者のご家族、関係者の方がおみえになっています。
その中のひとりで我々が拉致の可能性が高いと言って発表した山本さん、山梨県甲府昭和56年6月4日に失踪した山本美保さんの件に関しましてみなさん報道などででご存じの通り警察は同じ年に山形で見つかった遺体が山本美保さんであるとつい先頃発表いたしました。
 そして我々としては、いろいろな疑問を示したわけですが、おととい警察庁すぐそこですけれど参りまして外字課長から説明をうけました。その結果ますます疑惑を増すばかりでございましてこんな事も知らなかったのかというような状態でした。

 誠に残念なことですが我々は一年余活動を通してこの国の政府は実はとんでもないことを隠しているのではないかというような疑念を持たざるを得ないのでございますこの国の中には多くの北朝鮮を助けた人々が様々な処におります。是非ともそういう方々は一刻も早くその全てを話して頂きたい。そしてこれはいろんな形で脅迫などを受けている在日のかたもいると思います

 しかし戦わなければ拉致被害者全員を救出することもその家族を救出することもできません。
このことは実は家族会にも救う会にも相談しないで上で一言申し上げれば帰国されている5人のかたもあえて北朝鮮と戦ってその全てを語って頂きたい。私の想いはおそらく多くの方が共有していることと思います。

 我々はあのテロ国家と戦っているのです。
 我々のやっていることは戦争です。
 戦争は勝たなければいけない。
 それをすることが日本人の拉致被害者を救出し、韓国人の拉致被害者を救出し、北朝鮮2000万の国民を救い最後にはこの東アジアに平和をもたらすことになります。

 どうぞみなさんこの問題は『外務省がけしからん』『政府が悪い』『警察がいけない』と言っているだけで、気がついたらみんな北朝鮮で死んでしまったと言うことでは許されないのです。 
我々1億2500万国民の全ての責任です。
我々もここにいる人も皆さんもその家族を守っていくために拉致被害者全員を救出しなければいけない。
最後までどうかご協力頂きたい。よろしくお願いします。


7.出席議員紹介 松原 仁 (テキストなし)

8.決議案朗読  土屋 敬之

土屋 敬之都議会議員
みなさんこんにちは。
ご紹介を頂きました『北朝鮮に拉致をされた日本人を奪還する地方議員の会』の会長をしております土屋敬之(たかゆき)でございます。(拍手)
 今日は多くの同志のみなさんが会場に駆けつけておりますが壇上にいる役職者を紹介させて頂きます。
副会長であります古賀俊昭(こが としあき)都議会議員でございます。同じく副会長の田代ひろし都議会議員でございます。同じく副会長のみやけひろし八尾市議会議員でございます。 事務局長の中村実(なかむら みのる)船橋市議会議員でございます。
会場の前席でございますが本日はたくさんのの県会議員、市会議員、区議会議員、都議会議員、町会議員のみなさんが駆けつけてくださっていますのでご紹介をさせて頂きます。(拍手)

 決議文の朗読の前にひとことだけだけお話をさせて頂きたいのですが、日本政府が政府としての自覚を持って国会が国会としての当たり前の自覚をもっていればこの拉致事件は二十数年前に解決していたはずであります。
そして一昨年小泉さんが訪朝して独裁者金正日が犯罪を認めてから一年半がたちましたけれども、国会が政府が自覚を持っていれば事態はもっと前進していたと私は確信を持っています。

 国会の中からは『イヤ、外為法が改正が成立したではないか』と言う反論があるかもしれませんが、せっかく法律を作っておいて発動しない国あるでしょうか?石原都知事がこの拉致問題について大変元気のよい発言を致します。国会の中から批判がありました。閣僚の中からも批判があったと新聞報道にありましたけれども、では国会や政府は何をやったんでしょうか!
そうした怒りを込めて私は第六回国民大集会決議文を朗読させて頂きます。


第6回国民大集会決議


 私たちは本日、日比谷公園に集まり「北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!今こそ経済制裁を!第6回国民大集会」を開催した。また、集会終了後、この決議と全国から集まった100万の署名を持って、首相官邸と国会へ向けた国民大行進を行う。
 一昨年9月に、金正日が拉致を認め謝罪、5人の被害者の帰国と、拉致問題は大きく動いた。しかし、その後、北朝鮮は「拉致問題はすでに解決した」などと開き直り、5人の家族を日本に帰さず、10人の未確認者について「死亡」「末入国」などという根拠ない主張を続け、百人を超えるとも予想される未認定拉致被害者に関しても否定するという、不誠実きわまりない姿勢を続けている。また、韓国人拉致についても全面的に否定し、北朝鮮国民への抑圧を強化しながら、核武装への道をひた走っている。
 このような金正日政権とたたかうため、私たちは昨年5月の「第5回国民大集会」のあと、万景峰号入港抗議、経済制裁を求める新署名など全国的に運動を展開し、衆議院選挙立候補者アンケート調査活動などを集中的に行ってきた。韓国ソウルで韓国拉致被害者家族会と共同集会を行い、国連人権委員会作業部会で拉致問題の解決を訴え、4月28日にワシントンで開催された北朝鮮フリーダムデイに代表を派遣した。
 アンケート調査では、衆議院選挙当選者の9割以上が「拉致はテロ」と答え、4分の3以上が「制裁法案への賛成」を表明した。また、自民党、民主党、公明党にそれぞれ拉致対策本部ができた。2月には日本独自で対北朝鮮貿易・送金停止ができる改正外為法が成立し、特定船舶入港阻止法も与党案、民主党案が国会に上程され成立が近づいている。経済制裁発動を求める署名は100万を大きく上回った。
 さまざまな揺さぶりに対して家族会・救う会が政府間交渉以外は「論評に催しない」と退け、6者協議での日米政府の共同行動の結果、2月に平壌と北京で2回政府高官協議がもたれた。しかし、北朝鮮はあいかわらず自己の責任を棚にあげ、「日本が約束を破った。5人の被害者を一度北朝鮮に戻せ」、「10人の死亡・末入国情報は間違いない」などと、従来通りの不誠実な主張を繰り返すばかりで、5人の被害者が帰国してから一年半が過ぎるのに、まだその家族を人質としている。
 日米首脳は昨年5月、事態が悪化した場合「追加的措置」を取ることで合意している。それからすでにほぼ1年が過ぎた。私たちは、ここに、「拉致」を理由とした第一段階の制裁発動を強く求める。日本政府は、金正日政権に対して期限を明確に設定して、「それまでに誠実な対応を見せないなら制裁を発動する」と通告すべきだ。具体的には、改正外為法にもとづく贅沢品禁輸、北朝鮮最高人民会議(国会)代議員である総連幹部への再入国許可取り消し、さらに大量破壊兵器関連資材の輸出禁止などを求める。
 金正日政権に要求する。いますぐ、日本人拉致被害者とその家族を全員返せ。韓国人拉致被害者もすべて返せ。核武装と戟争準備を止めて、北朝鮮国民の生活向上に力を尽くせ。私たちは世界の心を同じくする人たちと連帯を強め、たたかい続けていくことを誓う。

平成16年4月30日
「北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!
今こそ経済制裁を! 第6回国民大集会」 参加者一同
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国民大集会Ⅵ(5)2004/4/30

2004-04-30 | 国民大集会Ⅵ(2004/4/30)
8.決議案朗読  土屋 敬之

土屋 敬之都議会議員
みなさんこんにちは。
ご紹介を頂きました『北朝鮮に拉致をされた日本人を奪還する地方議員の会』の会長をしております土屋敬之(たかゆき)でございます。(拍手)
 今日は多くの同志のみなさんが会場に駆けつけておりますが壇上にいる役職者を紹介させて頂きます。
副会長であります古賀俊昭(こが としあき)都議会議員でございます。同じく副会長の田代ひろし都議会議員でございます。同じく副会長のみやけひろし八尾市議会議員でございます。 事務局長の中村実(なかむら みのる)船橋市議会議員でございます。
会場の前席でございますが本日はたくさんのの県会議員、市会議員、区議会議員、都議会議員、町会議員のみなさんが駆けつけてくださっていますのでご紹介をさせて頂きます。(拍手)

 決議文の朗読の前にひとことだけだけお話をさせて頂きたいのですが、日本政府が政府としての自覚を持って国会が国会としての当たり前の自覚をもっていればこの拉致事件は二十数年前に解決していたはずであります。
そして一昨年小泉さんが訪朝して独裁者金正日が犯罪を認めてから一年半がたちましたけれども、国会が政府が自覚を持っていれば事態はもっと前進していたと私は確信を持っています。

 国会の中からは『イヤ、外為法が改正が成立したではないか』と言う反論があるかもしれませんが、せっかく法律を作っておいて発動しない国あるでしょうか?石原都知事がこの拉致問題について大変元気のよい発言を致します。国会の中から批判がありました。閣僚の中からも批判があったと新聞報道にありましたけれども、では国会や政府は何をやったんでしょうか!
そうした怒りを込めて私は第六回国民大集会決議文を朗読させて頂きます。


第6回国民大集会決議


 私たちは本日、日比谷公園に集まり「北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!今こそ経済制裁を!第6回国民大集会」を開催した。また、集会終了後、この決議と全国から集まった100万の署名を持って、首相官邸と国会へ向けた国民大行進を行う。
 一昨年9月に、金正日が拉致を認め謝罪、5人の被害者の帰国と、拉致問題は大きく動いた。しかし、その後、北朝鮮は「拉致問題はすでに解決した」などと開き直り、5人の家族を日本に帰さず、10人の未確認者について「死亡」「末入国」などという根拠ない主張を続け、百人を超えるとも予想される未認定拉致被害者に関しても否定するという、不誠実きわまりない姿勢を続けている。また、韓国人拉致についても全面的に否定し、北朝鮮国民への抑圧を強化しながら、核武装への道をひた走っている。
 このような金正日政権とたたかうため、私たちは昨年5月の「第5回国民大集会」のあと、万景峰号入港抗議、経済制裁を求める新署名など全国的に運動を展開し、衆議院選挙立候補者アンケート調査活動などを集中的に行ってきた。韓国ソウルで韓国拉致被害者家族会と共同集会を行い、国連人権委員会作業部会で拉致問題の解決を訴え、4月28日にワシントンで開催された北朝鮮フリーダムデイに代表を派遣した。
 アンケート調査では、衆議院選挙当選者の9割以上が「拉致はテロ」と答え、4分の3以上が「制裁法案への賛成」を表明した。また、自民党、民主党、公明党にそれぞれ拉致対策本部ができた。2月には日本独自で対北朝鮮貿易・送金停止ができる改正外為法が成立し、特定船舶入港阻止法も与党案、民主党案が国会に上程され成立が近づいている。経済制裁発動を求める署名は100万を大きく上回った。
 さまざまな揺さぶりに対して家族会・救う会が政府間交渉以外は「論評に催しない」と退け、6者協議での日米政府の共同行動の結果、2月に平壌と北京で2回政府高官協議がもたれた。しかし、北朝鮮はあいかわらず自己の責任を棚にあげ、「日本が約束を破った。5人の被害者を一度北朝鮮に戻せ」、「10人の死亡・末入国情報は間違いない」などと、従来通りの不誠実な主張を繰り返すばかりで、5人の被害者が帰国してから一年半が過ぎるのに、まだその家族を人質としている。
 日米首脳は昨年5月、事態が悪化した場合「追加的措置」を取ることで合意している。それからすでにほぼ1年が過ぎた。私たちは、ここに、「拉致」を理由とした第一段階の制裁発動を強く求める。日本政府は、金正日政権に対して期限を明確に設定して、「それまでに誠実な対応を見せないなら制裁を発動する」と通告すべきだ。具体的には、改正外為法にもとづく贅沢品禁輸、北朝鮮最高人民会議(国会)代議員である総連幹部への再入国許可取り消し、さらに大量破壊兵器関連資材の輸出禁止などを求める。
 金正日政権に要求する。いますぐ、日本人拉致被害者とその家族を全員返せ。韓国人拉致被害者もすべて返せ。核武装と戟争準備を止めて、北朝鮮国民の生活向上に力を尽くせ。私たちは世界の心を同じくする人たちと連帯を強め、たたかい続けていくことを誓う。

平成16年4月30日
「北朝鮮に拉致された日本人・家族を救出するぞ!
今こそ経済制裁を! 第6回国民大集会」 参加者一同

上へ 9.閉会の辞 救う会会長 佐藤勝巳

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