(C)cinemadrifters
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リム・カーワイ監督作品
「すべて、至るところにある」
<あらすじ>
旅行でバルカン半島を訪れたマカオ出身のエヴァは、
そこで映画監督のジェイと出会う。
その後、パンデミックと戦争が世界を襲い、
ジェイはエヴァにメッセージを残して姿を消してしまう。
彼を捜すためバルカン半島を再訪したエヴァは、
かつて自分が出演したジェイの映画が
「いつか、どこかに」というタイトルで
完成していたことを知る。
ジェイの行方を追ってセルビア、マケドニア、
ボスニアを巡る中で、エヴァは彼の過去と秘密を知る。
<高橋裕之のシネマ感>
ラブサスペンスロードムービー
と言う新しいジャンル?
街を生き物のように
映し出している。
劇中の音楽も良い。
ポストカードにしておきたい
シーンが多々ある。
映画愛が感じられる作品。
二人の出会いから
映画撮影の進行形が
リムカーワイ監督の
バルカン半島三部作と重なる。
映画の中の映画は3重構造かも?
前作「いつか、どこかで」と交差する。
現在と過去を体験するするのも
時のロードムービー。
そして
「どこでもない、ここしかない」とも交差。
後半はエヴァの
行方不明になったジェイを
探す旅になる。
リム監督の”平和”への想いも
組み込まれている様である。
バルカン半島三部作の
題名に「、」があるのも不思議。
完全な続き物でないので
本作だけの鑑賞でも成り立つ。
リム・カーワイ監督ZOOMインタビュー
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