前の職場に、尊敬できる女性がいた。
私は、最終的に、その人の右腕になれた。
女ばかりの職場で、彼女は、常にリーダーだったし、私は、いつも隣に居ることが許されて嬉しかった。
彼女のことが好きだった。
朝、彼とのLINEで、あるドラマのストーリーを予想してみた。
彼は、私の予想とは違ったようだ。
かけよっか?
私は、あの頃と同じように言った。
懐かしい響きだと思った。
、
私は、そのリーダーと、いろんなことを予想した。仕事の事も、時には、学生達の恋話の行く末も。
予想が分かれた時は、
「かける?」と、と言われて、職場のみんなの分のアイスクリームをかけて受けて立つ。
けれど、最初から、そんなことをしなくても、おごるつもりだった。
リーダーの彼女も、同じ。
これは、そのための遊びだった。
だから、
今日、私は、あの頃のように、彼と賭けをした。
負けても良かったんだ。
もし、私が勝ったら、あなたの裸を見せて。
お尻の穴まで全部ね。(それは冗談)
そしたら彼は、
もしそうなったら、俺がそっちに行くよ。
と、サラッと言ってのけた。
冗談でも嬉しかった。
そして、
続けてこう言った。
負ける気がしないから笑
じゃあ、もし、俺が勝ったら、下着をつけずに犬の散歩に行くこと。
わかった。それでいいよ。
望み通りにしてあげる。
私は、負けてもいいと思っている。
究極のMの思考はね。
技を仕掛けにいって、投げられたいと思っている。
悪いことをして、捕まりたいと思っている。
彼にマウントを取りに行って、逆に、
彼に服従したいと思ってる。
なるほど。
次の瞬間、私は、彼に押し倒された。
ここは、台所。
いつ、誰が来るとも知れない隙間時間に、
珍しく愛撫も無しに彼が入ってきた。
すぐに逝かせる。
その言葉に、私は、女の幸せを噛み締めていた。