昼ごはんを食べながら、
娘が話を切り出した。
別れようと思う。
そっか、だから最近、彼女がうちに来る機会が減ったのか…。
もう、好きでは無くなったから。
その理由は、いろいろ。
言葉で現すと、きっと、ありきたりなんだろうけど、
そこに至るには、かなりの葛藤があって、
やっと確信を持ったから、切り出したんだろうと思う。
私は、娘の意思を尊重して、背中を押す。
ただ、別れたいと言ったら、相手は、そんな事になったら、死ぬと言ったそうだ。
それはズルい。
その事で、娘は、今の今まで、決断を出来ずに悩んでたのだった。
本当に、相手のことを大事に思うなら、
笑って、今までありがとうって言うだろう。
私が、別れた男性は、そうだった。
ちゃんと私の気持ちを尊重してくれた。
彼女の場合、娘のような理解者に出会える機会は、なかなか無いかも知れない。
性同一性障害に、偏見を持たずに、その人の人間性を好きになり、
そして、支えて、応援して来た。
きっと、彼女は、それに甘え過ぎたんだと思う。
そして、まだ14歳の娘は、それに疲れたんだと思う。
今日、ようやく、娘は、その人とお別れをした。
私が知る限り、2人は出会ってから、もうすぐ2年の月日が経とうとしていた。