今日Kさんが亡くなりました。縁あって私はKさんの後見人でした。Kさんは永らく一人暮らしをしていましたが、数年前から施設で生活するようになりました。私が施設を訪ねると、驚いたような笑顔で迎えてくれたのを思い出します。
会いに行くたびに毎回「ああ、ちょうど良かった。私これから東京へ帰るところなの」と言います。そして私に、しばらく見なかったがどうしていたかと手始めに聞き、子供の自慢話などを次から次に繰り広げます。亡くなった夫や親が、さも生きているかのように登場したりして、話の脈絡はありません。彼女は認知症でした。しかし、口は達者で途中で話をさえぎる隙をみせません。見事なものです。なかなか帰ることができず閉口しましたが、今日ですべてが思い出となりました。
突然でしたが、とても綺麗な最期の顔でした。 合掌
会いに行くたびに毎回「ああ、ちょうど良かった。私これから東京へ帰るところなの」と言います。そして私に、しばらく見なかったがどうしていたかと手始めに聞き、子供の自慢話などを次から次に繰り広げます。亡くなった夫や親が、さも生きているかのように登場したりして、話の脈絡はありません。彼女は認知症でした。しかし、口は達者で途中で話をさえぎる隙をみせません。見事なものです。なかなか帰ることができず閉口しましたが、今日ですべてが思い出となりました。
突然でしたが、とても綺麗な最期の顔でした。 合掌