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仁賀克雄マジック?短編集何冊あるの?

2010-10-20 14:50:12 | フィリップ・K・ディック
ディックらしく入り組んだ収載作品 もう読んだと油断してはいけない!

仁賀克雄氏訳の短編集は同名タイトルであっても
収載されている作品がそれぞれ異なっている
もちろん出版社がちがうのだから当然なのかもしれないが
ちくま文庫から3冊が発行され、その内の2冊が短編集となっている
そしてそれぞれのタイトルで他の出版社からも出ている
短編集だからタイトルが同じで中身が違うもありうるとは思うが
違う作品を載せてまた買わせようと言うのか
この本もう読んだ・・という読者の慢心を嘲笑おうとするのか・・


「人間狩り-フィリップ・K・ディク短編集」仁賀克雄訳 ちくま文庫 1991年

収載作品
「パパそっくり」“The Father-Thing”
「ハンギング・ストレンジャー」“The Hanging Stranger”
「爬行動物」“The Crawlers”
「よいカモ」“Fair Game”
「干渉者」“Meddler”
「ゴールデン・マン」“The Golden Man”
「ナニー」“Nanny”
「偽者」“Impostor”
「火星探査班」“Survey Team”
「サーヴィス・コール」“Service Call”
「植民地」“Colony”
「展示品」“Exhibit Piece”
「人間狩り」“Second Variety”
集英社版の「人間狩り」よりも北宋社の「顔のない博物館」と構成が似ている


「ウォー・ゲーム-フィリップ・K・ディク短編集2」仁賀克雄訳 ちくま文庫 1991年

収載作品

「自動砲」“The Gun”
「偉大なる神」“Great C”
「ドアの向うで」“Beyond the Door”○
「パットへの贈り物」“A Present for Pat”
「有名作家」“Prominent Author”★
「萎びたリンゴ」“Of withhered Apples”○
「スーヴェニール」“Souvenir”★
「ジョンの世界」“Jhon's World”★
「探検隊はおれたちだ」“Explorers”
「ウォー・ゲーム」“War Game”○
★は「本邦初訳」となっている

朝日ソノラマ版の「ウォー・ゲーム」と重複するのは○印の3作品だけ
そのことを明確にするためにもタイトル変えた方が分かりやすい気がするのだが

再掲です

「宇宙の操り人形」仁賀克雄訳 ちくま文庫 1992年
「宇宙の操り人形」“The Cosmic Puppets”
「地球乗っ取り計画」“ Project:EARTH”
「地底からの侵略」“A Surface Raid”
「奇妙なエデン」“Strange Eden”★
同じく★は「本邦初訳」

「宇宙の操り人形」は朝日ソノラマ版にさらに短編が2作品追加されている

再訳と言うのもあって、どれを読んでどれが初めて?
悩ましさもディックらしいのか・・

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