アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

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映画(ほぼ)完結記念 ハリーポッターシリーズ その4

2010-12-23 20:25:15 | ファンタジー
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 ここから2巻に、しかも別売禁止とは!


「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」J.K. ローリング著 松岡 佑子訳 静山社 2002年発行

ここから上・下2巻になる
映画も最後の最後にpart1とpart2となったけれど
そして何より驚いたのが上・下2冊一緒に買わなければいけない
本屋からすれば上・下2冊同時に売らなければいけない
「アズカバンの囚人」が1,900円、2冊セットで3,800円?!
ふつう2冊同時販売なら安くするだろうと思うところだが
訳者が出版社も経営しているようだが児童書を販売するには夢も何もない
さっさとスイスがどこかに住民票を移し竹中平蔵氏と同じように節税対策をする
ただ、居住の実態がないと「脱税」と認定された部分もあったようだ
ハリー・ポッターシリーズに目を付けたことはそれなりに先見の明と言えるのだろうが
お金に汚い感じがなんとも残念である

という周辺問題を考えずに
いよいよヴォルデモードとの対決に及ぶわけで
後半はこの1巻だけでなく4巻を通じて1作品という感じもする
なぜポッターはヴォルデモードに殺されないばかりか
彼を倒したのか??
全巻を読み終えてもこの部分はいささか説得力に欠ける
1巻から3巻までの魔法や小道具の着想を単純に面白く読めたのに比べて
これから後にはポッターとヴォルデモードの関わりを説明するために
そうした小道具や設定が何らかの意味付けと説明に用いられ
それが却って「そうなの?」「ちょっと矛盾していない?」
「忘れていたのを思い出して説明してる?」などと
読み進む中で引っかかりがあちこちと出てくる

勉強するために時間を遡り事態に関与できるのならば
もっとこの魔法使ったら??などと思ったりする

「魔法」というあり得ないもので不可能を可能としながら
可能にできない場合の理由付けが大変なのだ

読むのは純真な子供でこのようなひねくれた親父を対象としていないから
そういうことは問題にならないし
だからこの作品はシリーズを通して指示されたのだろう

子供たちのためにももっと買いやすい本にしてほしかったと残念に思う


ついに死人が出る、それは成長のための儀式になるのか?殺さずにはシリーズを続けられなかったから?

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