アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

あけましておめでとうございます プーから知る世界

2011-01-01 15:00:00 | ファンタジー
「クマのプーさん プー横丁にたった家」は偉大な哲学書だった


「クマのプーさん プー横丁にたった家」A・A・ミルン著 E.H.シェパード絵 石井 桃子訳

今年はプーを見習って、世界の哲学史、思想史を再考する年にしたい
マイケル・サンデルの「正義」についての授業の放送を見たが(聴いたが)
今一度、人間がその歴史の中で培ってきた知的財産について
きちんと学びなおす必要を感じた
直観と嗜好だけで未来を決めてはいけない
過去からの連続を断ち切ってはいけない
その先人の一人(あるいは一匹)がクマのプーさんだ

「タオのプーさん」や「クマのプーさんの哲学」など
プーさんの会話から何かを読みとろうとする努力が真面目にされている
ミルンの才能がプーの言葉に多義性や象徴性を持たせることになったのだろうが
人間を哲学することの困難さと
もっともありふれた人間にさえその困難さがイデアとして付与されている
矮小と偉大の混在こそが我々の非日常の連続から作られる日常に反映し
難しく語っても、簡単に語っても同じ「人」である
そのことに深く関係しているのだろう

今年こそ私は「北極」を見つけたい
それは「人が発見するもの」だから


プーさんの成功の8割ぐらいはシェパードの絵によるものかもしれない

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