(私達の歩み 第15話)
翌日の休日に、
ワクワクした気持ちを抑えつつ、
雨の中、
杉並のペットショップへ向かいました、
まだそこに居る事を祈りつつ・・。
お店には開店時間の10時少し前に着きました。
もう入口も開いていたので、
すまし顔で、落ち着いている風を装って、
店内に並んでいるショーウィンドウを見始めます。
比較的小さなお店でしたので、
「あっ」という間に全てのワンもニャンも見終えました・・。
そう、
ショーケースには居なかったんです。
私と猫娘はフテクサレ気味。
「やっぱ、すぐ売れちゃうんだね、レッドは人気だなー」
パパ猫はこのお店の壁に貼られている、
飼い主さんと写っている、ワン、ニャンの写真を見ていました。
「ここに載っていたら諦めようかと思ってね」苦笑い。
パパ猫も落胆していたんです。
今この時も、ボルドは寂しく留守番しているんだと思うと、
何だか落ち込んじゃいます。
次の候補WANのいる、別のお店も
一足違いになってはいけないと、
お店を後にしようと思いました。
その時何気なく通用口に張ってある写真を見たら・・、
「あっ、いたー」と大声で・・、
でも、写真だけで何もかいてありません。
売れちゃったのか?
先客がいらっしゃるのか?
もう私に怖いものは無いはずなのに、
「こ、この写真の子は?」とシドロモドロでお店の方に聞くと、
「店長ー」と店長さんを呼んできました。
店長さんを呼ぶんじゃ、何かあるのかな?
と不安になりながら。
出てきた店長さんの話を聞いて、
もう・・高校生の猫娘と同じ音程で、叫んじゃいました。
だって、
「この子は売れちゃったんですか?」と聞くと、
「これからお店に出す子なんです」と店長さん。
あー、だから写真だけだったんだと納得。
「よかったー」と娘とハーモニー。
そしてついに、
来ました、来ました。
スンごく可愛くて、元気いっぱいのレッドボーダーの女の子。
ボルドの時よりすごく小さくて、
何ヶ月ですかと聞くと「2ヶ月半ですね」とのこと、
少し小ぶりですが、女の子は小さい子が多いようですし。
許容範囲、許容範囲。
もう一箇所見てきたいので、お店に出さないでと
半分脅迫のような私。
パパ猫と急ぎ足立へ
今度のお店は違う会社のペットショップで
杉並より大きいお店です。
店内に入ると、
ショーケースに可愛い子が居るのが、すぐにわかりました。
店員さんに抱かせていただいて・・・、
ぬいぐるみのよう。
可愛い!
この子もすごく可愛くて、
それに、この子の方が体が少し大きくて、
誕生日は・・・・・
あれっ?
さっきの子と、同じ誕生日?・・かも。
でも、顔も少し似ているような・・。
そんじゃ、確認しようということになり、杉並へ。
「どうでしたか?」と店長さん。
事情を説明して、もう一度抱かせていただくと、
やはりこちらの方が軽い。
でもやたら元気。
元気というか・・、狂ってる?
店長さんにじゃれ続けている・・・、
猫娘は「怖い子ダー」と引き気味。
売れちゃうと困るので、正式に予約しちゃいました。
でも、足立の子もかわゆくて気になります。
パパ猫が「納得した方がいいから、もう一回行ってみよー」と
私も何だかあちらも気になり・・。
足立についてまた確認、やはりこの子のほうが健康そう!
猫娘も先程の杉並の子よりも、大人しいので気に入った様子。
この時、既に午後2時近くになってました。
お腹も空いて、良い考えが出ないと困るので、
近くのファミレスで食事しながら家族会議。
でも決まらず。
もう一度、杉並へ。
やはり小柄、でもやたら元気!
また店長さんとプロレスもどき。
声をかけても知らんプリ!
やっぱ足立の方かな?と思いかけて、
「ボーちゃん」と呼ぶと、
動きを止めて、首をかしげてつぶらな瞳でこちらを見てます。
私は胸キュンで、
パパ猫は「元気」なところで、
このチビちゃんが気に入っちゃいました。
でも猫娘は足立の子が気になるようです。
みんなで納得したいから、
もう一回行ってみよー!
到着すると猫娘は、嬉しそうに抱っこしてます。
健康的で普通に活発そうな子でした。
でも、ボルドのことを考えた猫娘は、
「ボルドにはどっちの子がいいんだろう?」と・・。
そう!
ボルドのために救世主・・、
いえいえ、
ボルドのための特効薬になる子、でなくちゃ。
猫娘も
普段元気な時に活動的なボルド、
そんなボルドに負けない子は・・・?
そう杉並にいた、
可愛い、可愛い狂犬ちゃん。
年の暮れ12月28日、
サンタクロースさんから我が家へ
遅いクリスマスプレゼントが届いた瞬間でした。
(つづく)
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