(私達の歩み 第18話)
マロンが我が家に来た翌日。
パパ猫と私は仕事始めで出勤です。
可愛いマロンと、甘えんぼのボルドが気がかりでなりません。
後ろ髪を引かれつつ、
ボルドとマロンの事を猫娘に頼んで、重い足取りでご出勤。
職場に行っても頭の中はボルドとマロンのことばかり。
ボルドが吠えまくっているんじゃないか?
マロンはゆっくり眠れないんじゃないか?
お互い吠えまくっているんじゃないか?
などを考えると不安で、仕事に集中できません。
なが~い午前が終了。
昼休みに猫娘に電話を入れ、
ボルドとマロンの様子を聞くと
「大丈夫だよ。ボルちゃんはマロンのゲージの前で、
マロンの方を向いて伏せしているよ。
マロンもボルちゃんの前にいるよ。」と
明るい声が良い方向へ向かったと感じさせてくれました。
思わず「よかったぁ~。」とチョット涙ぐみました
実は、
マロンは環境が変わったせいか、
ボルドの強烈な歓迎のせいなのか。
何だか元気が無く見えて・・・。
ごはんを食べる時にも、
あまり量も食べないですし、
元気が無い気がしていたんです。
ボルドは家に迎えたその日の夜から、
ガウガウでウマウマのガッツキ君だったので、
女の子とはいえ、少し心配だったんです。
この日ばかりは、退社時間を待って、急いで帰宅。
マロンとボルドの様子を見て、少し安心。
パパ猫も早めに帰宅してきたので、
頃合いを見て、
マロンをゲージから出して、遊んでみました。
少しの間は良いのですが、
マロンが私達に近づいて、甘えようとすると、
ボルドはマロンに対して吠えます。
やきもち?
私達に・・・?
それともマロンに・・・?
ボルドの事もよくわからない状態で、
私達のような、犬の事をわからないでいる素人さんが、
さらに1WAN迎える事は、やはり大変だと感じました。
どうしたらいいのかわからず、手さぐりでした。
でも・・・、
ひょっとしたら、
ボルドも手探りなのでは・・・?
そう考えると、なんだか行動が納得できる気もしました。
何をどうしたら良いか判らない私達ですが、
いくつか守っていた事がありました。
それは、
まず、何をするのもボルドを先にしました。
たとえば、ご飯をあげる時もボルドが先という感じです。
WANは、順位を決めると聞いていたからです。
でも、
厳密にそれをするのではなく、
自然にボルドの後に、マロンを気に掛けるように心がけました。
もうひとつ、
マロンを怒らないようにしたんです。
しつけ的には変かもしれませんが、
マロンはボルドのように首を傾げる仕草が多くなく、
コマンドの理解もずいぶん遅い気がしたからです。
それより何より、
まだまだ、幼い赤ん坊の気がしたんです。
そう・・、
2日経ち冷静にマロンを見ると、
何だか体も小さい気がしてきました。
生後2ヶ月半にしては何だか弱々しくて、
あまりにも無邪気で、好奇心の塊・・。
それに何だか寂しそう・・・・、
そう!、
「寂しそうな感じ」だったんです。
元気が無いわけじゃなくて・・、
私達は、
この夜はじめて勘違いに気がつきました。
私達の気持ちが、
茶色のボーダーを早く見つけて!
ボルドのために・・。
でも、なかなかお目にかかれません。
やっと、やっと見つけたマロンちゃん。
ペットショップの店長さんは、
パパ猫とお話しするまで、
やっぱり商売上手だったんですね。
パパ猫も猫娘も私も・・・、
「昨日お店に来た子です、生後2ヶ月ですね、確か」
店長さんの、この一言を
しっかり頭に刻んじゃったんです。
そう、
あの時は写真しかなくて、
写真に小さく書いてある誕生日を見てたのに、
「きゃー、かわいいー」って、
舞い上がっちゃって。
なんてことでしょー、
11月21日生まれなのに・・、
12月28日にお店でこの話をしたのに・・・。
ペットショップ2ヶ所で
同じ誕生日だと確認もしていたのに・・。
算数が出来ていないじゃーん。
そして今日は、
まだ・・・、1月5日・・・・。
幼すぎるじゃーん!
(つづく)
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