(私達の歩み 第21話)
お待たせしました。
みなさん、楽しみにしている
「パパ猫の悲劇」です。
それは、
昨年の私の誕生日から3日後の、土曜の夜の事です。
ボルドはマロンが来てから、
みんなの愛情を独り占め出来なくなったので、
不満なのか?
つまらなくてストレスになっていたのか?
興奮しやすくなってもいて、
前日の夜中にも、
発作が起きたばかりでした。
この頃の発作は、
短い発作が1回だけで、比較的早く落ち着いていました。
仕事から帰り、夕食も終えて、
ボルドが落ち着いている事を確認して、
パパ猫が少し遊んであげようと
ボルドと猫娘と風船で遊び始めました。
パパ猫は
新年が始まってから、仕事が忙しいせいもあり、
すこ~しイライラしていたようでした。
イライラを発散するかのように、
熱が入り始めて、ボルドが上手く風船を咥えられない事で
マロンに乱暴になり始めて、
ボルドばかりが風船に絡んでいたので、
飛んできた風船を蹴って、マロンに近づけようと、
すばやく風船を蹴ろうと、足を出したところへ
ボルドも勢いよく突っ込んできました。
パパ猫はボルドの顔を蹴ってしまいそうになり、
とっさに足を方向返還して、
近くにあった、柔らかそうなソファの背に・・・。
タイミングよく、足の指の付け根辺りがソファーへ・・。
私は洗濯物を取りに洗面所に行っていて
見ていなかったのですが、
一部始終を見ていた猫娘いわく、
「良かったー」と思った瞬間・・・、
「いってぇ~」と言って倒れてしまったのです。
尋常な倒れ方ではなかったそうです。
最近は見る影もないパパ猫ですが、
スポーツは、そこそこで。
武道も少々経験があり、
ご幼少の頃から、
指導員のお父さんとスキーにも行ってましたし、
運動神経は良いほうだと思います。
この時までは・・・微笑。
洗面所から戻ってくると、
パパ猫が靴下を脱いでシップを貼っていました。
私は、事情を聞き
「レントゲン撮った方がいいんじゃない?」と言いましたが
土曜の夜遅かったので、冷やして休むことにしました。
翌日の日曜日、パパ猫の足は少し腫れていましたが
シップを取り替えて買い物に出かけました。
さすがに普通には歩けるはずもなく
少しビッコひいていました。
でも足を違えてしまった感じだったそうです。
「夕方には少し痛みも消えたかな」なんて言ってました。
そして、月曜日。
仕事に行こうと靴を履こうとしたパパ猫。
「あれっ、靴に足がはいらないや・・・」
よく見ると、
とても今までの靴のサイズでは無理な大きさ・・・、
冷静に左右を見比べると・・・、
ぷっ、と笑っちゃうぐらい腫れていたんです。
職場に行き、
仕事が一段落した昼前に、
ママ猫の部署で事情を説明して、
レントゲンを撮ってもらいました。
技師が笑いながら・・
強い口調で・・・。
「フィルム持って整形外科へ行って」
と言うではありませんか。
「何?折れているの?」と聞くと
先生に診てもらわないと判らないけど、
「右足の薬指の中足骨が折れているから・・」
と・・・・。
パパ猫は「仕事が」と言っていましたが、
腫れも、けっこう酷そうだったので、
しぶしぶ・・整形外科へ・・。
お昼休みに行ってきます、なんて軽い事言ってましたが、
12時頃出かけ帰ってきた時は、15時を過ぎていました。
当然のごとく、松葉杖。
ガッチガチのギブスは、仕事にならないと断ったらしく
想像よりは簡単な固定具でした。
そして松葉杖の生活が始まったのです。
全治3週間と言われたのですが、
じっとしていないパパ猫。
松葉杖でスベって転びそうになり
あわてて足をつき、
「あれーっ、反射神経良いなー、足着いちゃった」
余裕の言葉と裏腹に
骨はずれてしまい、結局2ヶ月かかりました。
パパ猫の災難と言えば、
パパ猫は・・・・
前年も・・・・・・
ママ猫が2月の終わりにインフルエンザにかかり
それがかる~くうつったのか、
3月に風邪をひきなかなか治らずに、
ムリをしたせいか、こじらせてしまいました。
熱が出て仕事を休み、
熱が下がらないうちに仕事へ。
また、
休みと繰り返しているうちに
朝起きて検温すると微熱。
朝食が終わり出かけようと立ち上がると体がだるく
検温すると38度からの熱。
こんな日が3日くらい続き、職場でレントゲンを撮ったら
肺炎でした・・・。
職場で、今は亡き呼吸器の専門医に
ママ猫は呼ばれ
「重症な肺炎だよ。入院しないとだめだよ。
1ヶ月の安静だから、本人にそう言いなさい。」
と言われました。
パパ猫は20代に肺気胸を患い、のう胞があります。
この肺炎の時は、のう胞に水が溜まっていたのです。
パパ猫は入院を嫌がり、
自宅で1ヶ月半くらい安静にしていました。
そうそう・・、
まだまだ、あるある!
その年の秋、
ボルドを動物病院に連れて行き
診察が終わり外で待っていたとき、
ボルドが、
他のWANと吠えあって暴れ、
パパ猫が抑えようとした瞬間、
腕を出したのとボルドの顔が同時に出て、
「ワン」と吠えて口を閉じたら・・・・、
パパ猫の腕にボルドの歯がズブリ!
深めのキズが・・・
診療時間終了ギリギリで外科に駆け込み、
消毒してもらいました。
一応、抗生剤と鎮痛剤を頂き1週間位で完治しました。
その後も
ボルドの発作で悩み、
「運動不足もあるのでは」と考えて
パパ猫は自転車で散歩に行き、
狭い場所でボルドに引っ張られ・・・、
猛烈な勢いで自転車ごと転倒。
ハンドルで胸を打ち、
路肩のブロックで・・・、
鼻をザックリ切ってしまいました。
この時は、
何だか気持ちが悪いと、
その場の路上に暫く動けないでいました。
私と猫娘はその傷を見て・・、
「すぐに病院言った方がいいんじゃない」と
だってけっこう傷が深くて、
傷の奥の方に、はっきりと白っぽい何かが・・・、
落ち着いたところで
恐る恐る鏡を見たパパ猫・・・
素直に、
夜間外来で受診しました。
鼻の傷は、幸い縫うこともなく・・
いえいえ、縫うための皮膚もえぐれて無かったので、
消毒と軽い絆創膏で終了。
胸は肋軟骨の骨折かも?
と後で言われました。
話は長くなりましたが、
風船遊びで骨折した時に、
「ボルドとマロンはどうしたの?」って、気になりますか。
ボルドはその場に立ち尽くしていました、
マロンは怖かったのか、部屋の隅のほうへ、
でも・・、
パパ猫が
「痛いの、痛いの、飛んでいけー」って笑い始めると、
ボルドは、
心配そうに近づいて・・・、
やさしく顔を舐めて・・・、
足を見つめていました。
マロンは、
近づいてきて、
パパ猫の傍で、伏せていました。
わかって居たんだと思います・・。
ボルドも・・・、
マロンも・・・・、
パパ猫が辛いことを・・・・。
(つづく)
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