(私達の歩み 第17話)
マロンの「そけいヘルニア」騒ぎには、
本当に驚き、落胆し、怒りました。
店長さんも好意的に対応していただき、
ペットショップのわりには・・・、
まぁ、しょうがないね・・・。と諦めムード。
家に帰る車中は、
この先が不安でなりませんでした。
家に戻ると、さらに不安が増しました。
留守番していたボルドが鋭いまなざしで見ています。
そして、すぐに近づいてきます。
お互いゲージ越しに、匂いをかいだりしていました。
それも、5分も過ぎたあたりで・・、
ボルドが猛烈に吠え始めました。
はじめは、
ゲージの中で、可愛く威嚇のポーズをとっていた
マロンですが、次第に怖くなったのか、
ゲージの奥の方で小さくなってます。
そりゃー、そうです・・・、
この時ボルドは、
既に1時間近く吠え続けていたんです。
やはり・・・、
相性が悪いのかな・・・?
動物病院の先生が仰っていた、
「最悪のパターン」の方だろうか・・?
そろそろ、
外も暗くなりつつある夕方。
吠え続ける事はないのですが、
思い出したように、近づいては吠えます。
既に2時間を過ぎようとする頃でした。
パパ猫が、
「ゲージから出そうか、もう何があっても良いんじゃないか」
「そう思って、マロンを迎えたのだから・・」
恐る恐るゲージを開けると、
マロンは怖がって出てきません。
ボルドがゲージに入ろうとして、
マロンは外に出てきました。
それを追うように、吠えながらボルドが続き、
少し行っては止り、マロンは座り込みます。
「気にしてもしょうがないから、放っておいといてみよう」とパパ猫、
暫くすると、こちらを気にしながら吠えていたボルドですが、
まだ「オウオウ」と文句のような声を上げながら追いかけています。
でも、吠えなくなってじゃありませんか!
ちょうど3時間経った頃、
ボルドがマロンを認めた瞬間かもしれません。
ご飯を一緒に食べ、
一緒に水を飲む。
あんなに怖がっていたボルドに付いてまわる。
同じ行動をする。
ボルドは、まだまだ嫌がっています。
私も少し理解できた気がしたのですが、
マロンは寂しくて・・・、
怖くて・・・、
ボルドを頼っているんだと。
ボルドは
マロンが気になるけど嬉しいのだと・・・・、
マロンが不安でいる事がわかるのだと・・・、
自分がどうしていいか分からないのだと・・・。
でも、もしそうであるなら・・、
相手を思い、悩んでいるのだから・・・、
もう家族になれたんだと、
確信したんです。
(つづく)
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