(私達の歩み 第23話)
ボルドが我が家に来た頃、
去勢手術なんて考えていませんでした。
自然体がイイと思っていましたし。
多頭飼いは考えていませんでしたけれども、
赤ちゃんも良いだろうなーッて思ってました。
去勢する事については、
初めの頃・・・、まだ発作もない頃は、
動物病院の先生も
「飼い主さんの考え方ですね。」
とおっしゃっていました。
1歳を過ぎた頃から、
ボルドの「てんかん発作」。
1~2週間に一度の間隔で
発作を繰り返していました。
さすがに発作回数も多いので、
「興奮を抑える意味でも去勢した方がいいいかもしれないですね。」
と先生に言われました。
私達も、
ボルドの「てんかん」が
もし原因が遺伝的なものだったら・・・、
ボルドの子にも遺伝してしまう。
マロン探しをしている時に
ボーダーのブリーダーを始めて50年という方が、
遺伝の病気がある場合では、
4頭産まれてもクリアなのは、1頭いるかいないか
1頭は発症、1頭はキャリア、・・・・と、
話してくださいました。
ボルドとマロンの子
見てみたい気もします。
ボーダーの赤ちゃん、きっとカワイイでしょうね。
ボルド似なら、けっこう優しいWANかも・・・
でもでも、我が家は共働き。
WANを飼うのも初めてなのに・・・・
WANのお産・・・・
なんて無謀な、無責任な考え方。
時間的にも・・・
体力的にも・・・・
無理・・・・。
くやしいけれど・・。
それに・・・
もし・・・、
「てんかん」が遺伝してしまったら?
その時はわかりませんから、
産まれた仔を里子に出して、
私達と同じ思いをする飼い主さんを
増やしてしまうことにならないだろうか?
だから去勢・・・、
パパ猫と出した結論でした。
それに先生のおっしゃる通りで、
去勢することで興奮が抑えられ、
発作が減るのであれば・・・・。
そう願い手術をお願いしました。
手術当日は、
朝から食事も水分も摂らずに
11時頃病院へ来てください。
手術は、麻酔をして昼頃行います。
と言われていました。
食事をしないで
ボルドがお腹を減らし食べたがっているのに
11時まで我慢させる自信がなく・・・。
結局、
9時前に電話をして、数時間も早く連れて行きました。
この弱さが発作を招いているのかと悩んだ時期もありました。
院長先生は、
ボルドが興奮しないように
病院にいる時間が最低限になるよう考えて、
予定を組んで下さっていたのですが、
早めに連れて行ったので、
予定変更して、
早めに手術してくれることになりました。
昼に電話で様子を聞くことを約束して、お願いしました。
この時、
誓約書に署名を求められました。
責任の所在を・・・、
こんな時に・・・
明確にしなくてはならないほど
この国もアメリカナイズして来たのかと感じてしまいました。
グジグズと小言を言っていると・・、
パパ猫は法律のお勉強もしていたとあって、冷静!
「すらすらーっと、書いて来な!」ですって。
冷たいジジ猫めー!
だいたい、
「足にギブスしてるから診察室に入れないなー」なんて。
悲しくて、心配なくせして!
チョットぐらいだから、杖で歩けるじゃん。
それに、
病院まで車を運転してきたんだし・・、
右足使わないで、左足で・・・。
器用なジジ猫なんだから、
ボルドに付いてあげれば良いのに・・・。
麻酔で発作とかの危険もあるかもしれないのに・・・。
でも、
猫娘が言ってました、
パパは優しすぎるんだよ・・・
見ていられないんだと思うよ・・・
自分が辛い時は平気なんだろうけれど・・。
確かにそうだとは思います、
手術が無事終わり、
エリザベスカラーを付けたボルドを、車につれて来たとき、
薄っすらと涙目で、
戻ってきたボルドに語りかけてました。
おうっ、
オカマだなー・・・。
お帰り。
辛かったか・・・?
あとでアイス食おうぜー・・・
頑張ったな!
それでこそ「勇者」・・
名に恥じぬボルドだぞ・・・。
(つづく)
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