秋から冬にかけて、肌のカサカサが気になる人が増えます。「保湿しないと突っ張る」「『粉ふきイモ』みたいに粉を吹いてしまう」「かゆみがある」など、悩みも様々です。
私たちの皮膚の表面には、厚さ約0・02ミリの角層があります。この角層には、体内からの水分蒸散や菌の侵入を防ぐ「バリア機能」と、水分を保持しうるおいを保つ「保湿機能」があります。
秋になって乾燥や北風などの刺激を受けると、肌の生まれ変わりのサイクルが乱れてしまいます。その影響で、未成熟な角層細胞ができ、バリアや保水機能が低下しやすくなります。さらに、秋冬は皮膚の皮脂の分泌も減りがちです。これも乾燥肌の原因の一つだと言われています。
秋の乾燥肌対策としておすすめなのが「全身たたき」です。
全身たたきは全身を叩いて硬くなっている筋肉をほぐし、気血循環をよくする健康法です。血行がよくなって皮膚の新陳代謝が活発になることで肌の本来の働きが活発になり、乾燥予防につながります。
「全身たたきを始めてから肌にもハリが出てきた」と言う方も多いです。
■「疲労回復」「脂肪燃焼」「体温アップ」に
また、夏バテを引きずっている影響や、急な気候の変化によって、秋は疲労しやすい季節でもあります。「疲れているのに寝つきが悪い」「十分眠ったはずなのに眠った気がしない」といった声もよく聞かれます。
全身たたきは、疲労回復のためにもおすすめです。全身たたきで血行がスムーズになると、全細胞に栄養や酸素が潤沢に配られ、老廃物や炭酸ガスが速やかに回収されやすくなります。これによって細胞が息を吹き返すと言われています。
全身を叩くことで細胞を強化し、ツボを開くので、症状や年齢に関係なく、総合的な健康力を高めることができます。「脂肪燃焼」「体温アップ」にも効果的です。
■ストレスも吹き飛ぶ
全身たたきでは、体を優しく、気持ちよく叩きましょう。経絡に沿って順番に叩くのが基本ですが、よくわからない場合は、単に叩きたいところをたたいても大丈夫です。
叩いているとき不快を感じる部分があれば、そこを続けて叩きます。ただ、内臓周辺で不調や痛みを感じるところは、強く叩かず、手を熱くなるまでこすってからやさしくなでましょう。
最後に丹田を20回くらい叩いたあと、全身をなでおろします。体も心もすっきりしてストレスも吹き飛んでい
ることが感じられるでしょう。
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