東野圭吾の小説ほど面白いものはなく、読み始めたらやめられない。


ミステリなのに、最後まで犯人が分からない。
私がぼんくら読者だからか。
それは認めるにしても、時間のある老後にゆっくり楽しみたいテーマでもある。
東野圭吾のミステリって、面白いのにすぐ忘れるのはなぜ?
このギモンを念頭に置きながら、全くランダムにDVDを借りてみた。
映像なら記憶に残るかもしれないと。
手始めは『プラチナ・データ』
もちろん原作は発売時に読んでいる。
なのにこれも全く記憶にないのだ。

近未来を設定していて、映画(2013年製作)では2017年。2021年の現在からしたら過去もいいところ。
主演の二宮和也も若い。
簡単にストーリーを書くと、
天才科学者、神楽(二宮)は自身が開発したDNAによる犯人追跡システムに、なんと自分自身が合致してしまう。
取り敢えず警察からは逃げ、真相を究明しようとする。
やがて神楽は二重人格者であることが明かされ、もう1人の人格リュウが犯人であることがわかってくる。
が、リュウが特別な存在として認めていた少女

を殺すだろうか。
(余談だが、この数学の天才少女を演じた水原希子がいい)
そこに疑問を抱いた浅間刑事(豊原悦司)は神楽と手を組み、真犯人を探す。
全く忘れている身としては130分の映画は見応えあって面白かった。
が、レビューでは散々なので、やはり原作を読めば物足りなさを感じるのか。
さて、本はこれから読む。
感想は果たして変わるのか、
この作品の記憶はどこまで残るのか。