どこにも行けない春だった。
毎朝欠かさないウォーキングの道すがら、
いつも見上げる桜だけが、私に季節を教えてくれた。
やっと蕾が膨らみ始めたのは3月27日。
2月末にはこんな写真を撮っているだけに、
春が来た! と小躍りした。
4月1日、満開。
3日は小雨に濡れて
6日、春爛漫。
どこにも行けなかったのは、隣に住む長男一家がコロナ陽性となってしまったため。
保育所に務めるママからパパ、孫たちと広がり、一家で2週間の自宅療養。
夫と私も、孫とは接触していたのでPCR検査の対象になった。
幸い陰性だったが、長男一家の窓口となり、完全な非接触とはいかず、グレーゾーンだ。
ウォーキングも誰もいない早朝に済ませた。
PCR検査で各務原の保健所を訪れた6日も土手の桜は満開だった。
けれど、心浮き立たない時の桜は素通りするだけ。
幸い、皆軽く済んで昨日から社会復帰、仕事、学校、幼児園に。
元気な子どもたちが身近にいれば、こちらも元気になる。
元気も伝染するようだ。
少しずつ生活戻さなければ。
録音に訪れた県図書館はハナミズキが満開だった。
いつの間にやら新緑の季節、初夏の香りがする。