Linの気まぐれトーク

映画と小説の観賞日記

音街ウナ

2021-11-16 15:52:00 | 日記
やっとコロナも落ち着いたようなので、電車を乗り継ぎ、親の墓参りに。

久しぶりに姉と会えるのも楽しみだ。
半年ぶり、
愛知県春日井市に住む姉はクルマで向かい、静岡県の気賀駅で待ち合わせる。
そう、わたしは天竜浜名湖鉄道に乗って。
始発駅で待機しているのは



何やら派手なラッピング車両だ。



車内にもよくわからないアニメがいっぱい。
後で調べようと写真だけは撮っておく。



「音街ウナ」って何?
東京リベンジャーズとか呪術廻戦とか、よくわからないけれど、孫たちが入れ込んでいるアニメとは違い、このかわい子ちゃん(死語?)ぶりは何?

調べてビックリ。

VOCALOID用歌声ライブラリである「VOCALOID4 Library 音街ウナ V4」、発話用ソフトウェアである「音街ウナTalk Ex」、音声素材集である「音街ウナキュートブースター」が発売されている。
天竜浜名湖鉄道にて、2019年7月より音街ウナのラッピング車両が運行されている。(Wikipediaより)


そーいうことか。
こういう音声が音訳に使用され始めたら、もうボランティアの出番もなくなるだろうな。
天浜線なのは、たぶんその帽子のせい。
なんとウナギ!
それで〈ウナ〉という名前なのか。
何故?という疑問は点滅したままだけど、マリメッコ電車といい、新しい企画をどんどん取り入れて観光資源化する天浜線の経営ぶりは頼もしいばかり。

墓じまいなんて、後ろ向きのことばかり言ってないで頑張ろう。
この後、子供の頃から付き合いのある従姉妹たちとホテルでお茶。
姉がセッティングしてくれたのでお付き合いしたけれど、みんな元気なこと!
よくしゃべること!
70代なのに、歳なんて関係ないと言わんばかり。




考えてみれば、子ども時代と違い、みんなもう怖いものなし。
今が1番自由なのかも、ね。



朝焼け

2021-11-11 19:30:00 | 日記
目覚ましは午前5時に。
起きても真っ暗なので体内時計は目覚めない。
夜明けは遅く、
懐中電灯を持ってウォーキングに。
大股でさっさと早歩きしないと〈エクササイズ〉にカウントしてくれないので、
腰が痛くなった。
無理してる。
相変わらずApple Watchに振り回されている。



こんな朝焼けが見られるのは6時半過ぎ。
もう殆ど帰り着いているよ。

西の池田山が赤い。
驚いて東を見れば、



日の出!

西の朝焼けはほんの数分のことだった。
本格的な冬になったら、ウォーキングは昼間にずらします。(転倒防止のため)




小説『向田理髪店』

2021-11-11 19:02:00 | 読書
月に一度の読書会。
テーマ本は『向田理髪店』



著者の奥田英朗は岐阜県出身。
過疎地を描く連作集だが、何故か舞台は北海道。夕張市を思わせる架空の都市、苫沢だ。
後継者問題、高齢者問題、長男の嫁取り問題と、各章ごとに普遍的な問題提起。
誰もがアルアルと思うようなこと、そして人情的な解決。
〈ハートウォーミングでほのぼの〉
皆さんの感想も、
ほのぼのして暖かくてよかった
的なもの。
歳を取れば何でも肯定したいし、それもありだ。
でも思う。
作者は岐阜出身なら、どうして舞台を岐阜にしなかったの?
道民からは違和感に満ちた方言とのクレームを受けながら、それでも架空の町を設定した作者の心情や如何。

こういう問題を扱ってハートウォーミングに落とし前をつけると、どうしても非日常(メルヘン)になってしまう。

それを忘れて安易に現実に当て嵌めちゃいけない。
しっぺ返しを喰らうから、
そんなに甘くないよって。

でもきっと、みんなわかってるのよね。

十分田舎に住んでいるから、
田舎の人間関係は一筋縄ではいかないって。


墓じまい

2021-11-09 13:07:00 | 読書
図書館で目につくままに借りた本は、
堀川アサコ・作
「ある晴れた日に、墓じまい」


「離婚して古書店を経営する、44歳の正美は乳がんを患ったことから、実家の墓じまいを決心する。(中略)この先自分に何かあったら墓は無縁仏だ…」(ebook より)

ひと事のように読んでいたが、ふと
他人事じゃないことに気づく。

私の両親の墓は奥浜名湖にある。
命日には墓参り、天竜浜名湖鉄道に乗って、半ば旅行気分で楽しんでいた。
しかし、考えてみれば姉と2人姉妹、どちらも他家に嫁いでいるので、死んでもこの墓には入らない可能性が高い。
とすれば、墓じまい?
我々が通えるうちはいいけれど、それも後10年ほどのこと?
ビックリしたのは、手続き、費用ともにバカにならないこと。
2人とも元気なうちに話し合っておかなければ。
考えれば考えるほど憂鬱。


人は死んでもお金がかかる。
ある意味、生きている時よりも。

映画『男はつらいよ』寅次郎の縁談 寅次郎頑張れ

2021-11-08 13:44:00 | 映画
「寅次郎の縁談」はシリーズ第46作。
満男役を吉岡秀隆が。
実は彼が目当てでシリーズの初めからコツコツ観ていますが、20作も飛ばす気はなかったのです。

舞台は香川県の離島。
マドンナは松坂慶子。
「瀬戸の花嫁」が背景に流れる、そんな時代。
満男は就活が思うように行かず、ヤケになって家を飛び出す。
オイルショックの頃でしょうか。
私も新卒の就活に勤しんでいましたが、、企業は軒並み採用見合わせ、公務員に応募が殺到したのです。
わたしが受けた名古屋市の公務員試験の倍率はなんと50倍でした!

満男が行き着いたのは、瀬戸内海の小さな島。そこで松坂慶子の家に寄宿しながら、彼なりの生活を始めるのですが、
若い力を必要としてくれる島の暮らし、若い看護師との淡い恋、
満男は島の暮らしに手応えを感じ始めていた。
そこに迎えに来た寅さんは都会の人、
田舎暮らしを嫌がり早々に帰ろうとするが、松坂慶子を見て態度が変わるのです。
ここからはお馴染みのパターン。

ところで思いもかけない時計の早回し、
満男の成長は嬉しいけれど、おいちゃんやおばちゃんにかつての元気はなく、タコ社長の太宰久雄のやつれようといったら!
持病の糖尿病が悪化して、撮影も辛かったという。渥美清も病状が進んで、台詞も減らして配慮したらしいですが、
ああ、これが時の流れなんだと、しみじみ。

老化を避けることはできない、でもどう受け入れたらいいのか。
同じ悩みが繰り返される、それが映画なんですね。