2021年11月3日公開。

久しぶりの新作だ。
邦画をお金出して観るのも、
しかもテレビドラマの続編を観るのも、
かつては考えられなかったけど、
そんな変化を喜びたい。
面白かった。
正直、ドラマは観ていないし、俳優陣のファンでもなかったし、『おかえりモネ』ロスで観てしまった感アリアリだけど、妙に気になっていたのは確か。
安達奈緒子脚本
内野聖陽、西島秀俊 主演
「モネ」関係のニュースを見ると必ずと言っていいほど目にする「何食べ」。
ごつい内野と優しい二枚目西島のオッサンずラブ、というのも気になる。
内野聖陽は大河ドラマ『真田丸』で、徳川家康を演じているのを見て初めて知る。
無名の人にしては貫禄あるなあ、とビックリしたけれど、私が無知なだけだった。
紫綬褒章を授かる程の俳優だったとは。
その内野がオカマっぽい美容師で、西島演じる弁護士シロさんの恋人なのだから驚く。
漫画を原作とするタッチの軽妙さもまた笑いを誘い、
なんだかクスクスしながら観てしまった。
ある意味、男女の恋愛関係よりも打算がなく、障害が多い分、純粋さを感じた。
桜吹雪の下でのピクニックなんて、女の子の夢そのもの、それを本当に嬉しそうに楽しむことの尊さ。
恋人というより、本当に気の合った連れと、至高のひとときを過ごすって、なんて素敵なことなんだろう。
そんな連れが欲しい。
何も考えず、うっとりと過ごした映画館の2時間だった。
自分自身へのハードルを下げることもまた、加齢対策に大切なのだ。
