ビール業界2018 / Market forecast

2018-01-08 | (クラフト)ビール / (Craft) beer
フリーペーパー
TRANSPORTER/トランスポーター
の発行人・田嶋伸浩さんが、

(日本を含む)
世界のビール市場の動向について
興味深い考察
をされています。

その中で言及される、
「小さいBREWERYが先を読まず
 マーケティングもせず
 投資し続け
 ビールは美味しければ売れる
 と言う理論が
 そのまま経営難や流通難に
 なってしまった」

という現象は、

日本の製造業(全般)で
よく聞かれる内容ですが、
米国でも発生していると知り、
驚きました。
(ステレオタイプな認識/
 勉強不足を反省!!)

また、記事中で触れられる
米国発の流行スタイル
「NEW ENGLAND」について、

たしかに「流行」は
市場を盛り上げるアイテムですが、

特に小さなブルワリーほど
その流行を
「どのように活用できるか」が
経営のカギを握るように思います。

どういうことかと言うと、

「NEW ENGLAND」という
キーワードを打ち出せば、
お客さんが反応してくれる、

とってもハッピーな状況が
続いている、それが今の市場。

しかし、日本市場で
本場、米国の最っ高の
「NEW ENGLAND」を飲んだことが
ある消費者は、ごく一握り。

極論すれば、
「おいしい/すごい」を
(僕を含めて)一般の消費者が
判断できるかどうか、
(客観的に考えて)とても怪しい。

そもそも、1つのスタイルとして
定着するのかも怪しい。

さらに、記事中にもあるように
「高コスト&賞味期限が短い」
"二重苦"も抱えています。

それならば、
「NEW ENGLAND」の普及は、
(失敗の許容度が高い)
規模の大きなブルワリーに
任せるのが得策。

※僕はチャレンジそのものを
 否定するつもりは
 全くありません。
 しかし、「流行だから」
 という理由だけで
 追いかけるには
 経営上のリスクが高すぎると
 言いたいのです。

それよりも、他にチャレンジ
できることがあると思います。
 
たとえば、
「NEW ENGLAND」という
キーワードを借りて、

「NEW ENGLANDの
 次に来るビール」
(=ネクスト・NE)を

自分たちでよくよく考えて
打ち出してもよいのです。

「New Bavarian」なんて
どうでしょう?

「ニューババリアン」には
ヘーフェ・ヴァイツェンも
ラオホも該当します。

僕なら、迷わず、
(ヘーフェ・ヴァイツェン)を
選びます!

理由としては、

・ヴァイツェンは元々濁っている。
 (=アレンジが容易)
・ヴァイツェンは
 クラフトビールの初心者にも
 親しみ易い。
 (=マーケットを拡大)
・ババリアンと聞いて多くの人が
 ヴァイツェンを連想する!?

などが挙げられます。

「New Bavarian」のアイデア
いかがでしょうか?

ぼやぼやしてると、
本家ドイツのブルワーたちに
とられてしまいますよ!!

アイデアは言ったもん、
先に、やったもん勝ちです。

※もちろん、
 Bavarian/ババリアンという
 名称の使用に関する話し合いを
 ドイツ側と行う必要が
 あるでしょう。

その手続きが面倒であれば、
日本オリジナルの名称
(地名でも何でも)を
発明すればよいのです。

もう1度、繰り返します。
「アイデアは言ったもん、
 先に、やったもん勝ち」です。

既存のスタイルを学び、
優れた技術を確立された
ブルワリーさんには、

ぜひ新しいビアスタイルを
自分たちが創り出す気概を
示していただきたいです!
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