テレビゲームを長時間プレイすることで、子供の発育にさまざまな影響があることは誰しも覚えがある。
東北大学の研究グループは、5歳~18歳までの200人近くの子供を3年かけて追跡調査した結果、、プレイ時間が長く
なるほど、脳の発達や言語知能などに悪影響を及ぼすことを、MRI画像を使った解析で突き止めた。
東北大・加齢医学研究所の川島隆太教授らのグループは、一般から募集した悪性腫瘍などがない健康な子供240人
(男:114人/女:126人)を対象に、ゲームのプレイ時間などを聞き取り、知能検査や脳のMRI撮影を実施。
3年後、このうち189人分について脳画像を撮影し、ゲームのプレイ時間と、言語知能や脳内の各組織の発達について
関連を調べた。 下の図は子供の脳の拡大図です。
その結果、平日ゲームを長時間プレイする子供ほど、言語知能の発達に遅れが見られ、2回目の調査時にはこの傾向
が一層強くなっていることが明らかになった。さらに認知行動をつかさどる前頭前皮質や、学習や記憶に関わる尾状
核や海馬など脳組織の発達とも負の相関性が示されたという。
テレビゲームは、空間認知能力が高くなるなど良い影響が指摘される一方で、プレイ中には神経伝達物質ドーパミン
が放出されて、麻薬と同じ中毒性があるとも報告されている。
研究グループは「脳のMRI画像を使った研究はプラスの効果と結び付けられがちで、悪影響の面では研究が遅れてき
た。今回の調査で子供の長時間のゲームプレイが、脳機能の発達や言語知能の低下に結び付いていることが明らかに
された」として、発達期の子供については、十分に注意を払うよう呼びかけている。
なおこの研究成果は、米精神医学誌「Molecular Psychiatry」電子版に5日付で掲載された。
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/2/12025.html
東北大学の研究グループは、5歳~18歳までの200人近くの子供を3年かけて追跡調査した結果、、プレイ時間が長く
なるほど、脳の発達や言語知能などに悪影響を及ぼすことを、MRI画像を使った解析で突き止めた。
東北大・加齢医学研究所の川島隆太教授らのグループは、一般から募集した悪性腫瘍などがない健康な子供240人
(男:114人/女:126人)を対象に、ゲームのプレイ時間などを聞き取り、知能検査や脳のMRI撮影を実施。
3年後、このうち189人分について脳画像を撮影し、ゲームのプレイ時間と、言語知能や脳内の各組織の発達について
関連を調べた。 下の図は子供の脳の拡大図です。
その結果、平日ゲームを長時間プレイする子供ほど、言語知能の発達に遅れが見られ、2回目の調査時にはこの傾向
が一層強くなっていることが明らかになった。さらに認知行動をつかさどる前頭前皮質や、学習や記憶に関わる尾状
核や海馬など脳組織の発達とも負の相関性が示されたという。
テレビゲームは、空間認知能力が高くなるなど良い影響が指摘される一方で、プレイ中には神経伝達物質ドーパミン
が放出されて、麻薬と同じ中毒性があるとも報告されている。
研究グループは「脳のMRI画像を使った研究はプラスの効果と結び付けられがちで、悪影響の面では研究が遅れてき
た。今回の調査で子供の長時間のゲームプレイが、脳機能の発達や言語知能の低下に結び付いていることが明らかに
された」として、発達期の子供については、十分に注意を払うよう呼びかけている。
なおこの研究成果は、米精神医学誌「Molecular Psychiatry」電子版に5日付で掲載された。
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/2/12025.html