墓石クリーニングの女

お墓と向き合うことで『大切なもの』を日々感じながら、あつく生きる女…それが、アタシ。

三男製作球体関節人形「少女A」

2015年05月16日 | 息子たち
半年がかりで製作した、三男の作品球体関節人形が今朝方完成しました。

本当に出来るのか、どんな仕上がりになるのかが全く見えなかったので、興味を抱かず写真も撮っていませんでした。

いや~~、こんなに素敵な作品になるとは・・・




作ってみたいと言った時は、発泡スチロールや石膏や針金など、そんなものを仕入れてきたので、何をするのかなってさっぱり想像もつかず。

変な「ドール」みたいな本を買ったり、化粧道具や髪の毛のようなものやツケマ、ついには手芸屋さんでレースを買ったり・・・スキンヘッドの男子高校生が買うには勇気がいるものを次々と購入。
さすがに、一緒に行ってくれないかと頼まれることも。

長男、次男も、最初は変態呼ばわりし、キモイを連発。

でも、三男は真剣だったし、この子の持つ個性?理解不能なとこ?発想?を否定せず、やりたい事を何でも思い切りやって、納得できなきゃまた違う方向に模索しながら進んでいけば、「これだ!!!」ってものに出会えるんじゃない??って信じているんです。

そう強く思えるようになったのは、三男の木彫り彫刻の師であり、仏師でもある「山崎仁先生」の影響もあったかもしれません。
仁先生は、染井霊園にある勝林寺にて月2回仏像彫刻講習会をして下さっていて、その生き方や作品は三男にかなり影響を与えています。
大学進学も造形をやりたいと、三男ははっきり決意したようです。

その、手始めとして(遅いくらいですが)今回の球体関節人形作りは、木彫りと同時進行で進めていました。


アタシが、え??こんなのできたの??と興味をいだいた時の「少女A」



胴体を色付けして磨いたとこ



本当は、手足の指先がいちばん綺麗だったけど、写していなかった~~~
力を入れていたのが、指先。
そして、少女らしい体つき。
最後に、皮膚感。磨いて滑らかに仕上げるのに時間がかかっていました。


昨夜二時頃まで、教えて欲しいと頼まれて付き合ったのが、メイクとヘアスタイル。
さすがに、メイクはまったく知識がないからです。
はじめ、自力でやった時はオバさんメイクで少女らしさがでずに悩んでいました。
あどけなさと可愛らしさを出す秘訣、絵を書いて説明しながらアドバイスをしたけど、眉毛一本も手を貸す事はせず自分で描き上げます。




首がボンドに刺さっていて怖い!

ちゃんとつけまつげも着けカット、眼球も球体にきれいな瞳を手描きして作っています。
髪の毛も、毛を貼り付けてるのでちょっと浮いてしまい、両サイドを三つ編みすることで抑えることにしました。




ちゃんと立つし、座ることも出来るのは、球体関節のおかげ。












手足の長さ、左右のバランス、重さが調整できてないと立ちません。

その調整にめちゃくちゃ時間がかかりました。





名前はまだ決めかねていて、とりあえず「少女A」という作品名です。

ただの石膏の粉だったんですよ、この子。

今朝、なんとか美術作品展の審査会にお出かけしていきました。

初めての作品で、もっとこうすればよかったと思う点は多々あるらしいけど、仕上げて観てもらうことは大切だから。

お洋服まで作れなかったけど、体の線を観てもらえるから、このままで。

ギリギリで仕上げて間に合わせたことに、「頑張ったね!!」と褒めてあげたい母でした。


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