とある何でも屋スタッフブログ

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東海道を歩く旅 超地元 江尻─府中 後半

2010-05-20 | 東海道歩き
とにかく江尻から府中を目指して歩いている途中に、雨風と気温の低さと空腹にみごとに負けてしまった桐井親子は、5/13になってようやく出かけることにしました。

 今回なぜ超地元を歩きたいと思ったか、まーカネがかからないというのは前記事で述べました。
しかしもう一つ大きな理由があったのです。

意外と(旧)静岡市の東海道がどう通っているのかわかってない!


清水という町もよく知らないワタシ。
そして自転車でよく走り回っている市内の駿河区、葵区にしたって、東海道がどこからどういう道をたどっていくのか知らなかったのです。

 これは歩かなくてはいけない。地元の東海道を知らずに「東海道好き」などと宣言してはいけないのである。
そしてワタシはバッグの中にはいつも
新版・完全 「東海道五十三次」 ガイド (講談社+α文庫)
東海道ネットワークの会
講談社
この本を忍ばせておき、クリニックが早く終わった日には自転車を走らせて、江尻─府中間の予習までしていたのである。

まーそんなわけでとにかく前回の続き。JR草薙駅から歩き始めます。
草薙駅前

前回草薙神社も見逃したのだが、今回も「別にいいか~」と素通りする(←オイ)。
せめて写真を撮ろうと思って、しずてつストア草薙店からカメラを構えたのだが・・・鳥居が大きすぎてファインダーに収まりきらない。
すっかりイヤになってしまったワタシは先を急ぐことにしたのである。
この草薙駅から少し南に入ったところから東海道なのだが、ちょっとだけ道が消失している。
なので今ある道を行くしかない。
今まで少し南幹線と合流していたが、再び一本南の旧東海道に入る。

するとそこはっ!




そう、そこは造園業者ストリートなのであった。
ほんとにここ、東海道だよね・・・と心配になったその時

助けてくれた親切な看板も、造園業者のものでした。ありがとうございます。
そこには白いアヤメが咲いててかわいかった(^^)

本当にこの辺りは造園業者ばかりである。
いろいろな木や花が植えられていて、ちょっと楽しい。
造園業者でしょ~。また造園業者でしょ~♪(^^)・・・と指さしながら歩いていました。
ちよっとあるくと・・・また造園業しゃ・・・・

だっ・・・ダルマっ?(@_@;;

実はここは東光寺という禅寺で、めずらしい立ち姿のダルマ像が置かれてました。
↓読みたい方は写真をクリックすると別窓で大きい画像がでます。



さて、草薙総合運動場が近くなってきました。・・・と、そこで木に白い花がたくさん咲いているのを発見。


さて、これは何の花でしょう。



ハイ、みかんの花でしたー。・・・って、なんで花と一緒に実がなってんの?・・・まあいいか。

やがて道は運動場にぶつかり、行き止まりとなりますがここから北へ向かって静鉄運動場駅を目指して歩くのです。
運動場駅前の道がやはり東海道。
アッチ曲がってコッチ曲がって・・・とは思いますが、まーこんなのは大した曲がりくねりではないのである。岡崎宿(愛知県)には27も曲がる道があるのだ。

そして、静岡中央ロータリークラブが建ててくれた「旧東海道記念碑」があります。

↓詳細が書かれています。写真をクリックすると別窓で大きく開きます。

JRに東海道が分断されてしまって栗原に存在する東海道の多くの部分がなくなってしまうために、記念として建てられた。ここからすぐ横にある狭い地下道を通って線路の向こう側へと渡ります。

非常に狭くて、しかも車が通りますのでこわいです。
ここを歩くとき、また自転車で通るときはじゅうぶん注意しなくてはなりません。
隅っこを小さくなりながら遠慮がちに歩き、出口です!

出たら左にぐいんとまがって、旧道に戻ります。
やがて、それらしき道に出ますので一安心。ちょっと公園で足を休めます。
そして5分後、再び歩きます。

古庄道しるべ。やはりここでよかった旧東海道♪
しばらく歩くと国道と交差します。

すると目立つこの看板。古庄の自治会によってたてられたものですね(^^)

うさぎもち・・・跡地。うさぎもち食べたい。でも跡地。
駿河三大名物・・・。
1.安倍川餅
2.追分ようかん
3.兎もち
・・・とこういうわけですな。
江戸時代の狂歌の第一人者、蜀山人が東海道を旅している途中に
「耳長う 聞き伝へきし兎餅 月もよいから あがれ名物」
と、つい詠んでしまったぐらい美味だったらしい。
あんこが透けるぐらいうすい皮に包まれた大福に、月の焼き印が押してあるものだったらしい。

旧東海道で商いしていた人たちの事情は厳しい。
鉄道が敷かれ、国道が整備され、忘れ去られた街道となってしまった旧道でお店を営んでいくのは、困難を極めた家が多すぎる。
この兎もちをつくっていた吉田家も・・・まあそれ以外の事情もあったのでしょうが店をたたみ、作り方は別の店へ受け継がれ、そこもまた他の店へ引き継いでもらい・・・と転々として、現在は水落交番からほど近い鷹匠町の「松木屋」さんで売られているそうです。
今は満月の焼き印ではなくて「うさぎさん」の焼き印みたいです。
http://blog.shizuokaonline.com/eye/2009/10/post_299.html

さて、一度国道と合流して、長沼の交差点まで歩きます。
交差点の花壇には、ココロ和むこんなものがあります。

ここには大きな「望月家」という屋敷があったのですね。・・・う~む、地元人、知らない。長沼は詳しくないしなぁ、うちのじいちゃんばあちゃん死んでしまったしなぁ。
誰か知ってたら教えてくらさい。
で、交差点を渡ったらちょっと斜めの道に入ります。ここが旧東海道。
しばらく歩くと「静鉄 長沼駅」より少し手前にあるのがこれ。

誰もが見落とすと評判の、長沼一里塚。
いやいや、それでも数年前はもっと見落としそうだったようである(植木鉢の置き場に使われていた)。

今は、ゴミ収集所に昇進しましたっ!!

・・・・ゴミ収集日にはまた「見逃す一里塚」になっちゃうじゃん・・・_| ̄|○
さて、ここに来たときはAM11時30分近く。

「混むから早めのお昼にしよう!」と娘をむりやり「かっぱ寿司」に引きずり込むのであった(娘は魚嫌い・・・というより、ほぼ魚アレルギーで、なぜかマグロだけは食べられる)

二人で990円というお得なお昼をすませ、また歩き始めるのである。
・・・府中宿後半へつづく!!
↓とりあえず、こんな感じで歩いてきました。

地図も後半へつづく!