この美しいフォークたちは、
当ブログの常連さんで、
静岡県の、とある自然豊かな場所にアトリエを構え、
木工・トンボ玉・樹脂粘土等、多岐にわたる制作活動をしておられる、
hiroさん
(HP)の手で作られた、「桜材のフォーク」です。
大きい写真は
こちらと
こちら
今日は、hiroさんのmixi日記で見た、
このフォークにまつわる素敵な話をご紹介します。
この「桜材のフォーク」は、
富地蔵さん、という方が経営されるお蕎麦屋さんの注文で、
試食用、およびお子様用として納められたもの。
桜材の肌触り口触りが、他のいろいろな木材よりもすぐれていたそうです。
ある日、お蕎麦を食べに来られたお客様が、
右腕にギブスをして吊っていらっしゃるのを見た富地蔵さん、
蕎麦を運ぼうとした時チラッと目に入ったhiroさんのフォークを、
箸と一緒にさりげなく添えて持って行かれたのだそうな。
そしたらそのお客様、
「うわー。ありがとうございます。
お箸が使えなかったもんですからどうやって食べようかと思っていたところです。
助かります。」
と、喜んでくださったのだとか。
滑らないこのフォークで、
不自由な手でも美味しくお蕎麦を食べていただけたのだそうです。
このエピソードを読んで、私は心温まるものを感じました。
ギブスをしたお客さまが麺類を注文されたとき、
フォークを添える店主さんは、たぶん少なくないでしょう。
けれども、お蕎麦屋さんに備えてあるフォークの多くは、
洋食用だとか、アニメキャラが付いたりしている、
金属製のものであることが多いです。
富地蔵さんのお客さまに、もしこのようなフォークが出されていたら、
それなりに感謝はされたでしょうが、
金属だと滑るし、それにいかにも代用品という感じで、
少々鼻白む思いをされたかもしれません。
hiroさんの温かさがこもった桜のフォークだからこそ、
富地蔵さんの、「美味しく食べて欲しい」というお心遣いが、
お客さまにしっかり伝わったのだと思います。
「木は生き物」
hiroさんは、こうおっしゃってます。
そのhiroさんのお人柄に惹かれ、
「店の設計からテーブル・椅子・囲炉裏の製作までお世話になっているんです」とおっしゃる、
富地蔵さんのお蕎麦は、きっと美味しいのだと思います。
遠くて食べに行けないのが残念なのですが。
こねーるの作る、オーブン粘土作品は、
強度の点で、実用には不向きなところがあります。
でも、ハンドクラフトをやる者の一人として、
hiroさんの姿勢は、見習うところが多いと改めて感じたのでした。
mixi hiroさんのページ;
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=559573
mixi 富地蔵さんのページ;
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=2262864
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富地蔵さんには、
こねーるの記念すべき100人目のマイミクさんになっていただきました。
問題点もいろいろと多いmixiですが、
こんな素敵な話に出会えることもあるからやめられません。
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