先日もブログに書かせていただいたように、小説「キャンディキャンディ」の「あの人」はアルバートさんなのか?テリィなのか?を検証するためには、作者水木杏子先生の作品を読むことから始めないといけない‼️とのことで、図書館で借りて少しずつ読むことにしました❤️
今日は、その中の、すてきな表紙「ワルツの夏」を読みました。
1989年発行。水木杏子先生のお名前でなく、名木田恵子先生名義ですが、水木杏子先生のことです❤️
私にとっては、永遠に水木杏子先生なのだ~‼️
物語は、10歳になったばかりの少女まさこが、ママからの衝撃的な告白を受けるところから始まるの。
まさこは、この10年間ずっとパパは亡くなった、と聞かされていたんだけど、実は生きていて、そのパパが会いたがっている、と教えられる。
いつも嘘をつくなとまさこに言っているママがこんな大切なことを私に嘘ついていた❗
そりゃあ、腹がたつよね~❗信じていた人からこんな大切な話を欺かれていた、と知ったら。
出ていったパパを許せなくて、まさこを自分だけの娘にするために、死んだと嘘をついて、パパからのプレゼントも隠して渡さなかったママ。
つごうのいい時だけまさこをかまおうとしているパパ。
そんな複雑な気持ちを持ちながらも「私のパパってどんな人なんだろう?パパにあってみたい。」
その誘惑に負けて?夏休みにパパの待つ八ヶ岳近くの山荘にひとりむかう、まさこ。
こういう時って、1番大事なのは、「パパが再婚しているか、どうか?」じゃない?
韓流ドラマなら、たいてい純愛を貫いて独り身ってパターンなんだけど(だから韓流ドラマが好き❤️)まさこのパパはあっけなく?再婚。
そして、小1の娘もいるの。
きっつい‼️
きつすぎ。
わたしなら、行かないなぁ。
パパだけ、とお茶してお話をする、でいいわ。
再婚相手の家族と夏休みに1週間も過ごすなんて、ほぼ拷問。
まさこは、拷問とは言わないけど(笑)やっぱり、ひがんだり(当たり前)、悲しくなったり、腹がたったりするの。
まさこのママは指輪をしていないけど、礼奈のママはしていて、なんとなく心がざわついたり。
礼奈がいつもパパとお風呂に入っている、と知って悲しくなったり。
夕食の時、パパが礼奈の方ばかり見ているのが気になったり。
礼奈にはやさしい声で話しかけているのに、まさこには話しかけない、とか。
パパは、まさこの名前を呼ぼうともしないし。
そして、まさこは何回も来なきゃよかった、と泣きそうになるの。
わかる~‼️
わかるわ、まさこの気持ち。
パパが、自分をどう思っているのか?を知りたいし、どう扱ってくれるのか?も心の中でピリピリしながら、観察してる感じ。
まさこはそんな自分を認めたくなくて、嫌で情けなくて。
「あの人はパパじゃない。
おじさんだ」
って思うことにするの。
「おじさんも、私がどんなふうに大きくなったか、見てみたかっただけなのかもしれない。
パパだと思うから辛いんだ。
礼奈のパパだけど、私には関係のない人」
まさこの気持ちが痛いほど理解できて、涙が溢れました。
と、同時に、さすが水木杏子先生‼️ずぶといハートになってきた53歳をホロリとさせるなんて🍀
パパの気持ちもこの年になるとよくわかる。
10年ぶりにあう娘に会いたくて会いたくて、でも実際に会ったらどうしていいか、どんな言葉をかけたらいいのか、わからない気持ち。
そうだよね~😭わかる~‼️
でも10歳には理解は難しいし、何歳になってもこのシチュエーションじゃあ、理解したくない、かもね。
なかなか歩み寄れない二人なんだけど、まさことパパのケンカをきっかけにパパが病に冒されていて、あと1年も生きていられないことを知るの。
礼奈もいるし、礼奈のママもいて、なかなかパパとふたりきりになるチャンスがないんだけど、ある朝、朝のお散歩に行くパパ見つけ、追いかけていくの。
追い付いてきたまさこを見て、パパが信じられない、といったような嬉しそうな、泣き出しそうな顔をするの。
私、号泣。
そして二人は薄紫のまつむし草の花が咲き誇る草原で、ワルツを踊るんだな~♥️唐突?
それは。
まさこが生まれたのは3月23日で、パパの言う「ワルツの日」
1、23、2、23、3、23がワルツのリズムで、パパは、「3、23」が1番ワルツらしいと思っているからだって。
パパは、まさこが生まれた時に、「おおきくなったら一緒にワルツを踊ろう」と決めていた、ってまさこに言うの。
53歳、再び号泣😭😭😭💦
水木杏子先生の作品って、森や湖や風を感じるシーンばかり。
絵画みたい。
なんて思います🍀