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心の旅

2013年07月05日 13時59分37秒 | 添乗報告
指田です

この章はいつもとちょっと違った旅物語をご紹介させていただきます。

つい先日のこと、いつも通り会社の仕事が終わり帰宅の途へ着きました。
通勤はもちろん電車を利用しているのですが、乗る電車次第で10分以上も
移動時間に差が出ます。

お目当ては、今流行りの直通急行。これに乗ると待ち合わせ時間などの
タイムロスが少なく、早く目的地に着き、尚且つもし座れたら一本の電車で
全移動の95%は座って帰れます。
ただ、いつも混んでいる電車なので私の乗る駅からではほとんど座れることはありません。

その日は疲れていたので座って帰れるように早めに駅に着き、反対方向の電車に乗り少し戻り
確実に座って帰ろうと思いました。

そして私の思惑通りばっちりと座れました。やったー!!本でも読みながら帰ろうと思いました。
しかし、電車が走り始め元々乗車する駅に到着すると一人のお婆様が乗ってこられました。
お洒落で、気品のある雰囲気を持った方でした。

私は早速席を譲りました。その方は私に感謝の意を表し、快く座ってくれました。
しかし、私はその方が喜んでくれたことに対しては素直に嬉しいと思いましたが
また同時に、何か腑に落ちない感情が心の中に発生しました。

それは私がその方に席を譲ったのは間違いなく正しい行為と思っています。
でも苦労して席を確保した私の行為は自分が楽をしたいと言う不純な動機だったのであろうかと。

そしてしばらく電車が走り、私が降りる一つ手前の駅でその方の隣り方が降りたので
お婆様から是非座りなさいと声かけられ、座りました。

そしてお婆様が口を開きました。
私は心臓にカテーテルを入れていて、疲れると体が非常にしんどくなるの。今日は朝から夜まで
お付き合いがあり、大変疲れていたところでした。本当にありがとうございます。
とおっしゃっていただきました。

その時、私は気が付きました。
私はこの方のための席を確保するために努力をしたのだと。その行動はすでに決まっていたことで
私がその方に席を譲らなかったらその方はどうなっていたのだろうと思いました。
その方は大変気丈な方なんでしょう。
辛そうな表情は一切していませんでしたが、実は大変しんどかったそうです。

そして私の心の矛盾もすっきりしました。良いことができたんだろうと。
何だか疲れも吹き飛びわくわくしました。不思議なことですね。
大切なことは必要なものを必要な時に、必要としている人にいつも準備をしていることだと分かりました。
これからは電車に乗ったらどんどん座って、必要な方にどんどん席を譲ろうと思います。

旅って本当に良いものですね。

念のため申し上げますが、もちろんノンフィクッションですよ。

それでは皆様さようなら。


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