カトリック情報 Catholics in Japan

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口は禍の元 煉獄での罰

2021-01-04 03:08:18 | 煉獄
『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

◆2-11、もうひとりの人

 また、別のとき亡くなった、もうひとりの人が聖女に現われた。その人の耳には、かたい皮みたいなものがあり、自分の爪で、その皮を少しづつけずらねばならなかった。それは人の不平や悪口を聞いた罰であった。

 また、その人の口にも太い皮みたいなものがあって、神の楽しみを味わうことができなかった。それは、いく度も人の悪口をいっていたからだった。

 幸いにも、それは悪意のためでなく、人間的な弱さのためであった。しかし、悪意のために悪口をいう人は、舌に刺がいっぱいついていて、その刺にさされて非常に痛みを感じ、そこから、きみの悪い汁が出ていた。このような人たちの果さねばならない償い"はもっと大きいということを示していた。

 聖女はこのことを見て、非常に悲しくなって、主になげいた、「ああ主よ、以前あなたは、わたしに霊魂たちの功徳を示してくださったのに、今は、かえって、どのようにして罪をつぐなうべきかを示しておられます」と。

 主はお答えになった、「前に人は、報いの話をきき、それを得るために、たやすくよいことをしていましたが、いまは、罰のことを教えられても恐れないほどです」と。



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天国にのぼる道

2021-01-03 04:43:27 | 煉獄
『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

◆2-10、天国にのぼる道

 次に主は、霊魂が天国にのぼる道を聖女にみせられた。その道はせまくて、長いあらあらしい板のようなものであった。ここを登ろうとする人は、落ちないように全力をつくして手でその板を強くにぎらねばならなかった。従順の徳をよく守った人々の霊魂は、天使たちに助けられて、落ちる危険なしに無事にのぼることができた。この場面を見た聖女は、この人の霊魂を助けるためには、祈りをささげてあげねばならないと悟った。


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『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

2021-01-02 08:57:51 | 煉獄
『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

◆2-9、もうひとりの修道女

 もうひとりの霊魂のことを聖女は次のように書きのこしている。ひとりの修道女が亡くなったが、その人は、その生涯いっも煉獄の霊魂のために祈りつづけていた。でもその人は人間的な弱さから、従順を完全に守らないで、その代わりに、命じられていなかった断食や苦業を自分で選んでしていた。

 この人が聖女に現われたとき、りっぱな飾りをつけたかっこうで現われた。しかし、その飾りの下に非常に重い石がかくされていて、自分ひとりでは歩けないかのような様子をしていた。しかし、沢山の人々がその側にいて歩けるように助けていた。聖女はその説明をねがった。助けている人たちは、かの女の生存中祈りで煉獄から天に上げられた霊魂たちだった。その飾りはかの女が煉獄の霊魂のためにささげた祈りであった。歩くのを妨げている石は、かの女の不従順だった。

天国の入り口で足止めされる修道女(煉獄の示現)

2021-01-01 00:10:37 | 煉獄
『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

◆2-8、ひとりの修道女

 聖ゲルトルードは、もうひとりの修道女のことを述べている。その修道女は亡くなって、その翌日聖女に現われた。その人は、いつも濤い生活をおくり、信心業もりっぱに果し、会則を忠実に守った人であった。それにしても、つぐなわねばならないことが残っていた。というのは、最後の病気のとき、人間的な慰めやおくりものを必要としないのに、それらを望んだからだった。

 この人の霊魂は、栄光の王の玉座の前に入ろうとしているような、かっこうで現われたのである。この人は、どんなに入ろうとして、もがいても、入れなかった。長い服が入り口に釘でとめられているかのようであった。その釘はこの人の小さな愛着を示していた。聖女の祈りで、ついに釘はぬけて、この霊魂は天の喜びに入ることができたのだった。


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修道女たちの両親(煉獄の示現)

2020-12-31 18:10:31 | 煉獄
『他界からの火花 - 煉獄の霊魂の出現』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ

◆2-7、修道女たちの両親

 修道女たちの亡くなった両親のために、修道院では祈りをささげる日がきまっていた。その日聖女は熱心に祈っていると、暗闇から多くの霊魂が花火のように輝かしくなって、星やその他の形をとって、のぼっていくのが見えた。かの女は、「あんなに沢山の霊魂は修道女たちの亡くなった両親だけですか」と主にきいた。主はお答えになった、「わたしは、あなたたちの兄弟であり花むごであるから、あなたたちのすべての近い親戚は、わたしめ特別な友人でもある。それで両親のために捧げる祈りの利益をこの人たちにもあずからせようと思っているから、両親といっしょに天に上げた」と。



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