アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド著(成相明人神父訳)『ファチマの聖母』1997年(原著初版1975年)
◆ 出版によせて
(長崎教区長 島本要大司教、一九九七年五月十一日)
奇しくもファチマの聖母ご出現八十周年記念のこの年、ブラジル人アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド氏の著書「ファチマの聖母そのメッセージは希望の預言か?悲劇の預言か?」が鹿児島教区「フマネ・ヴィテ』研究会の成相明人師の手によって邦訳されました。
ファチマの三人の牧童に聖母マリアがお現れになり.人類への大切なメッセージを彼らに託されたという「ファチマの出来事」を一部の人たちは熱狂的に支持していますが.他方極めて冷ややかで懐疑的態度をとり続けている人たちもいます。しかし冷静にこの出来事を見るときその超自然性は否定できないと思います。そのメッセージは人類を救いに招く母マリアの「言語に絶するうめき」とも言える叫びです。御子イエスによって成し遂げられた救いのみ業に協力されたマリアの切実な願いは人類の救いです。でも人々は悪を働き.罪を犯して.自ら破滅の道を走っています。この現実に心を痛めたマリアは回心を呼びかけ.罪人の回心のために祈りと犠牲を捧げるよう求め、教皇が全世界の司教たちと一つになってこの世界を、特にロシアをご自分の汚れない御心に奉献することを要請されたのです。このマリアの要請に教会が完全に答えているとはまだ言えません。
本書は、簡潔なかつ読みやすい文体でファチマのメッセージを正確に伝えています。多くの人がこれを手にして、母マリアの叫びに耳を傾けることを祈願してやみません。
◆ 著者紹介
アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド氏は、サンパウロにある聖心大学の経済・会計学部で倫理神学を教えていました。それ以前は、サンパウロ大学科学技術専門学部で土木工学を学んだ後、十五年もの間その方面の仕事に従事していました。
現在彼はTFP(伝統・家庭・私有財産擁護協会)調査・文書部の責任者です。そこで彼は二十五カ国から送られてくる十三カ国語の四百以上の定期刊行物を分析し、まとめ、分類しています。そこにはその他現代の教義上の問題を専門とする図書室もあります。彼は、特にその告書「イルマ・ルシアの手記に基づくファチマのご出現とメッセージ」(本書)によって、またブラジルで高く評価されている文化雑誌"CATOLICICISMO"の著名な執筆者としても知られています。本書は、一九一七年ポルトガルのコヴァ・ダ・イリアで聖母がルシア、ジャシンタ、フランシスコという三人の幼い羊飼いたちにお与えになった啓示に興味を持つ専門家と一般人の興味をひきつけ続けてきました。
(他にエクアドルの教区長(大司教)、ニューオリンズ教区長(大司教)、コロンビアの教区長(大司教)、シルヴィオ・オッディ枢機卿の賛辞が書いてありますが、省略します。ブラガ司教総代理エドアルド・デ・メッロ・ペイショット出版許可)
◆ 出版によせて
(長崎教区長 島本要大司教、一九九七年五月十一日)
奇しくもファチマの聖母ご出現八十周年記念のこの年、ブラジル人アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド氏の著書「ファチマの聖母そのメッセージは希望の預言か?悲劇の預言か?」が鹿児島教区「フマネ・ヴィテ』研究会の成相明人師の手によって邦訳されました。
ファチマの三人の牧童に聖母マリアがお現れになり.人類への大切なメッセージを彼らに託されたという「ファチマの出来事」を一部の人たちは熱狂的に支持していますが.他方極めて冷ややかで懐疑的態度をとり続けている人たちもいます。しかし冷静にこの出来事を見るときその超自然性は否定できないと思います。そのメッセージは人類を救いに招く母マリアの「言語に絶するうめき」とも言える叫びです。御子イエスによって成し遂げられた救いのみ業に協力されたマリアの切実な願いは人類の救いです。でも人々は悪を働き.罪を犯して.自ら破滅の道を走っています。この現実に心を痛めたマリアは回心を呼びかけ.罪人の回心のために祈りと犠牲を捧げるよう求め、教皇が全世界の司教たちと一つになってこの世界を、特にロシアをご自分の汚れない御心に奉献することを要請されたのです。このマリアの要請に教会が完全に答えているとはまだ言えません。
本書は、簡潔なかつ読みやすい文体でファチマのメッセージを正確に伝えています。多くの人がこれを手にして、母マリアの叫びに耳を傾けることを祈願してやみません。
◆ 著者紹介
アントニオ・アウグスト・ボレッリ・マシャド氏は、サンパウロにある聖心大学の経済・会計学部で倫理神学を教えていました。それ以前は、サンパウロ大学科学技術専門学部で土木工学を学んだ後、十五年もの間その方面の仕事に従事していました。
現在彼はTFP(伝統・家庭・私有財産擁護協会)調査・文書部の責任者です。そこで彼は二十五カ国から送られてくる十三カ国語の四百以上の定期刊行物を分析し、まとめ、分類しています。そこにはその他現代の教義上の問題を専門とする図書室もあります。彼は、特にその告書「イルマ・ルシアの手記に基づくファチマのご出現とメッセージ」(本書)によって、またブラジルで高く評価されている文化雑誌"CATOLICICISMO"の著名な執筆者としても知られています。本書は、一九一七年ポルトガルのコヴァ・ダ・イリアで聖母がルシア、ジャシンタ、フランシスコという三人の幼い羊飼いたちにお与えになった啓示に興味を持つ専門家と一般人の興味をひきつけ続けてきました。
(他にエクアドルの教区長(大司教)、ニューオリンズ教区長(大司教)、コロンビアの教区長(大司教)、シルヴィオ・オッディ枢機卿の賛辞が書いてありますが、省略します。ブラガ司教総代理エドアルド・デ・メッロ・ペイショット出版許可)