土曜日に勤務している病院で慰霊祭が執り行われ、新規結成したピアノトリオで演奏参加した。
私たちは会場の後ろに陣取り、開場から開式前の約1時間と、ご遺族、職員が祭壇に献花をしている最中、そして、セレモニーが終了して、ご遺族が全員会場を出るまでのあいだ、ずっと演奏をした。
計2時間くらい演奏したことになる。
当日は朝から30分ほどリハーサルもやった。
曲は全部で6曲(うち2曲はピアノソロ)。
とても疲れたけれど、最後に演奏し終わったときには、職員からねぎらいの言葉とともに拍手をしていただき、私たち用にお花も分けておいてくださり、ハードな演奏会をやり終えた時のような爽やかで高揚した気分になった。
写真では顔をお出しできないが、3人ともめちゃくちゃいい笑顔。
二人は今年度赴任してきた新人職員で、職場でも接点がなく、純粋に音楽で繋がった。
礼服で参加ということになっていたが、彼らは今回のために黒いネクタイを初めて購入したのだそう。
「葬式というものにまだ出たことがないんですよ」とピアノのI君。
「学生のときにオケ団員として慰霊祭に出たことはありましたけど、ネクタイは白でしたから」とヴァイオリンのA君。
思わず、「まだ若いものね~」と言ってしまった。
私は1着持っているブラックフォーマルドレスだと足が開かないので、黒のサマーセーターに濃紺のパンツを履き、黒真珠のネックレスを。
黒真珠のネックレスは、イヤリング・指輪とセットで昔母から譲られたものだけれど、若かったせいか、まったく似合わなかったので、機会があっても使ったことがなかった。
今回は、ひょっとしたら似合う年齢になったかも・・・と思い、試しに着けてみたらば、変じゃない。
黒真珠はお悔やみの席に限ったものではないらしいので、これからはおしゃれアクセサリーの選択肢のひとつとして、活用していけるかも。
記録として、今回演奏した曲を書いておく。
Piano Trio
モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
ヘンデル「ラルゴ(オンブラマイフ)」
チャイコフスキー「アンダンテ・カンタービレ」
Cello&Piano
シューマン「トロイメライ」
Piano
ベートーベン「ピアノソナタ悲愴 第2楽章」
ショパン「ノクターン Op9-2」
ラルゴは、練習し始めの頃はなぜだか凱旋行進曲みたいな雰囲気になってしまって、選曲をミスったかなと思ったが、最終的にはよい感じになった。
アンダンテ・カンタービレはかなり難しくて、全曲は仕上げられなかったので、中間部を省いたバージョンに変更して演奏。
トロイメライは試しにピアノと合わせてもらったら、「雰囲気がよくマッチしていると思う」ということで当日追加。
悲愴の第二楽章は、前回までBGMとしてCDで流していたという曲。
生演奏に勝るものはなし!
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