今年もゴールデンウィーク中に行われるフジタ・マスタークラスを受講することにしている。
3年目。
ラフマニノフのチェロソナタ、コルニドライに続いて、今回課題曲として選んだのがシューマンの幻想小曲集Op73。
「いつかは弾きたい曲」のなかに鎮座している1曲。
趣の違う3曲から構成されるが、特に3曲目は速いし、難曲という印象があって、自分が弾くのはまだまだずっと先、と思ってきたが、そろそろやってみようかな・・・という気になった。
新しい曲に着手するときは、最初が肝心ということを昨年教わった。
最初に、適当に弾き流してしまうと、そのときのいい加減さが、ずっと後を引いてしまい、あとから音程などを治すのに苦労すると、先生がおっしゃっていたので、今回は最初の譜読みを慎重に行うように心がけた。
マスタークラスが始まると、どうしても練習量が増える。
すると、指が痛くなってしまうので、今週からなるべく練習時間を地道に確保し、2週間後の本番に向けて指先を固くしていくことにした。
早めに夕食をとるように心がけ、寝るまでの時間に練習している。
弱音器を付ければ、高齢者のいる家のテレビの音よりもはるかにチェロの音は小さくなるので、近所迷惑にはなっていないはずである。
プロの演奏家の動画で,、指使いや弓順を参考にさせてもらっているが、
今は指揮者として活躍しているハンナ・チャンの19歳の時の演奏が好き。
先日、この動画演奏と一緒に1曲目を弾いてみた。
どんな演奏家でも、3曲目はかなり熱が入る傾向にあるのだけれど、1曲目はさらりと弾いているように見える人が多い。
そのなかで、ハンナちゃんは、1曲目からかなり熱い。
動画を見て聞いているだけでは気づかなかった熱さが、一緒に弾いてみてすごくわかった。
「そんなに急いじゃダメよ~!もっとそこは歌わなくちゃー!こうよ、こう!!」
ってな感じ(笑)
3曲弾き終わった彼女が怒ってピアニストをにらんでいるように見えるのは、どうしてなのかな?
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