というより、行かせていただきましたっていう感じかな。
家族にお留守番してもらって、私はひとり別世界へといざなわれてきたのですから。
歌舞伎は特に趣味ではありませんでしたが、市川海老蔵さんの歌舞伎をずっと見たいと思っていたのです。
演目は「加賀見山旧錦絵」と「かさね」です。
海老蔵さんのお局様は凄味があって圧倒的に存在感がありました。
そして不倫をする浪人役は何とも男の色気が漂い、心底美しかったです。
歌舞伎とは始めから最後まで「美」そのものだと思いました。
幕が上がったその時から、その美しさに目を奪われっぱなし。
桜の絵が描かれた金の屏風、見事なお着物の織り模様、役者さんの身のこなし、
台詞回しの美しさ、間の取り方、畳の匂い。
そして人の世の儚さを、絞り出すように浄瑠璃で唄いあげ
三味線の音色がずっしり心に染みました。
日本にも誇れることがまだまだあるんだと、改めて嬉しく思いました。
そしてこれから定期的に歌舞伎を観に行きたいな。
美しさのお勉強としても、歌舞伎は学ぶことがいっぱいです。
それにしても、市川海老蔵、他にない役者さんです。
胸にズキーンときました
