ヒッチコックの「めまい」の鐘楼への階段、「ローマの休日」のスペイン階段などのように視界の上下の変化を強調したシーン
「ウエストサイドストーリー」などのミュージカルでダンスの舞台としての上下の変化、重力から解放された軽やかさを表現するシーン
ストーリー展開の重要なクライマックスで「マイフェアレディ」のように新しい人生に生まれ変わるときに階段から降りてくるシーン
朝早くから、何が云いたいのかって・・・昨日まで降りられなかった階段を愛犬チューが降りられるようになったので!←朝からの親バカぶりですが。(^^;
<犬ブログ>と勘違いされてしまっては困りますので、階段について・・・
階段を上っている、あるいは下りているときには、視界レベルの変化によって、怖れ、驚き、苦痛などの心理的、身体的影響が生じるといわれています。
視覚に関する基礎データによると、人間の視線は自然に立った状態で0~30°対象に適した領域があり、この範囲外のものに対しては特別な眼球や頭の動きが必要になるそうです。
また、身体的には階段の上り下りをすることで、重力に逆らって身体を移動させる力を必要とすること、同じ幅で足を動かすことから苦痛やリズムが生じます。
このように階段は、人の視覚、身体に影響を与え、意識変化の分岐点になるものです。だから、そこからシーンの変化が生まれるというわけです。
階段にはシーンがあり、ドラマがある。
階段で繰り広げられるシーン、階段の上と下で変わるシーンがある。
階段が空間と時間に変化を与えるから生活のシーンが変わる・・・そこからドラマが生まれる。←ちょっと大袈裟。(-_-;)