自転車屋男 2

神戸で自転車屋を営み
4年半スナックを営んだ
変な男の人生色々日記

「自転車屋の生き物歳時記」!!「ギンヤンマ」!!

2021-09-19 16:25:23 | 地域
「9月19日(日)」

「自転車屋の生き物歳時記」

「ギンヤンマ」

久しぶりに
ギンヤンマを見た。
近年はあまり見かけなくなったな。

ギンヤンマ(銀蜻蜓、Anax parthenope)は、
蜻蛉目(トンボ目)・ヤンマ科に分類される
トンボの一種。

日本では全国に広く分布し、
ヤンマ類の中ではよく見られる種類である。

頭から尾までは7cm、
翅の長さは5cmほどの大型のトンボである。

ヤンマとしては体長に比して翅が長い。

頭部と胸部が黄緑色、腹部が黄褐色をしている。

オスとメスは胸部と腹部の境界部分の色で区別でき、
オスは水色だがメスは黄緑色である。

翅は透明だがやや褐色を帯びていて、
メスの方が翅色が濃い。

昔はオスを「ギン」、メスを「チャン」と呼んでいた。

基亜種は
日本を含む東アジア、インド、
カザフスタンまで分布する。

日本に分布するのは亜種A. p. juliusで、
日本の他に島嶼部も含めた東アジア全般に生息する。

湖、池、田など、流れがないか、
もしくはごく緩い淡水域に生息する。

ヤンマ類の中では馴染み深い種類で、
各地にいろいろな方言呼称がある。

成虫は4月-11月頃に発生し、
昼間に水域の上空を飛び回る。

飛翔能力は高く、
高速で飛ぶうえにホバリングなどもこなす。

ギンヤンマの成虫は
交尾後にオスとメスが連結したまま、
あるいは、単独で水面に突き出た水草などに止まる。

メスは腹部先端にある産卵管を植物の組織内に突き刺し、
1粒ずつ産卵する。

孵化する幼虫(ヤゴ)は脚が畳まれ、
薄い皮をかぶった前幼虫だが、
植物内から水中に出た直後に最初の脱皮をする。

幼虫は水中で
ミジンコ、アカムシ、ボウフラなどを捕食して成長する。

大きくなると
メダカなどの小魚やオタマジャクシなども
捕食するようになり、えさが少ないと共食いもする。

越冬も幼虫で行う。

終齢幼虫までに要する脱皮の回数は
トンボの種類によって異なるが、
ギンヤンマは前幼虫からの脱皮を含め13回の脱皮を行う。

成長した幼虫は緑褐色で体毛は少なく、
前後に細長いヘチマの実のような体型をしている。

充分に成長した終齢幼虫は夜に上陸し、
地面と垂直な場所で羽化を行う。

翅と腹を伸ばし、
体が固まった成虫は朝になると飛び立つ。

国際自然保護連合(IUCN)により、
レッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている。

長野県と高知県で、
レッドリストの準絶滅危惧(NT)の指定を受けている。


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