「5月27日(月)」
「自転車屋の生き物歳時記」
「ムシャクロツバメシジミ」
本家のクロツバメシジミは
全国的に
準絶滅危惧種に指定されている物の
外来種の
ムシャクロツバメシジミの方は
生息域を拡大しているようなので
クロツバメシジミだと思ったら
こちらの可能性が高いですね。
近年の
福岡と名古屋であった報告を下記に示します。
中国、台湾原産の外来種のチョウ
「ムシャクロツバメシジミ」が、
福岡市内に幅広く生息していることが
三枝豊平・九州大名誉教授(昆虫学)や
チョウの研究家の調査で分かった。
同属の在来種で、
福岡県の準絶滅危惧種に指定されている
「クロツバメシジミ」の生態への影響は
現時点で考えられないという。
ムシャクロツバメシジミは
シジミチョウ科の一種で、
羽を広げた大きさは20~25ミリ。
ツバメの尾のような突起が後ろの羽根に付いている。
幼虫は
ベンケイソウ科の多肉植物の葉肉を食べて成長する。
国内では2013年、
名古屋市の河川敷で初めて生息が確認された。
福岡市でも
16年に研究家の佐々木公隆さんが南区で発見。
その後、鶴田恵さん、溝部忠志さんが
早良区や城南区で見つけ、
最近では中央区でも見られるなど
生息域が広がっているという。
三枝名誉教授によると、
幼虫が食べるベンケイソウ科の園芸植物が
中国や台湾から輸入されたのに
合わせ侵入したとみられる。
福岡県の海岸部には
在来種のクロツバメシジミがいるが、
両種はオスの交尾器に形態上の違いがあり、
交雑が起こる心配はないという。
名古屋市では
外来種のムシャクロツバメシジミの駆除を試みたが、
ベンケイソウ科の植物が河川敷だけでなく
家庭でも育てられていることから成功しなかった。
三枝名誉教授は
「外来種といって目の敵にして駆除運動をすると、
かえって他の種の生息環境を壊すことになりかねない。
今後も状況を見守っていきたい」と話している。
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