気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

主よ、人の望みの喜びよ

2008年11月01日 | ギター
先日、注文していた村治佳織の新譜「KAORI MURAJI plays BACH」が届いた。

チェンバロ協奏曲第2番、第5番とG線上のアリアは、オケと収録。
ソロとしては、「主よ、人の望みの喜びよ(ラッセル編曲)」、「パルティータ第2番(佐々木忠編曲)」、「メヌエット(村治佳織編曲)」の3曲。

個人的に好みのギタリストは、ジョン・ウイリアムス、アナ・ヴィドビッチ。
節回しに癖のない人が好みで、アポヤンドで説得力のある音で弾くか、アルアレイでキレ味鋭く弾くか、スタイルはどちらでもOK。
村治佳織は、その中間という感じのイメージを持っている。
この人の作品は高いレベルにあるので、おくがましくてとやかく言えない。

おまけのカレンダー、美人ですねぇ・・・
天は二物を与えてしまうんですよ。
そんな彼女も30才、奏者として円熟期に入っていくのかな。

アルバムから必ず一曲は押さえるというポリシーがある。
自分の中で諦めている曲が、シャコンヌ。
この曲は、技術、気力、正確さの3つが高い次元で要求されてしまうので、最後までたどり着けない。
よれよれでたどり着くと、うちひしがれてしまう。
他にも技術面、正確さなどで諦めざるを得ない曲はあっても、シャコンヌのように気力までも求められる曲は他にないと思う。

そこで、ここは「主よ、人の望みの喜びよ」でいくことに。
ラッセルアレンジの楽譜は、いつものAURAが売り切れ。
Homa Dreamで注文してみたが、在庫はあるのかなぁ?
買いあさられて、届くのはかなり先になるかもね。

手元には小山勝編曲の譜面がある。
上級程度の標記があって、学生の時に買ったけどお蔵入り.
とりあえず指が入って最後までたどり着けたので、このアレンジならば練習すれば、なんとかなりそうな気がする。

この編曲はハ長調、ラッセルはト長調。
基本的なアレンジはほぼ同じで、小山氏もパークニングの編曲を意識したというコメントが楽譜に記されている。
必要な音はすべて入れてあるので、ハイポジやストレッチがうまくできる上級者じゃないと聞き苦しい演奏になると思う。
でも演奏効果も考えて、技術的にギリギリのところでまとまっているので小山版は聴き映えするかもしれない。
ただ、ピアノアレンジに忠実なのはラッセル版という感じで、ラッセルの方が難しそうな気がするけど、どうなんだろう。

パークニング版も見てみたい。
パークニングは手が大きいので、ところどころに気合い入れないと押さえられない指使いが出てくる。
それも、気合いいれずにさらっと流さないといけないところで。

指の長さが足らないってのは、かなりショック。
それも重要な音だったりするとへこむので、見ない方が身のためかも・・・
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特効薬

2008年11月01日 | 音楽
月曜日は出勤だけど、久々の何も用事のない週末。

毎晩、会社に居残ってという状況は脱却したが、休日に食い込む仕事が続いている。
なんか充電する時間が足らない。

誰でも優先順位があると思う。
家族持ち、住宅ローン持ちの私の場合、家族、仕事、趣味の順だ。
仕事が忙しくなったり、親を含めて家族の用事ができたりすれば、趣味が切り捨てられていく。
この状態が続くと放電状態になる。

以前、毎晩日付変更線まで土日なしで、数ヶ月残業が続くセクションにいた。
このときは物欲すら湧かない。
夜遅く帰ってきても、仕事が頭の片隅に残っていて寝付きが悪い時がある。
水割り一杯ひっかけて寝るようにしてたんだけど、その時のBGMはジャズがぴったりだった。

マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンなど、会社帰りにレコードショップに行って輸入盤を毎週1枚づつ買って、どっぷり浸かっている時期があった。

マイルスのトランペットを聴くと、「人生こんなもんさ。俺のトランペットを聴きなよ。空いた隙間を満たしてやるぜ。」って帝王が喝を入れてくれる気がしたものだ。

疲れている人、溢れているよね。
結局は今の状況に折り合いを付けるしかないんだけど、頑張った褒美に物欲を満たすのも一つだし、自主的に風邪をひいて悪い子するのもいいだろう。
煮詰まらないように少しづつ人生観というか立つ位置を変えてみたり、趣味を変えてみるのもいいと思う。

うまく家庭、仕事、趣味のバランスを取って暮らしいても、何かの要因で簡単に崩れてしまうことがある。
当然、立つ位置を変えないといけないので、今まで出来たことができないとか、出来ると思っていたことが全然できないとか、いいと思っていたことがマイナスだったとか、今まで見えていなかった現実が見えることもあると思う。

そこで臆病になってしまうと損してしまうし、かといって人に甘えていると人間が駄目になる。

頑張りすぎて壊れても誰も助けてくれないので、背伸びしてもしょうがない。
少しづつ努力を積み上げていくことだ。

これは入社したての頃の上司の教え。

体がだるいときは、心が疲れている時は、無理せず休むことにしている。
年に1回あるかないかだけど。

仕事の合間を縫ってとはいえ、後ろへ仕事は押す。

職場に対しては「さすがにあやつも壊れたか・・・」という効果も期待するのだが、現実は厳しい。
仕事はそのまま放置されており、「馬鹿でも風邪をひくのだ」と思われるにすぎず、いきなり「あれはどうなった?」などとせかされるのがオチだ。

でも煮詰まってやるよりも、体と頭を休めて、仕事を頭の中で組み直し、おいしいもの食べて、次の日から臨んだ方が効率がいい。
効率が良ければ、時間がかかってもそれほど苦にはならないものだし。

気分転換としては楽器を弾くのもいいんだけど、気乗りがしない時もある。
映画見たり、本を読んだり、坊主のゲームをやったり。

以外にいいのが、カメラを持って散歩したり、犬の写真など日常を撮ること。
記録じゃなくて、日常の生活の中に色んな息吹を見いだすように撮ること。
みんな生きているんだ、今抱えていることだけが、すべてじゃないって気になる。

先にも書いたけど、疲れている時の音楽はジャズだよ。

軽傷の時は、ビル・エヴァンスのピアノ
おすすめは「ワルツ・フォー・デビー」

重傷の時は、マイルス・デイビスのトランペット
おすすめは「'Round About Midnight」
多くの人はここでとどまると思う。

重体の時は、ジョン・コルトレーンのサックス
神にすがる状況ということで、「Love Supreme」
この音楽が心にはまるとかなりやばい。

瀕死の状況なら、同じくコルトレーンの「Expression」。
これが、はまるようなら全治1ヶ月はかかる。
失恋、左遷など、相当な状況だろう。
普通の精神状態だと、なかなか聴ける代物ではないので、これは番外。

「'Round About Midnight」と一杯の水割りは、特効薬として常備しておきたい。
水割りもアーリー・タイムスかリザーブはおごりたい。
逆に高いのを有り難がって飲むのも粋ではない。

輸入盤ならCD1枚1500円ぐらいだし、リザーブでも2000円ぐらいかな?
これぐらいの投資は惜しむ事なかれ。

本日の気分は、重傷と軽傷の間ぐらい。
今日1日で完治しそうかな。
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