天体写真メモ

天体写真を撮る上でわかったこと、気がついたことをメモしていけたらいいかな?

AZ-GTiでガイド

2019-02-17 13:24:07 | 天体写真

さて、AZ-GTi、焦点距離 70mm以下で利用するなら、ノンタッチガイドで、スマホ等にインストールしたSynScan Pro APPで利用するのが楽です。

荷物もかなり少なくて済むし、まさに自動導入機能のついた軽量ポタ赤です^^

でもやはりそれ以上の焦点距離での撮影をしたくなるなるのは人情、その場合はオートガイドを行う必要が出てきます。

私達はこれまでSE2赤道儀で、ステラショットを使ってオートガイドを行ってきたので、可能なら同じようにステラショットを利用したいと思うわけですが、実はこれ、可能です。

Wndowsに まずはAZ-GTiのセットアップで説明したようにSynScan Pro APPを導入し、更にスカイウォッチャーのASCOM Driverのページにある

ASCOM Driver for SynScan App Version xxxx

をインストールすることで、ステラショットに以下の手順で接続できます。

  1. SynScan Pro APPで AZ-GTi を赤道モードとして接続(恒星追尾にしておく)
  2. ステラショットの望遠鏡の接続で、ASCOMを選んで接続ボタンを押す
  3. 出てきた窓で SynScan Mobile Telescope を選択してOK
ASCOMというのこちらに書かれていますが、要はソフトウエアをある程度書ける天体マニアたちが集まって、望遠鏡などの制御を行うための標準になるインターフェースとそれに沿った各機器のドライバー群を作ってるプロジェクトという問感じですね。
 
接続として、以下のような繋がりになります。
 
AZ-GTi  ⇔ (Wifi) ⇔  PC [ (SynScan Pro App) ⇔ (ASCOM Driver for SynScan) ⇔ (ASCOM)  ⇔ ステラショット
 
撮影機器は、望遠鏡(AZ-GTi赤道儀)、ガイド用カメラ、撮影用のカメラの3つですが、ガイド用のカメラと撮影用のカメラはUSBにて、望遠鏡(AZ-GTi赤道儀)はWifi接続となります。
 
WifiとUSB3.0は相性が悪いようですのでUSB2.0で接続するのが良いようです。

AZ-GTiの周辺ハードウェアのお話

2019-02-16 23:39:56 | 天体写真

AZ-GTi自動追尾・自動導入可能な赤道儀として利用するためのソフトウェアについては準備がができました。ここではハードについてのお話を。


まず、必要なのはウェイトシャフトとカウンターウェイト。本体にはウェイトシャフトをつけるためのネジ穴 M12(P1.75)があるので、M12のボルトを買ってしまうのが早道。

私はM12両ネジボルト(M12×390)を買って取り付けました。ウェイトはスカイメモ用のもの(シャフト付き)を買って利用しています。

後は三脚と雲台ですが、雲台はスカイメモS用のものがいいと思います。

これで手頃な三脚をくっつければとりあえずOKです。

全体像

極軸望遠鏡はありませんが、広角での撮影ならそれほどきっちりと合わす必要はありません。

とりあえず、試した感じでは、70mmで90秒、200mmで30秒がギリギリ使い物になる感じの追尾性能でした。それ以上のことがやりたいなら、オートガイドを考える必要があるでしょう。

カメラとの接続にはSNAPポートを利用します。ケーブルですが、じつはこれスカイメモ用のシャッターケーブルをそのまま利用できます。

ニコン用シャッターケーブル

スカイメモもスカイウォッチャーのOEM商品のようですので当然でしょうか?

また、電源等は兄が自作したボックスを使っています。

これで、12Vの入力に対し13.8Vと9Vの出力で、AZ-GTiとカメラ、カメラのレンズ用ヒータをすべて供給します。また、USBのハブがついています。電源ケース

電源は基本車からの12Vですが、車を利用しない場合にはこんなバッテリー(ジャンプスターター)を利用します。どうにか一夜は持つかな? という感じですね。

ジャンプスターター

 

 


まずはAZ-GTiのセットアップ

2019-02-16 21:54:24 | 天体写真

AZ-GTiを購入。まずやったのはファームの入れ替え。

ファームの入れ替えには、

http://skywatcher.com/download/software/motor-control-firmware/

から、

Windows program: Motor Controller Firmware Loader - WiFi, Version xxxx

を落としてWindowsにインストール。

さらに

Firmware: AZGTi Mount, Right Arm, AZ/EQ Dual Mode, Version xxxx

というのを落として先にインストールした Firmware Loader で本体につないでファームをアップデート。 これで赤道儀としても利用できるようになります。

http://skywatcher.com/download/software/synscan-app/

から、携帯(Iphone, Android)用か windows用のアプリで繋ぐと、最初に経緯台モードか赤道儀モードかを選ぶ画面がでますので赤道儀モードを選べばOK.

注意点としては、まず恒星モードで追尾するようにセットすることです。このとき、恒星モードでもx0.5 などになっている場合がありますので等倍になってることを確認する。

これで3スターなどをやると自動導入+自動追尾(ノンタッチガイド)が利用できるようになります。


旅行用軽量赤道儀セットとしてAZ-GTi

2019-02-16 21:01:37 | 天体写真

兄と天体写真を初めて早7年、尺取り虫の如くゆっくりと撮影・画像処理技術を身に着けていってます。

最近の兄との話題は、旅行に持っていけるような撮影機材が欲しいよね。手持ちの機材は重すぎるし・・・

※現在の機材 赤道儀はケンコーのSE2。重量 赤道儀本体10kg, 三脚5.6kg

ということで、少し前に発売したEQM-35というスカイウォッチャーの赤道儀に軽量の三脚を組み合わせたらどうだ??という話が進んでいたのです。

※EQM-35 赤道儀本体重量3.63kg

よし買うぞ! という状況まで来たところで、兄が見つけてきたのはAZ-GTiという同じくスカイウォッチャー製の経緯台。え?経緯台じゃ駄目じゃん!ってツッコミに対して海外の星仲間ページに載っていたのは「β版のファーム」を入れることで二軸軽量赤道儀としても利用できるという話。自動導入やオートガイドもできて本体重量1.3kg。実際にはスカイメモ用雲台(789g)等と組み合わせる必要はあるとしても2kgちょっとの重さで、しかも安い!! まさに望んでいた赤道儀そのものと言っても過言でありません。
いや、10倍の値段を出せばSS-ONEトラベラーなどの候補はありましたが安サラリーマンには手が出ない・・・

ということで、AZ-GTiを購入して自動導入・オートガイドができるポタ赤と利用する!! という計画が始動したのが2018年の6月のことでした。