太平洋の赤い星―中国の台頭と海洋覇権への野望
ヨシハラ,トシ〈Yoshihara,Toshi〉/ホームズ,ジェイムズ・R.【著】〈Holmes,James R.〉/山形 浩生【訳】
価格 \2,520(税込)
バジリコ(2014/02発売)
出版社バジリコ株式会社(本社:東京都墨田区 代表者:長廻健太郎)は『太平洋の赤い星-中国の台頭と海洋覇権への野望-』を2014年2月5日より全国の書店ならびにオンライン書店で発売を開始しました。
関係者のご尽力により、このたび
RED STAR OVER THE PACIFIC | U.S. Naval Institute
の翻訳が出版されたことは誠に意義深い。
Red Star Over the Pacific - Navy Reading
Foreign Affairsでも
ほか1冊と抱き合わせ紹介
のだが、
山形氏の著書訳書など
ちょっとぼくとしては畑がちがう本
はいはい、海事・軍事・安全保障方面には全く明るくないというのが、よおーくわかります。
畑違いでテクニカルタームに自信がないと訳者が言っているのだから、編集者は専門家のチェックを依頼するべきだったと思う。
サポートページで募集しちゃおうというのは、乱暴ではないのか。
dragoner氏、早速指摘される
「太平洋の赤い星」、訳が山形氏なので読み易くはあるんだが、テクニカルタームが怪しい。「数珠繋ぎ(「真珠の首飾り」のこと臭い)」とか、現代海軍の本で艦種もたくさん出てくる本なのに「戦艦」とか……
同感の嵐。
「戦艦」の大行列やら、あれやら、これやら・・・。
原文は○○だったのだろうなぁ、本来の訳語は△△とすべきところだなぁ、等々、気になって気になって、論理の流れを追うのがつらい。
悪い訳文ではないのだろうと思うものの、余計なことが気になって…。
図書館で借りた本だからいいようなものの、買った本だったら文句の三百余(本文ページ数)や二千四百(税抜き価格)も言いたくなるところではないか。
編集者は反省すべきだろう。
どうだ、プロの仕事だぞ、と胸を張って言えるかどうか。
ありか?
ヨシハラ&ホームズ『太平洋の赤い星』サポートページ
これで全部ではないのだよね。
例:p142,l4
フォークランド戦争でエグゾセミサイルで沈められたHMSシェフィールドを「哨戒艇」と記載されているが、駆逐艦と記載すべきものと思われる。
もしかして、原文が patrol boatなのか?
だとしても、destroyerと分類されたものなので駆逐艦だろが。
HMS Sheffield (D80)
BBC ON THIS DAY | 4 | 1982: Argentines destroy HMS Sheffield
The 4,100-ton destroyer was
しょうかいてい【哨戒艇 patrol boat】
5千トンの patrol boatもあるそうだけれど。
Royal Navy(王立海軍と書いちゃうと、何処の王国?という話になるので、英国海軍ね)でpatrol boatっつうと、こんなヤツ。
HMS Raider is one of two P2000 patrol boats
まあ買ったわけでもない者から指摘されても面白くなかろうし、列に並んでいる人もいるので、あら捜しに時間を割かないで図書館に返してしまうけれど。
なお、原注をしっかり掲載していることと、中国人の名前などを可能な限り漢字表示(ルビに英語表記の読み下し)していることは素晴らしい。
原注はカットしましたなどと宣言して澄ましているケースもあるなか、ラルナカはキプロス。
なんのこっちゃ。
中国の方の名前は、英語表記を読んだ音(のカナ表記)だけだと、全くイメージわかないのでね。
調べるのがけっこう大変なものなのだが、その労を多としたい。
そんなに手間をかけることができるのだから、テクニカルタームをちょっと確かめることをしていればねぇ。
また、原注をWEBにも掲載してしまえば、クリックして原文に飛べたりするので便利この上ないのだが。
訳語選択不適切(誤訳とまでは言わないが)の嵐を挽回するために踏み切るという営団地下鉄…は古いか。
(注:英断を求める際の紋切型昭和ギャグ)
YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page
お二人とも教授になられたんじゃなかったっけ。(阿部ブログさんもご指摘済み…上掲サポートページにリンクあり)
Toshi Yoshihara
John A. van Beuren Chair of Asia-Pacific Studies
Professor of Strategy
Strategy and Policy Department
Naval War College
Yoshihara Named Inaugural John A. van Beuren Chair of Asia-Pacific Studies
海上自衛隊幹部学校:2011/09/27 米海軍大学トシ・ヨシハラ博士来校
なお、ヨシハラ博士は、今年の7月17日付で教授に昇進されました
James R. Holmes, Ph.D.
Professor
Strategy & Policy
Naval War College
ヨシハラ,トシ〈Yoshihara,Toshi〉/ホームズ,ジェイムズ・R.【著】〈Holmes,James R.〉/山形 浩生【訳】
価格 \2,520(税込)
バジリコ(2014/02発売)
出版社バジリコ株式会社(本社:東京都墨田区 代表者:長廻健太郎)は『太平洋の赤い星-中国の台頭と海洋覇権への野望-』を2014年2月5日より全国の書店ならびにオンライン書店で発売を開始しました。
関係者のご尽力により、このたび
RED STAR OVER THE PACIFIC | U.S. Naval Institute
の翻訳が出版されたことは誠に意義深い。
Red Star Over the Pacific - Navy Reading
Foreign Affairsでも
ほか1冊と抱き合わせ紹介
のだが、
山形氏の著書訳書など
ちょっとぼくとしては畑がちがう本
はいはい、海事・軍事・安全保障方面には全く明るくないというのが、よおーくわかります。
畑違いでテクニカルタームに自信がないと訳者が言っているのだから、編集者は専門家のチェックを依頼するべきだったと思う。
サポートページで募集しちゃおうというのは、乱暴ではないのか。
dragoner氏、早速指摘される
「太平洋の赤い星」、訳が山形氏なので読み易くはあるんだが、テクニカルタームが怪しい。「数珠繋ぎ(「真珠の首飾り」のこと臭い)」とか、現代海軍の本で艦種もたくさん出てくる本なのに「戦艦」とか……
同感の嵐。
「戦艦」の大行列やら、あれやら、これやら・・・。
原文は○○だったのだろうなぁ、本来の訳語は△△とすべきところだなぁ、等々、気になって気になって、論理の流れを追うのがつらい。
悪い訳文ではないのだろうと思うものの、余計なことが気になって…。
図書館で借りた本だからいいようなものの、買った本だったら文句の三百余(本文ページ数)や二千四百(税抜き価格)も言いたくなるところではないか。
編集者は反省すべきだろう。
どうだ、プロの仕事だぞ、と胸を張って言えるかどうか。
ありか?
ヨシハラ&ホームズ『太平洋の赤い星』サポートページ
これで全部ではないのだよね。
例:p142,l4
フォークランド戦争でエグゾセミサイルで沈められたHMSシェフィールドを「哨戒艇」と記載されているが、駆逐艦と記載すべきものと思われる。
もしかして、原文が patrol boatなのか?
だとしても、destroyerと分類されたものなので駆逐艦だろが。
HMS Sheffield (D80)
BBC ON THIS DAY | 4 | 1982: Argentines destroy HMS Sheffield
The 4,100-ton destroyer was
しょうかいてい【哨戒艇 patrol boat】
5千トンの patrol boatもあるそうだけれど。
Royal Navy(王立海軍と書いちゃうと、何処の王国?という話になるので、英国海軍ね)でpatrol boatっつうと、こんなヤツ。
HMS Raider is one of two P2000 patrol boats
まあ買ったわけでもない者から指摘されても面白くなかろうし、列に並んでいる人もいるので、あら捜しに時間を割かないで図書館に返してしまうけれど。
なお、原注をしっかり掲載していることと、中国人の名前などを可能な限り漢字表示(ルビに英語表記の読み下し)していることは素晴らしい。
原注はカットしましたなどと宣言して澄ましているケースもあるなか、ラルナカはキプロス。
なんのこっちゃ。
中国の方の名前は、英語表記を読んだ音(のカナ表記)だけだと、全くイメージわかないのでね。
調べるのがけっこう大変なものなのだが、その労を多としたい。
そんなに手間をかけることができるのだから、テクニカルタームをちょっと確かめることをしていればねぇ。
また、原注をWEBにも掲載してしまえば、クリックして原文に飛べたりするので便利この上ないのだが。
訳語選択不適切(誤訳とまでは言わないが)の嵐を挽回するために踏み切るという営団地下鉄…は古いか。
(注:英断を求める際の紋切型昭和ギャグ)
YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page
お二人とも教授になられたんじゃなかったっけ。(阿部ブログさんもご指摘済み…上掲サポートページにリンクあり)
Toshi Yoshihara
John A. van Beuren Chair of Asia-Pacific Studies
Professor of Strategy
Strategy and Policy Department
Naval War College
Yoshihara Named Inaugural John A. van Beuren Chair of Asia-Pacific Studies
海上自衛隊幹部学校:2011/09/27 米海軍大学トシ・ヨシハラ博士来校
なお、ヨシハラ博士は、今年の7月17日付で教授に昇進されました
James R. Holmes, Ph.D.
Professor
Strategy & Policy
Naval War College