第1章 歴史・組織・要員―KGBとはいったい何か
第2章 体制転換―なぜKGBは生き残ったか
第3章 戦術・手法―変わらない伝統
第4章 メディアと政治技術―絶え間ない改善
第5章 共産主義に代わるチェキストの世界観
第6章 ロシア・ウクライナ戦争―チェキストの戦争
終章 全面侵攻後のロシア
ウクライナ侵攻で、現在のプーチンロシアが諜報機関とマフィアが支配する国家だと白日の下にさらされたよね。
諜報国家ロシア ソ連KGBからプーチンのFSB体制まで(中公新書)
『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 前編
『諜報国家ロシア』/保坂三四郎インタビュー 後編
そういえば某機関で南面堂がお世話になった某氏(故人)も、本書に写真入りで紹介されている人物(故人)と有意義な討論を(公開の場で)行ったと喜んでおられたことがあったっけ。
p39
プーチンは東独ドレスデンに一時的に派遣されたことがあったものの、KGB時代のキャリアの大部分はレニングラード局で民主活動家を監視する第五課の防諜員であったと複数の関係者が証言している。
~ふむふむ
p48
1970年代にモスクワでKGBのハニートラップにかかってリクルートされた日本外務省の電信担当官「ナザル」
~黒井さんによる解説があった
ワールド&インテリジェンス ソ連スパイ「ナザール」
p112
1976年のマチェーヒン事件 - Wikipedia発覚(外交官ではなく記者カバーのため不逮捕特権なし)に際して、在京諜報員スタニスラフ・レフチェンコ - Wikipediaは日本の大手紙のベテラン記者「トーマス」に、ソ連を批判しつつも攪乱する記事を書くよう依頼。
~なるほど
南面堂はね、某経済関係機関職員を名乗る人物から接触を受けたことがあったっけ(その後二度となかったので、利用価値なしと判定されたものと推定w)。
p246
佐藤優氏が巧みに取り込まれた様子が!
マルクス・レーニン主義を公然と批判したからといって当該人物を信頼してしまったの?
p263
ブレジネフは最大の信頼を寄せていた側近のアンドロポフをKGB議長に任命し、同時にKGB副議長二人に別々にアンドロポフの挙動を報告させていた。
~ロシアの指導者はこうでなくっちゃ感w
p264
プーチンの後継者には、保安機関を経験したチェキスト(履歴書に明記されるとは限らず)が就任する可能性が高い。西側諸国のウクライナ支援疲れや選挙によるリーダー交代を見つつ、全面侵攻にいったん区切りをつけて制裁解除を求める可能性がある。プーチン後継者またはその最側近には欧米受けする「リベラルな顔」を置くだろう。
プーチンは「義理堅い」柔道家と報じられたことを想起すれば納得できよう。
~いやもうまったくw
チェーカー - Wikipedia
日本側がコロッと騙されたのは、ゾルゲの昔から変わらんねぇ。
安倍晋三氏は、対ロ政策に関しては間違った助言者を信じてしまったと言わざるをえまい。
止めるヒトはいなかったのかね。
7月の民間BS放送の討論番組で、プーチン替え玉説の検証を紹介していて、可笑しかったわ。
耳の形はいじれないので、耳を比較して云々ということで、替え玉ではなかろうという。
むしろ、国内訪問時におばちゃんたちに囲まれた(「市民と交流」)場面を取り上げて、「政府幹部も近くに寄せないのに、一般市民をあんなに寄せる訳はない。あのおばちゃんたちは仕込み」という推定は大いに納得できる。
幹部公務員やその夫人たちを動員して、リハーサルを繰り返して投入したはずだよね。
大便、もとい代弁者代表(2023/8/10放送)