『海の史劇』
吉村 昭【著】
新潮文庫
shinchosha
文庫化は1981年、単行本は1972年だな。
日本海海戦が1905年で、1972年といえば、子供の時に「遠くの砲戦の音が聞こえたのを覚えている」だとか、「(大人たちが)漂着したロシア兵の遺体を収容して供養した」だのという人たちが健在だったので、吉村氏のことだから現地取材などして話を聞いたりもしていると考えられる。
「対馬沖に現れたバルチック艦隊が・・・」以降の話は耳タコ的だが、延々苦労して廻航してきた側の詳細はよく知らなかった。吉村作品で詳しく知ることができた。
『坂の上の雲』(1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけて『産経新聞』に連載された)の陰に隠れてしまった感じだが、『海の史劇』もたいへん優れた作品だと思うぞ。ロジェストヴェンスキー提督への評価も対照的であるらしい。
同盟を結んだ英国が巧妙に手をまわしてロシアの艦隊に何かと嫌がらせをして云々といった程度しか知らなかったのだが、たいへん効果的な嫌がらせをしたのだと知る。
wiki/ドッガーバンク事件
wiki/ジノヴィー・ロジェストヴェンスキー
吉村 昭【著】
新潮文庫
shinchosha
文庫化は1981年、単行本は1972年だな。
日本海海戦が1905年で、1972年といえば、子供の時に「遠くの砲戦の音が聞こえたのを覚えている」だとか、「(大人たちが)漂着したロシア兵の遺体を収容して供養した」だのという人たちが健在だったので、吉村氏のことだから現地取材などして話を聞いたりもしていると考えられる。
「対馬沖に現れたバルチック艦隊が・・・」以降の話は耳タコ的だが、延々苦労して廻航してきた側の詳細はよく知らなかった。吉村作品で詳しく知ることができた。
『坂の上の雲』(1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけて『産経新聞』に連載された)の陰に隠れてしまった感じだが、『海の史劇』もたいへん優れた作品だと思うぞ。ロジェストヴェンスキー提督への評価も対照的であるらしい。
同盟を結んだ英国が巧妙に手をまわしてロシアの艦隊に何かと嫌がらせをして云々といった程度しか知らなかったのだが、たいへん効果的な嫌がらせをしたのだと知る。
wiki/ドッガーバンク事件
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