真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『トコトンやさしい宇宙線と素粒子の本』(山崎 耕造さん 2018年) 超新星、SN1054を観測したのは?

2018-09-03 | 読書-自然科学
今日からモノ知りシリーズ
トコトンやさしい宇宙線と素粒子の本
山崎 耕造【著】
価格 ¥1,620(本体¥1,500)
日刊工業新聞社(2018/01発売)

目次
第1章 宇宙線はどこからきているの?
第2章 ノーベル賞でも注目された素粒子の発見
第3章 どうして起こる銀河宇宙線
第4章 太陽宇宙線とニュートリノのふしぎ
第5章 放射線帯の構造を見てみよう
第6章 2次宇宙線を観測する
第7章 宇宙線が地球に与える影響
第8章 宇宙線・素粒子の防御と利用
第9章 未知の宇宙線・素粒子と宇宙の謎

素人にはなかなか歯ごたえあり、かな。

コラムでSF映画作品に言及してあるのが、良い。
コラム(科学と映画)
コラム1:宇宙はどこまで広がっている? SF映画「スター・ウォーズ」
コラム2:物質の起源と生命の起源は? SF映画「プロメテウス」
コラム3:スーパーフレアで人類は死滅する? SF映画「ノウイング」
コラム4:宇宙人と交信する? SF映画「コンタクト」
コラム5:重力と地磁気が地球を守っている? SF映画「ゼロ・グラビティ」
コラム6:2025年、人類は火星に旅行できる? SF映画「オデッセイ」
コラム7:恒星間航行はできる? SF映画「アバター」
コラム8:タイムトラベルはできる? SF映画「タイムマシン」
コラム9:宇宙は1つではない? SF映画「インターステラー」

あと、素人にも容易に気付ける間違い探しも仕込んであるという、芸の細かさ?

20 どうして超新星は爆発する?「重力崩壊」
「カニ星雲は、1054年に藤原定家も観測したとされる超新星爆発の残骸」(p53)
なんだって!!!
鎌倉時代の藤原定家により書かれた「明月記」には1054年に客星(超新星)が現れたと記されています。(p52)
は、正しいのだが、その違いが分かってない?

藤原定家(1162-1241.8.20)はね、自分が生まれるよりも100年以上前の超新星爆発を観測することはね、できないの。
でも、
「明月記」には1054年に客星(超新星)が現れた
と記載してあることは事実であり、それは正しいわけ。
「藤原定家も観測したとされる」が違うわけ。

客星(超新星だったり、彗星だったり、色々)が現れたので、過去の事例を専門家に問い合わせたら、天文台員(陰陽師)からメモで回答があって、それを一緒に日記に綴じておいたもの。
なので、その部分の筆跡は定家でなくて陰陽師であり、その陰陽師がずっと昔の先輩が残した記録を定家のお問い合わせに回答したものね。

定家は、十一月二日に家に出入りしていた陰陽師の安倍泰俊(陰陽寮漏刻博士)に、過去の客星の出現例を問い合わせた

30 スーパーフレアは起こりえる?「キャリントンフレア」
ホットジュピターが「高温な恒星(p74)にされちゃってる件。
惑星じゃん。

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