真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

尾崎秀実とゾルゲ事件 近衛文麿の影で暗躍した男 太田尚樹 2016/02

2024-03-07 | 読書-歴史

尾崎秀実とゾルゲ事件 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版

「売国奴」か、それとも「世界平和のために戦った殉教者」か。新資料によって人間関係をたどり、評価が多様化する尾崎の実像に迫る。 太田 尚樹 著

 


若き日々
上海の尾崎
ゾルゲとの邂逅―仲介した人物は誰か
革命の嵐のなかの中国
ヌーラン事件による帰国
帰国後の尾崎
近衛内閣嘱託
満鉄調査部
三国同盟と戦争の危機
開戦前夜―漏洩した御前会議の情報
諜報団の崩壊と尾崎の逮捕
ゾルゲ裁判と戦時下の処刑

尾崎秀実とゾルゲ事件―近衛文麿の影で暗躍した男

日米開戦直前に発覚したゾルゲ事件で検挙され、刑死したジャーナリスト尾崎秀実。近衛文麿のブレーンとして、激動の時代に何を考え行動したのか。新資料によって人間関係を...

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詳細目次、こんなところに
尾崎秀実とゾルゲ事件 | 昭和館デジタルアーカイブ

「尾崎にシンパシーを感じているらしい。何とか尾崎を擁護しようという記述がそこはかとなく感じられる」
「尾崎が日米開戦回避に尽力した愛国者のように書く。だから周辺の共産主義者への追求も曖昧だ」
との指摘があったが、そういう雰囲気はあるぬ。
ゾルゲ業界諸氏の評価はどうなんでしょうと思うなど。

「陰で暗躍」というよりも、うまいこと使われたんじゃね?
(本人的には信念に基いた行動だったのだろうけれど)
ゾルゲスパイ団が最高の情報源を確保し空前の成果を上げたのは、ひとえに尾崎の取り込みに成功したからだよぬ。
ゾルゲ事件入門には良いかもしれぬ。

太田尚樹 - Wikipedia
「専門は南欧文明史であったが、近年は昭和の日本史をテーマとするノンフィクションの分野における活動が続いている」というのよね。
こんな感じ
「南進論」に導かれ、日本の海外進出の先遣隊として南洋に渡った人々は、 大戦に翻弄されながらいかに生きたのか――|じんぶん堂

詳細なご紹介!
太田尚樹 尾崎秀実とゾルゲ事件(1):近衛文麿の影で暗躍した男(2016吉川弘文館):e-徒然草:So-net blog
太田尚樹 尾崎秀実とゾルゲ事件(2):近衛文麿の影で暗躍した男(2016吉川弘文館):e-徒然草:So-net blog

こりゃまた力作
【スパイ尾崎秀実とは?】風見章 近衛文麿の関係を分かりやすく‼|雪学園

よく言うわ
ゾルゲ事件「自白強要や拷問なかった」元特高警察の男性の生々しい記録が見つかる 戦時中のスパイ捜査:東京新聞 TOKYO Web

ご愛敬レベルだけど、外患罪の説明(p179、2016/3/1第一刷)で、
「又は帝国に与して帝国に抗敵したるとき」は
「又は敵国に与して」が正解だよぬ。
tekiと入力したつもりでteiになっちまって、そのまま出版まで走ったものか。
刑法第81条 - Wikibooks
戦前においての条文は以下のとおり。
外國ニ通謀シテ帝國ニ對シ戰端ヲ開カシメ又ハ敵國ニ與シテ帝國ニ抗敵シタル者ハ死刑ニ處ス

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